登場人物
さかむけさか子(ママ/作者):心配性だけどズボラでうっかり者。年子育児に奮闘中。
めんたろう(長男):2017年5月生まれ。激しめのイヤイヤ期真っ最中。道行く人にバイバイ手を振り、反応してもらうのが好き。
ぽんじろう(次男):2019年2月生まれ。ムチムチの太ももが愛おしい。抱っこされていれば大人しい。
ぽぽさん(パパ):さかむけ家のゆるキャラのような旦那さん。妻の悩み事にはいつも的確なアドバイスを出す。いろいろと気にしない。
第7話
さか子のあとがき
ぽぽさんが脳出血で入院中のこと。
洗濯物や着替えなどを届けるために2日に一度は面会に行っていました。
ワンオペ育児の疲れと話し相手がいない寂しい気持ちは、ぽぽさんとお茶を飲みながらおしゃべりをしたり、その間抱っこをしてもらうことでもかなり救われました。
しかし冬に赤ちゃんを病院に連れて行くことは、感染症予防の消毒や手洗いの徹底、泣き声などで他の患者さんに迷惑をかけないようにと何かと神経を使います。
面会はリハビリを終えた16時半頃からで、それからついつい長居し、帰り道はすっかり暗くなってしまいました。
両手には重い荷物、帰ってからはまたワンオペ育児…。
なかなか来ないバスに、雪が降り出しそうな寒空の下でうっかり涙が出てきそうでした。
そんな時に出会った女性の明るさや、やや強引な優しさが温かく、弱気な自分の気持ちを引っ張ってくれて、ほんのわずかな時間に、ものすごく元気をもらいました。
赤ちゃん連れだと、公共の場所では迷惑をかけないようにと考えてしまい、他人との距離を取りがちです。
だから、心のバリアがなく、すっと寄り添ってくれたこの女性には感謝しています。
明日からも頑張ろうと勇気が出たのを覚えています。
さかむけさか子
作者