↓前回のお話はこちら
弓家さん夫婦にとってはポジティブな選択でしたが、まだまだ「主夫」という選択は当たり前ではありません。夫が主夫だということを話すと、周りから「かわいそう」と言われることが多く…。
登場人物
私(キョン):ブロガー、イラストレーター。過去病んでいたが一周回って明るい性格。突然の思いつきにより夫を振り回している。毎日の晩酌と読書は欠かせない。夫には「キョン」と呼ばれている。
夫(夫さん):元ダイニングバーの店長。飲食店歴が長く、料理はプロ。温厚で、滅多に怒らない。片付けが苦手。晩酌用のおつまみを考え作るのが好き。私には「夫さん」と呼ばれている。
息子:もうすぐ3歳。ミニカーというミニカーに狂う男児。特に好きなのは消防車で、地元の消防署の方々に顔を覚えられているほど見学に行き熱狂している。
第20話
<つづく>
あとがき
夫さんのセリフにでてくる通り、夫さんは主夫になる前も主夫に対して「まぁその家庭それぞれだよね〜」くらいに思っていたと言っていました。
基本的になんでも受け入れるスタイルの人で、私もそうなのでこうして結婚したと思っています。
結婚する前からお互いによく話していたことがあって、それが
「『男性だからこうあるべき、女性だからこうあるべき』という考えで自分や相手のやりたいこととか、可能性を閉ざしたりするのってつまんないよね」
という話でした。
なので、主夫に対するフラットな考えは随分前からあったと思います。
妊娠、出産で私が一時働けなくなり、夫はちょうどその頃仕事が激務でお互い忙しさに追われ、お互い思いやる余裕がなくなって、結婚前にそんな考えを持っていたことを忘れてしまうほどトゲトゲした時もありましたが…笑(詳しくは連載初期を見てね♡笑)
漫画には描かなかったんですけど、夫の主夫に対するフラットさが垣間見えた最近のエピソードをここで一つ。
私が知人に「主夫って言ってもさ〜、やっぱり男の人なんだから立てなきゃだめだよ〜?笑」と言われて、「なんじゃいそりゃあ!」と思った反面、「え、やっぱそうなの…?」と不安になり夫に聞いてみたら、こんな答えが返ってきました。
「男だからって理由で立てられるよりもキョンが『俺』に対して本当にすごいな、とか、思ってくれるのが嬉しい」
そうかぁ〜〜〜〜〜〜、となんだかすごく納得してしまいました。
この人の、主夫やその周りを取り巻く環境に対するフラットさは、相手や自分を「性別」で見てるからじゃなくて、「相手、または自分自身」の気持ちを尊重してるとこから来てるんだな〜とまた一つ勉強になった出来事でした。
次回予告
家族の形はいろいろあり、時代と共にそのあり方は変わってきています。幸せの形も、人それぞれ。
主夫になった旦那さんは「家族の幸せ」をどのように考えているのでしょうか。
次回は2020年10月29日(木)公開予定です。
お楽しみに。
▼漫画の感想はこちらへ!
弓家キョウコ
作者