登場人物
ツルリンゴスター(私):絵を描く主婦。30代。
アオ:2018年3月生まれの女の子。ツルリンゴ家のアイドル。よく眠りあまり泣かないびっくり赤ちゃん。
兄ーズ:長男こだわり強めのいいやつ。次男お調子者だが時に核心を突く。
夫:よく働く3児の父。家族が大好き。
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第29話
ツルリンゴスターのあとがき
子どもができると、生活は子ども中心に組み立てられます。
新生児期は数時間ごとの授乳、沐浴、赤ちゃんに合わせてぶつ切りでとる睡眠。離乳食が始まると、月齢に合わせた手のかかる食事を一日に数回。
やっと生活リズムが整ったかというところで「健やかに育つために早寝早起きを」「メディアは時間を決めて」と、管理しなければならないことが増えるばかりです。
それまで夜遅くまで飲み歩いていた私達夫婦にとって、こどもがいる生活は180度、超健康的に変わりました。
夫婦の努力の甲斐あって、うちの子どもたちは毎朝7時に起き、夜9時台には布団に入る生活を送っています。
1日のルーティンは無駄なく磨き上げられ、私と夫は仕事終わりですぐに親スイッチに切替え、家事をしつつ子どもの今日1日の話を聞き、長い寝かしつけに入ります。
でもそのうち、ルーティンを全く無視する日が出現するようになりました。
子育ては楽しいですが、子ども中心の生活リズムだと大人は慢性的な”時間貧乏”になってしまうんですね。
「何も気にせず、何もしない」という時間を作るために、私達はときどき故意にルーティンを無視します。
たまった洗濯物を隅にやり、テレビも流し続け、好きにスマホを眺めたり本を読んだり。
子どもも、たまの”超自由時間”がイベントのように感じるのか、ソワソワとなんだか嬉しそう。
夏休みや冬休みの長い連休には、長男の学校から休み中の生活を記録するプリントが配られます。「9時までに寝る」という項目に、遅くまで起きていた日は△をつけなければいけません。
◎が並ぶなかにいくつか現れる△を、私はいつも、「あの日はみんなで遅くまで起きてて楽しかったな」と少し特別な日のように感じて眺めています。
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ツルリンゴスター
作者