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弓家さんがワンオペ育児をしていたとき、ひどい言葉をかけてしまったと後悔する旦那さん。これまで育児の大変さを知らなかった旦那さんは、育児をして変わるのは「女性だけ」だと思っていたようですが…。
登場人物
私(キョン):ブロガー、イラストレーター。過去病んでいたが一周回って明るい性格。突然の思いつきにより夫を振り回している。毎日の晩酌と読書は欠かせない。夫には「キョン」と呼ばれている。
夫(夫さん):元ダイニングバーの店長。飲食店歴が長く、料理はプロ。温厚で、滅多に怒らない。片付けが苦手。晩酌用のおつまみを考え作るのが好き。私には「夫さん」と呼ばれている。
息子:もうすぐ3歳。ミニカーというミニカーに狂う男児。特に好きなのは消防車で、地元の消防署の方々に顔を覚えられているほど見学に行き熱狂している。
第17話
<つづく>
あとがき
恋愛は不安との闘い、結婚は不満との闘い、と聞いたことがありますが、闘いという言葉を使うのであれば、じゃあ育児って何との闘いなんだろうな、とぼんやり思ったことがあります。
私の中での答えは「子どもの成長や健康への不安と、パートナーへの不満との闘い」でした。
このお話ではどっちかって言うと「パートナーへの不満」の方にクローズアップしてますが、じゃあこの不満とどう闘っていけばいいんだよ…と悩み疲れる日々でした。
我慢する?話してみる?でも話すといつの間にか喧嘩に発展してるんだよな…
それを想像すると話すのも疲れるわ、じゃあいいや…
そうしてるうちに些細なことがきっかけで爆発したりして、泣いて、ちょっとだけパートナーのことが嫌いになって、そんな自分も嫌いになって、の繰り返し。
どうやったらこの繰り返しを終わらせることができるんだろうって、何回思ったことか。
その繰り返しを終わらせることができたのが、前回の私が夫さんにかけた言葉でした。
今回の話にも描いた通り、本当は「それみろ!へへーん」と思いましたし、「あの時あなた私にこういったよね?」って言葉も胸の辺りまで出掛かりました。
でも今こう言ってしまったら、またあの繰り返しに戻るんだ。
一生パートナーがちょっと嫌いになってそんな自分も嫌いになって、を繰り返すくらいなら、ここで私があの時言われたかった言葉を言おう、と思いました。
本当はちょっとだけ責めたかったけど、やっぱり寄り添えるのってパートナーの醍醐味だから。
もしかしたら今後また何かの拍子にあの繰り返しの中に戻っちゃうこともあるかもしれないけど、そこから出る方法をお互いに見つけたような気がした出来事でした。
ありがとうさえ忘れなければ、いつでも大丈夫だね。
簡単なことなんだけど、難しい。
おまけコラム<主夫メシvol.14>
<材料>
・米 2合
・乾燥ポルチーニ 10g
・コンソメ 小さじ1
・酒または白ワイン 小さじ2
・塩胡椒 少々
・バター 10〜20g
<作り方>
①ポルチーニが浸るくらいのぬるま湯に30分浸けて戻す。戻し汁は捨てないで取っておく。
②戻したポルチーニを小さく切って、炊飯器にお米、ポルチーニ、戻し汁、調味料を入れて、水を規定の線まで入れて炊く。
③炊けたらバターを4つ切りくらいにして炊飯器に入れ溶かしながら攪拌して出来上がり。
<夫さんコメント♡>
ポルチーニだけで十分な風味なので、お肉など他の食材は入れませんでした。お茶碗によそった後に焼いたベーコンや、万能ネギを散らしても合うと思います。
おかずはクリーム煮など、クリーム系と相性抜群です。
次回予告
育児の大変さを経験し、お互いのことを理解し寄り添えたことで、大きな危機を乗り越えた弓家さん夫婦。
旦那さんが主夫になり、弓家さんが主婦ではなくなったことで初めて気づいたこともあるようです。
次回は2020年10月8日(木)公開予定です。
お楽しみに。
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弓家キョウコ
作者