「草原に身ひとつで放り出されても、楽しく生きていける人」を目標に子育てをするワーママ、ありのすさん。
この連載では、ありのすさんが4歳と8歳の2人のお子さんとの何気ない日常で見つけた小さな気づきを綴ります。
「がんばったで賞なんて無いんだから」
かっぴーさんの『左ききのエレン』という漫画の中に、こんな言葉がある。
「がんばったで賞なんて無いんだから」
そう、社会人にはそんなもんない。
つくったもの(成果)しかない。
それ以外見せてはいけない。
だってそれ以外評価できないんだから。
私はこの漫画がとても好きで、社会人になったばかりで空回っていた時のアホくさい葛藤とか、成果を出すまでの苦しさとか、そういうものがこみ上げてきてアドレナリンが漲る。
でも、今日書きたいのはそんな話ではない。
むしろ逆だ。
毎日「がんばったで賞」おめでとうございます
育児には、「がんばったで賞」あります。
もう、めちゃくちゃあるし、自由に自分で授与していい。受賞していい。
なんなら育児には「がんばったで賞」しかないのだから。
今日は学校帰り、ケーキ屋さんにピットインした。
もちろん誕生日でもないし、お祝い事もない。
子どもたちは驚いて、「え?なんで?本当に?」と挙動不審になりながら、ケーキ屋さんへ万歳で突入していった。
・ワンオペ1週間経過
・連日大雨or猛暑
・未だおもらしする息子
・やたら取れる娘のボタン
…もう受賞でいいと思ったの。
小さなケーキを1つずつ選び、揺らさないよう大切に持ち帰る。
紅茶を沸かす元気もないから、コップには麦茶を注ぐ。それだけで、華やかなお祝いの場。
なんでもない日、すぐに忘れてしまうくらい平凡な普通の日。
私たちは平和に1日を乗り切った。
子どもたちが今、すやすやと寝息を立てているのなら、それだけで御の字。
がんばったで賞、おめでとうございます。
ありのす
作者