登場人物
ツルリンゴスター(私):絵を描く主婦。30代。
アオ:2018年3月生まれの女の子。ツルリンゴ家のアイドル。よく眠りあまり泣かないびっくり赤ちゃん。
兄ーズ:長男5歳、こだわり強めのいいやつ。次男3歳、お調子者だが時に核心を突く。
夫:よく働く3児の父。家族が大好き。
第15話
ツルリンゴスターのあとがき
アオが保育園に入園するとき、3人目の子で勝手知ったるということで、私はあまり心配することもなく、ずいぶん呑気にかまえていたと思います。
預けた途端に泣きじゃくるアオを見て、初めて「私は3回目の慣らし保育だけど、アオは初めての保育園なんだ!」と当たり前すぎることが頭に浮かび、自分がとても恥ずかしくなりました。
初めて1歳の長男を保育園に入れようと決心したときは、正直なところ不安な気持ちでいっぱいでした。
今まで一時も離れたことのない我が子を、よく知らない場所、よく知らない人に長時間お任せするのですから、そうなるのも仕方ありません。
それに、子供が実際どんな気持ちになるのか…耐えられるのか、悲しいと思うのか、本人に聞いても答えてはくれません。
ただただ「お母さん大好き!」の気持ち100%の眼差しで、こちらを見てかわいく笑うだけなのですから・・・。
蓋をあけてみれば、保育園の先生方はとても信頼がおける、すばらしい人たちでした。
うちの子達の今の成長は、保育園なしでは語れません。毎日適度な運動、睡眠、バランスのとれた食事、社会性の学びと、行き届いたサポートをしていただいています。
そんな中、私が一番驚いたことは“子供自身の頑張れる力”です。
特に何ができるようになったという訳ではありません。
ただ迎えに行くと嬉しそうに笑い、家に帰ると飄々と普段通りに過ごす姿を見るだけで、「頑張ってきたんだな~」っていうのがわかるんですよね。
保育園に入れる前までは、私は子供に「してあげる」ことばかりだと思っていました。
自分の子供が、親から離れてこんなにも頑張れる力を持ってるんだ、と強く感じるようになったのは、保育園に行くようになってからのことです。
まさか子供が頑張る姿に、自分がこんなにも嬉しく、励まされるとは思いも寄らなかったんですよね。
アオも今ではすっかり保育園に慣れてくれました。
先日も「アオちゃん始めて手づかみ食べしたんですよ!」と先生に教えてもらって、慌てて家でも手づかみ食べのご飯に切り替えたところです。笑
これからの園での生活も楽しみです。
ツルリンゴスター
作者