バリ島の育児2 「いいこいいこ」問題｜あんこちゃんと世界の育児なのよ#11

登場人物

あんこちゃん：天然パーマがチャームポイントの女の子なのよ。2019年2月末生まれなのよ。

キナコさん：あんこちゃんのマンマ。出産を機に、マイペースでヒュッゲな暮らしを模索中。趣味は工作。

マメオさん：あんこちゃんのパッパ。あんこちゃんを溺愛する心配性のゲーマー。

第11話

かわいい赤ちゃんや子どもに会うと、ついつい頭を撫でてしまいたくなる人も多いですよね。

あんこちゃんも公園を散歩しているときやスーパーに買い物へ行ったときなど、知らないおじいちゃんおばあちゃんによく、「いい子いい子」されています。

家でも、何かが出来たときには「すごいね〜」とか「できたね〜」とか言いながら、褒める動作として自然に頭をなでなでしています。

頭を撫でられるあんこちゃんも、最近はその意味が分かってきたのか、まんざらでもない表情を浮かべています。

そんなふうに、「良いこと」と思って自然にやっていることが、場所が変わると全く逆の「良くないこと」になってしまうなんて驚きですね。

ちなみにこの教えは、バリヒンドゥー教に限らず、ヒンドゥー教を信仰している多くの地域でも信じられていることだそうなので、ヒンドゥー教徒の多い国やエリアに行くときは気をつけたいと思います。

他にも「生後105日の儀式が終わるまでは、赤ちゃんを床につけてはいけない」というものや、「赤ちゃんのへその緒が取れてキレイになるまでは、お母さんは台所に立ってはいけない」という教え、もう少し成長すると、髪の毛を切ったり、歯を削ったり（！）する儀式も待っているそうです。

こういった教えや儀式は、地域や家族によって捉え方が様々だそうで、教えを厳格に守る家もあれば、そこまで徹底せずにゆるい感じで付き合っている家もあるそうです。

新里 碧

作者

取材漫画家/イラストレーター/アーティスト。Instagramではあんこちゃんのゆるゆる漫画を日々更新中です。（@babyancochan） マッチングアプリで結婚した体験を描いた書籍『アプリ婚』も、小学館より好評発売中！そのほか、ふだんのお仕事については、ホームページでご覧いただけます。