このコーナーでは、編集部がピックアップした様々な作者さんによる育児マンガをご紹介します。
女の子の小梅さんと、おばあちゃんの梅さんはとっても仲良し。好奇心旺盛で元気な小梅さんを、梅さんはいつも笑って見守っています。
今日も梅さんを「なんで?」「どーして?」攻めにしている小梅さん。梅さんは、そんな小梅さんの好奇心をどう受け止めるのでしょうか。
子どもの目線に立って、寄り添ってあげること
作者・ホンマジュンコさんのあとがき
自分が小さかった頃の気持ちを思い出して
最近は物忘れがひどすぎて自分でも引いちゃうくらいなのですが、小さな頃の記憶は不思議とたくさん残っています。
単純な景色や思い出だけでなく、その時自分が「どんな気持ちだった」とか「どんな風に感じた」など、感情の部分の記憶もかなり鮮明に覚えています。
小さな子が好奇心をもつ事柄は、大抵が大人からすると「やめなさい」ということばかりですよね。例えば「高いところから飛ぶ」とか「傘をささずに雨に濡れる」とか。
でも、自分が小さかった頃の気持ちを覚えていると、大人目線になる前に、素直に「わかる、その気持ち!」と一旦寄り添うことができます。
発想の可愛さや豊かさ、小さな頭でも色んな事を考えていることも、理解でき尊敬できます。
小さな頃の感情の記憶は小梅さんへ、それに寄り添う気持ちは梅さんへ反映して、この物語を描きました。
大切な人との「今」を大切に
私は、祖母と離れて暮らしていました。
「また今度会いに行こう」「今は忙しいから、落ち着いたら…」なんて言ってるうちに、たいした孝行も出来ないまま突然亡くなってしまいました。
「明日も生きていて当然」と思っていた祖母を失って〝人生には限りがある〟ことをあらためて痛感しました。
同じような後悔を誰にもして欲しくない、という想いから、この「梅さんと小梅さん」で「今を大切に」というメッセージを送り続けています。
会いたい人に自由に会いに行くことができない状況が続くなか、あらためて「離れて暮らす大切な人」の存在の大きさを感じている方も多いのではないでしょうか。
人も、世の中も、明日どうなるかわからない。だからこそ、今を大切に。
大切な人たちへの想いは、ちゃんと言葉にして伝えていきたいと思っています。
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出典: www.kadokawa.co.jp『梅さんと小梅さん おばあちゃんとの春夏秋冬』
(ホンマジュンコ・KADOKAWA)
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