登場人物
サトミ:35歳主婦。明るく穏やかな性格だけど実は感情のコントロールは苦手。
ヒロキ:38歳会社員。いつも穏やかだけど、冷たいようにも思われがち。
ユキノ:自己主張がハッキリしてきた、年中さん。
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第6話
あとがき
全6回の連載、読んで頂きありがとうございました。
「答えのない悩み」というテーマで漫画を描いてきましたが、最後にもし答えを出すとすれば「『悩んだってしょうがない』なんてことはない」というところかな、と思います。
正直、「自分がこう育てたから子どもがこう育つ」とか「親にこう育てられたから自分はこうなった」というのは、育児の力を信じすぎているような気もするのです(あまり過度な関わり方をしていない限りは)。
私が娘に与える態度や言葉を、娘は全力で吸収してしまうんじゃないかと思うと、恐ろしくて何も言えなくなってしまいそう。
・・・
私自身が子どもの頃を考えてみると、子どもながらに色々と考えてこだわって生きていたような気がします。
そういうものを娘も持っていて、私から何かおかしな事を言われようと、自分のこだわりをちゃんと貫いて生きていって欲しいし、そういう部分はすでにあるんだろうと感じています。
それにこれから、幼稚園、小学校と、どんどん娘の世界は広がっていくのだから、私の発言や態度が与える影響なんて微々たるもの、影響を与えられると思っている事がすでにおこがましい話なのかもしれないです。
でも、だからといって「じゃあ、そんなに気にしなくてもいいや」とは、ならず。
やっぱり、親である私や夫が娘の一番身近な「世界」ではあるので、自分の与える言葉や態度に無限に悩みつつ、勝手に育ってくれる力も信じつつ、過ごしているのかなと思います。
それに、なるべくなら、いい影響を受け取って欲しいと思うのですが、何が良くて何が悪いかというのも、なかなか難しいものだなぁ、と思います。
「なんとなくいい事っぽいイメージ」があるものと、「なんとなく悪い事っぽいイメージ」があるものにも、それぞれいい面や悪い面があり、そのいい面にすら、さらにいい面と悪い面があって、、と延々続いていくような…。
それでも、どこかで自信を持って「これだ」と決断しないと何も進みません。
でも自信満々な時というのは、後から思い返すとだいたい何かが見えていなかったりします(私の場合は)。
逆に「自分は間違っているかもしれない」と思っている時は、推進力を失う代わりに、世界が広がっているのかもしれません。
ということを、描こうとしていた訳ではないのですが、なんとなくサトミとヒロキの世界はちょっと広がったように思えたので、まあ、いいか、と思いました。
結局「夫の声色で娘が泣いちゃう問題」は解決してないんですけど(描きながら「で、どうするんだろう。この家族….」と思ってました)。
まあ、大丈夫でしょう。
時間は止まらないし、子どもは成長するので。進んで行かないといけないですからね。
「悩んだってしょうがない」ことなんてないけれど、でもどこかで悩みを切りあげることも大事です。笑
・・・
今回こういった漫画を描かせていただき、とても楽しかったです。ninaruポッケさん、お話を下さってありがとうございました。
そして、読んでくださった皆様、いいねやコメントを下さった皆様にも本当に感謝しています。
ありがとうございました。
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ニシハラハコ
作者