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主夫生活は順調のはずが、慣れないワンオペ育児に少しづつ溜まっていくストレス。ごはんを食べない息子に、ついに旦那さんは大声で怒鳴ってしまい…。
登場人物
私(キョン):ブロガー、イラストレーター。過去病んでいたが一周回って明るい性格。突然の思いつきにより夫を振り回している。毎日の晩酌と読書は欠かせない。夫には「キョン」と呼ばれている。
夫(夫さん):元ダイニングバーの店長。飲食店歴が長く、料理はプロ。温厚で、滅多に怒らない。片付けが苦手。晩酌用のおつまみを考え作るのが好き。私には「夫さん」と呼ばれている。
息子:もうすぐ3歳。ミニカーというミニカーに狂う男児。特に好きなのは消防車で、地元の消防署の方々に顔を覚えられているほど見学に行き熱狂している。
第14話
<つづく>
あとがき
子どもに大声で怒鳴るなんて、最低。
私もそう思っていました、自分が子どもを産み育てるまでは。
でも実際、夫さんのように感情的に怒鳴ってしまったことがあります。
夫さんはこの時が初めてだったけど、ずっとワンオペで育児してきた私は片手で数えられないくらい。
感情的に怒鳴ることなんて、今まで生きてきた中であんまりなかったし、あったとしても、相手も悪いことをしたケースがほとんどだったから、怒鳴ったことも2〜3日寝たり、友達と「あいつは最低だ!」と愚痴を共有して、お酒を飲んで楽しくしていれば忘れられたりしました。
でも子どもに怒鳴ったことって、1年経っても何しても覚えてます。
寝たって、笑ったって忘れられない。
ましてや愚痴なんて言えない。
「疲れた…」くらいは言うけど、子どもに対しては、とても言えない。
どんなに疲れてもどんなにイラッとしても、子どもだけは「悪者」ではないし、したくないし、できるわけがない。だって可愛い我が子なんだから。
だから、罪悪感や後悔が自分にだけどっと押し寄せてくる。
子育てにおいてきついことの一つが、これだなと思います。
夫さんはこの時初めて、この気持ちを体験したんですよね。
息子に対して何大声出してんのよ、ムカー!!って気持ちもあったけど、それ以上に思い出したことは、同じように息子に怒鳴ってしまってずっと後悔している気持ちでした。
息子に対して後悔した気持ちは、私をママにしていきました。
今本当の意味でパパになろうとしている夫さんに、パートナーとして「何て言ってあげたらいいのか」。この時の頭の中は、そんな思いがぐるぐる駆け巡っていたと思います。
おまけコラム<主夫メシvol.12>
<材料(2人分)>
・スパゲッティ 160g
★生クリーム、みりん、醤油 各大さじ2
・塩胡椒 適量
・あれば 万能ネギ、水菜
・余ってる具材なんでも(今回はしめじとベーコンを使いました)
<作り方>
①鍋に3リットルのお湯を沸かして塩大さじ2を加える。★は合わせておく。
②入れたい具材を食べやすい大きさに切り、炒める。余分な油が出たらキッチンペーパーで拭き取っておく。
③お湯が沸いたら、スパゲティを袋の表示時間通りに茹でる。
④茹で上がったスパゲッティを②のフライパンに入れ、合わせた★も入れさっと絡める。
⑤塩胡椒で味を整える。皿に盛り付け、好みで万能ネギや水菜を乗せて、出来上がり。
<夫さんコメント♡>
今回はしめじとベーコンが余ってたので使用しましたが、アスパラガスとベーコンとか小松菜としらすとか、その時余ってるものを色々加えて美味しく食べられるので重宝しているレシピです。
次回予告
ワンオペ育児をしていた頃、弓家さんも同じように息子さんを怒鳴ってしまったことがありました。
しかしその時、旦那さんにかけられた言葉に傷ついたことを思い出します。
あの時、旦那さんにパートナーとしてかけてほしかった言葉は…。
次回は2020年9月17日(木)公開予定です。
お楽しみに。
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弓家キョウコ
作者