登場人物
いっちゃん:2018年8月生まれの男の子。天パがトレードマーク。
ママ(作者):怒り顔がよく似合う。日々、喜怒哀楽100%。
第8話
私は、目の前のわが子のことだけを考えていました。
しかし旦那は、自分たちの後に並んで待っている、多くの人たちにも気を回してくれていたのです。
たとえお店が「離乳食の持ち込みOK」と言ってくれても、たくさんの人が後ろに並んでいる。
いっちゃんのご飯を忙しそうな厨房で温めてもらってゆっくり食べさせるのは、待っている人にもお店の人にも申し訳ない。
それなら私たちが早く食べて席を空け、別の場所へ移動した方がいい・・・
そんな風に考えての「ここであげるのはやめよう」という発言だったのです。
その理由をお店で言わなかったのも、待っている人たちに、「自分たちのせいで赤ちゃんがご飯を食べられない」と思わせてしまったら申し訳ないと思ったから・・・。
私は、自分が恥ずかしくなりました。
周りにたくさんの人がいるなかで、まるで全母親の正論を代弁してやってると言わんばかりに旦那を罵ったからです。
お店で離乳食をあげることも、外出先なら冷たいまま食べさせることも、
「赤ちゃんだから仕方ない」
という一言で片付けて、当たり前に考えすぎていたことに気が付きました。
もちろん、旦那の行動だけが正解では無いとは思います。むしろこの問題には、正解なんて無いと思います。
そんななか私たち夫婦がどのようにこの問題と向き合ったか、次回以降お伝えしたいと思います。
いっちゃんまま
作者