赤ちゃんの足の筋肉が発達してくると、周りにある家具などにつかまって自力で立ち上がれるようになります。
それまで、仰向けやうつ伏せ、おすわりで過ごしてきた赤ちゃんの視界は、つかまり立ちできるようになるとグンと広がります。
つかまり立ちはいつからできるのか、つかまり立ちによって赤ちゃんの見える世界はどう変わるのかなど、つかまり立ちに関するママのさまざまな疑問に、ママのアンケートを交えつつお答えします!
つかまり立ちはいつできるようになる?
「つかまり立ち」とは、赤ちゃんが家具などにつかまり、足に力を入れて体を持ち上げて立ち上がる動作のこと。
手や足の力が十分につき、自分の体重を支えられるようになると、つかまり立ちをできるようになります。
具体的には、生後9ヶ月頃からつかまり立ちを始める赤ちゃんが多いと言われています。
つかまり立ちをくり返してひざの曲げ伸ばし、体を左右に揺らす、足の指先でふんばるといった動きを学ぶことで、あんよの練習をしていると考えられています。
つかまり立ち、いつ、何につかまった?
編集部がアンケート(※)をとったところ、一般的に言われている月齢より少し早めにつかまり立ちを始めた赤ちゃんが多いことがわかりました。
とはいえ、生後12ヶ月以降ではじめてつかまり立ちをしたという赤ちゃんもいます。やはり赤ちゃんの成長は個人差が大きいものですね。
そして、多くの赤ちゃんがソファやテーブルなど、手を伸ばしやすい高さのものにつかまって立っていることがわかりました。
なかには、収納箱やダンボール箱など軽いものにつかまって立とうとした赤ちゃんも。
赤ちゃんがつかまり立ちをしそうになったら、部屋のなかに危険なものがないか確認するようにしましょう。
初めてのつかまり立ちの様子、教えて!
赤ちゃんがいつ、どのようにしてつかまり立ちをするのか楽しみにしているママも多いのではないでしょうか?
そこで、先輩ママに、赤ちゃんが初めてつかまり立ちをしたときの様子を教えてもらいました。
何度か体勢を崩してから立ち上がりました
うちの子は、ローテーブルの下にもぐり込まないように取り付けたネットに手を伸ばして、つかまり立ちをしました。
両足の足の裏を床にぴったりつけるのが難しい様子で、片足の足裏を床につけ、もう片方の足裏を床につけようとしては足裏を滑らせ、体勢を崩していました。
最終的には、両足を床につけてしゃがみ込んだ体勢をとってから、踏ん張って立ち上がりました。その様子をパパと2人で見守っていたのですが、驚かせていけないと思って声を上げないようにして応援していました。
こうちゃんママ
数日前から膝で立つように
つかまり立ちをするようになる数日前から膝立ちを始め、床に座っている私やパパの体にのぼろうとしていました。
その後、収納につかまって膝立ちをしていたので見守っていたら、片足の足裏を床につけて片膝を立てるようにして立ち上がりました。
立ち上がると思っていなかったので、びっくりして大声を出してしまいました。
そうちゃんママ
はいはいの姿勢から腰を上げました
うちの子は、はいはいの姿勢からつかまり立ちをしました。
近くにあった小さな椅子に手を置いてまずは腰と膝を浮かせ、足を少しずつ手の方に運んで行って立ち上がりました。立ち上がるときは腕でも体重を支えるので、腕がぷるぷる震えていました。
すママ
「つかまり立ち」への移行の仕方は赤ちゃんそれぞれですね。
つかまり立ちをマスターすると
赤ちゃんの視界はこんな変わる!
つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんは一気にいろんなものが見えるようになります。
おすわりやはいはいの姿勢では見えなかったものが見えるようになるため、赤ちゃんの興味も広がります。
視界が広がって楽しそうでした
うちの子は、ソファに手を伸ばしてつかまり立ちをしました。視界が広がったのがうれしいのか、しばらくあちこちを見回していました。
シアママ
とても興奮していました
少し前からつかまり立ちの練習をしていました。
ソファにつかまって立ち上がったあと、それまでは見えなかったものが見えるのが楽しいようで、とってもご機嫌でした。
Kママ
それでは、つかまり立ちがができるようになると赤ちゃんの視界がどのように変わるのかご紹介します。
※写真は視力などを考慮していません。
ねんねのときの視界
生後2ヶ月ごろから少しずつ首を動かせるようになりますが、基本的に上を見ていることがほとんど。
生後2ヶ月時点の視力は0.01程度。約30cm離れたものの輪郭が、ぼんやりと見える状態です。
寝返りができたときの視界
床と、床に置いたおもちゃが見える状態です。
首を持ち上げた状態で周りを見回すこともできるため、左右の視界も広がります。
生後4ヶ月時点の視力は0.04〜0.08程度。約30cm離れたものの輪郭がやや鮮明にわかるようになり、赤い色などは区別できるようになってきます。
おすわりのときの視界
生後6〜8ヶ月ごろの赤ちゃんがおすわりをしたときの目の高さは、約25cm程度。ダイニングチェアの座面も見上げる状態です。
視力は0.1程度まで発達します。0.1は、視力検査のいちばん大きなマークが50cm離れたところで見える程度です。
つかまり立ちができたときの視界
つかまり立ちができるようになる生後8〜9ヶ月頃の身長は、65〜75cm程度です。
つかまり立ちをするときにつま先で立つ赤ちゃんもいるので、目の高さは、身長と同じ65〜70cm程度になると考えられます。
おすわりのときから、40cm以上も高い位置を見られるようになり、室内の様子がだいぶ見えるようになります。
つかまり立ちの練習、何を使った?
足や手が発達すれば、赤ちゃんは自然とつかまり立ちをするようになります。
ですが、腰を支えてあげたり、手を持って赤ちゃんに立ち上がる感覚を覚えさせたという声も聞かれました。
赤ちゃんにつかまり立ちの練習をさせた人の練習方法をご紹介します。
好きなおもちゃを使いました
練習というわけではありませんが、つかまり立ちをしそうな様子が見えたとき、ローテーブルの上にお気に入りにおもちゃを置きました。
結局、
うんちをしようと、こたつにつかまって踏ん張っているときにそのままの勢いでつかまり立ちをして、大爆笑しました!
fiowerママ
脇を抱えてあげました
ソファやローテーブルにつかまっているときに、脇を支えて”立ち上がる感覚”を教えたことがあります。
その後、練習したからというわけではなく、自分のペースですんなりつかまり立ちをしました。
なみそママ
つかまり立ちが始まる前に転倒対策を
赤ちゃんが初めてつかまり立ちをしたときの感動は、多くのママやパパの記憶に残っているようですね。
赤ちゃんの健やかな発達は嬉しいものですが、動ける範囲が広がると転落・転倒や誤飲などの事故も起こりやすくなります。
赤ちゃんがつかまり立ちを始める前に家の中に危険がないか確認し、安心してその日を迎えてくださいね。
※アンケート概要
実施期間:2018年11月19日~2018年11月21日
調査対象:子育てアプリ「ninaru baby」利用者
有効回答数:51件
収集方法:Webアンケート