登場人物
あんこちゃん:天然パーマがチャームポイントの女の子なのよ。2019年2月末生まれなのよ。
キナコさん:あんこちゃんのマンマ。出産を機に、マイペースでヒュッゲな暮らしを模索中。趣味は工作。
マメオさん:あんこちゃんのパッパ。あんこちゃんを溺愛する心配性のゲーマー。
第6話
インドの赤ちゃんのビックリ儀式
お母さんのお腹の中にいた頃から生えていた毛は、大事なもの…かと思いきや、インドでは“生まれながらに持っている悪いもの”がついていると思われているとは!
所変われば考え方も180度変わるんですね。
ムンダン(mundan)は1歳になった頃に1回だけおこなわれるのが一般的だそうですが、北インドでは1歳ごろと3歳ごろの2回おこなうこともあったり…。
日本に比べて国土も広く、人口も多いインドなので、回数や時期は地域や信仰している宗派などによって違いはあるとのこと。
そして、毛を剃る儀式の後は、親戚や知り合いが集まって盛大なお祝いパーティーをすることも!
このムンダンは、ヒンズー教の“サンスカーラ(samskaras)”と呼ばれる一生のうちの16大儀式のひとつ。
16大儀式の中で赤ちゃんにまつわるものは他にもこんな儀式があるそうです。
●アナプラサナ(anaprasana)
日本で言うところの、お食い初めのような儀式。ギーとライスを男の子は偶数月、女の子は奇数月に食べさせる(※ギー:インドを中心とした南アジアで一般的に食用に用いられているバターを煮詰めて作ったオイル)。
●カールナベーダ(karnavedha)
ピアスを開ける(!)儀式。生まれてから5歳くらいまでの間に両耳にピアスを開けることで、聖なる声を聞き、頭と魂を整えるという意味があるという。魔除けやツボを刺激するなど他にも色々な意味があるそうで、鼻にも開けるなど、地域や宗派によって様々。女の子だけでなく、男女共におこなわれることが多いそう。
日本にもお宮参りや七五三など、子供にまつわる行事はいろいろありますが、インドには、もっとたくさん行事があるようです。
丸刈りにしたりピアスを開けたりというのにはちょっと驚きましたが、人々の思いが込められた行事が大事に伝えられ、現在でも続いているって素敵なことですよね。
新里 碧
作者