登場人物
立藤家
息子「まる」:2016年10月生まれ。食べることと電車が大好きな2歳児。基本的にいつもご機嫌。
母(作者)「はな」:普段は飲食店で働いている、28歳のちょっとコミュ障なシングルマザー。
はなの家族
父 ・母 ・姉:両親は、はなが高校卒業後に離婚。それぞれ新しい家庭を持っている。
その他
元夫「もとお」:はなの元夫。まるが産まれて間もなく不倫をして、三行半を突きつけられた。
第3話
はなの後書き
もとおから投げかけられた言葉に、私はふと自分の育った家庭の事を思い出しました。
私の家庭は、高校を卒業するまでは両親が揃っていました。
しかし父と母の仲は、物心ついた頃にはすでに崩壊し始めていて、家族の絆など一切ない、「表面的に円満であるように演じている仮面家族」状態…。
次第に仮面を付けることすら辞め、夫婦別居が始まったりと、愛の感じられない生活を過ごしてきました。
また、両親が揃っていることによって確かに経済面は安定していましたが、夫婦間の問題でいっぱいいっぱいだった両親は、子供に対する関心も薄れており、特別子供にお金をかける、といったこともありませんでした(例を挙げれば、七五三をしたことがなかったり、小学校の卒業式にユニ〇ロの私服を着せられたり…)。
そんな日々を振り返り、私は思ったのです。
「両親が揃っていたって、信頼関係や愛がなければなんの意味もないんだな」と…。
次回は、そんな私が片親として生きていく上で大切にしている、心構えについてお話したいと思います。
立藤はな
作者