登場人物
いっちゃん:2018年8月生まれの男の子。天パがトレードマーク。
ママ(作者):怒り顔がよく似合う。日々、喜怒哀楽100%。
第9話
レトルトのベビーフードは、常温でも食べさせられるのがメリットだと思います。
しかし、いっちゃんのご飯を家でしかあげたことがなかった旦那は、「温めない」という選択肢に疑問を感じたようです。
たしかに・・・。今まで「赤ちゃんだから仕方ない」と思っていたけど、それは母親基準での優先順位でした。
私は「泣いているわが子に一刻も早くご飯を食べさせてあげたい」と思っていて、
旦那は「泣いているわが子に温かくて美味しいご飯を食べさせてあげたい」と思っていたのです。
あぁ、同じだ。私も旦那も、わが子を大切に思っていただけなんだ。旦那は旦那で、最善だと思うことをしようとしてくれているだけだったんだ。
自分の考えていることが一番正しい!旦那は何も知らないくせに!と考えていた自分が恥ずかしいです。
私が培った育児に関する知見や経験は、すべて、旦那が働いてくれている間に得たものだというのに…。
育休をとって、安心して育児に向き合えていたのは、旦那が働いてくれたおかげなのに…。
私は、そんなことさえ考えることができず、感謝の気持も忘れてしまっていたのでした。
しかしそうは言っても、授乳室はまだまだ少ないし、赤ちゃんにゆっくりご飯を食べさせられる場所なんてそう多くありません。
考えれば考えるほど、どこにも食事にいけなくなってしまいますよね…。
そこでこのあと私たち夫婦はしっかりと話し合って、お互いの意見に納得し、どんな方法が自分たちにとって最適な行動なのかを一緒に考えました。
この問題に正解はないので、自分たちでしっかりと考えて、最適な答えを探していくしかないと思ったからです。
次回は、その話し合いからどんなことを考えたのか、ご紹介したいと思います。
いっちゃんまま
作者