生後10ヶ月で卵アレルギーと診断された息子の、克服するまでの記録

こんにちは。編集部の佐久間です。

5歳になる長男は、生後10ヶ月のときに卵アレルギーの症状が出ました。今は問題なく食べられるようになりましたが、当時は卵がちょっとでも入った食べ物はNGで、食品選びが大変でした。

今回は、そんな息子の卵アレルギー体験をお話ししたいと思います。

そもそも卵アレルギーって?

卵 卵アレルギー

一般的によくいわれる「卵アレルギー」とは、その名の通り、卵や卵を含む食品を食べたときにアレルギー症状が起こることをいいます。

卵アレルギーの原因となる主な物質(アレルゲン)は、卵白に含まれるたんぱく質だそうです。

そのため、赤ちゃんに初めて卵を食べさせるときは、まず加熱した卵黄のみを与えて様子を見ます。卵黄を食べて問題がなければ、加熱した全卵を少しずつ食べさせていきます。

息子が卵アレルギーと診断されるまで

当時ときどき付けていた日記を読み返すと、離乳食を開始してから卵アレルギーの症状が出るまでは、こんな経緯でした。

生後5ヶ月 離乳食スタート。でも、しばらくはほとんど食べず(詳しくはこちら)。
生後8ヶ月 ようやく食べるようになり、そこからは順調に進んで、一気に中期メニューに。
生後9ヶ月
(前半)
初めて卵黄を食べさせる。アレルギー反応は出ず
その後も卵黄を食べても問題なし。
生後9ヶ月
(後半)
昼食に卵黄を食べさせた日の夕方、顔が赤くなって首の後ろにブツブツが出た。
小児科に連れていったが、今まで卵黄を食べていて問題なかったので卵アレルギーの可能性は低い、乾燥による湿疹だろう、とのこと。
5〜7日間は卵黄を控える。再び、卵黄を与えたときにはアレルギー反応は出ず、ひと安心。
生後10ヶ月 卵黄に慣れたので初めて全卵を食べさせたところ、食べ終わって約15分後、口周りをかゆがる。そのうち、お腹や首にじんましんのような発疹が出て、顔が真っ赤に。
小児科に到着した頃には手足にもブツブツが出ていた。間違いなく卵アレルギーだと診断される。

ショック!まさか我が子が卵アレルギーだなんて…

卵アレルギー 体験談 赤ちゃん 横顔 オリジナル

全身が真っ赤になったときは、本当にびっくりしました。本人もつらそうで、このままどうにかなってしまうのではと焦ったのを覚えています。

今振り返ると、生後9ヶ月の後半に卵黄を与えて首の後ろにブツブツが出たときも、卵黄部分に卵白が少し混ざっていて反応したのだと思います。

その時点で卵アレルギーと診断されていれば、あそこまでの症状が出る前に食べさせるのをやめられたのですが、仕方のないこと。

私も夫も、子供の頃に食物アレルギーが一切なかったため、息子が卵アレルギーと診断されたときは大ショック

これは大変なこと、アレルギー専門の病院で詳しく診てもらわなきゃと考えました。

でも、周りの人に聞いたりネットで調べたりしているうちに、卵アレルギーは小さい子供によくあること、自然に治ることがほとんどだからあまり心配しなくていい、という情報が入ってきて、だんだん気持ちが落ち着いてきました。

卵抜きのレシピを考える生活がスタート

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息子はまだ1歳前。当時の卵アレルギーの対応は、一切食べさせないというものでした(※現在は医師の管理のもと、アレルギーを引き起こさない量を少しずつ食べさせる対応が基本です)。

ただ、基本的には家で食事(離乳食)を食べるし、まだ保育園にも行っていなかったし、それほど大変と感じることはありませんでした。

でも、1歳を過ぎて、食べる量や種類が増え、出かける機会も多くなってくると、卵を食べられないってやっぱり大変、と感じることがちょくちょく出てきました。

卵アレルギーで大変と感じたこと

  • 外食でメニューを選ぶとき、卵が一切使われていないか確認しなくてはいけない
  • 市販の赤ちゃん用お菓子のクッキー類を食べさせられない
  • 離乳食に卵を使えないため、レシピのバリエーションが増えない
  • パン屋に行っても選べるパンが限られている
  • いつになったら治るのだろう(=いつになったら卵を食べさせていいのだろう)という不安
常に卵アレルギーのことを気にしながら、息子の食事を考えていました。

でも、卵抜きレシピを考えるのは楽しかった!

いろんな不安や不便さも感じていましたが、卵抜きのレシピを考えるのは楽しく、当時は色々作っていました。その頃よく作っていた卵抜きメニューベスト3はこちら。

1. 食パン

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市販の食パンは意外と卵が使われているものが多く、添加物なども気にし始めるとキリがないですが、ホームベーカリーならシンプルな材料で作ることができるので安心。

息子はホームベーカリーに鼻を近づけて焼き上がるパンの香りを嗅ぐくらい、卵抜き食パンが大好きでした。

2. ミニパンケーキ

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つかみ食べの練習として、よく作っていたのがミニサイズのパンケーキ。

卵なしだと膨らまないかな、と思っていましたが、小麦粉、豆乳、砂糖、ベーキングパウダー(アルミ不使用のもの)をバランス良くミックスすれば、ふんわりとしたパンケーキに。

3. クッキー

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市販の赤ちゃん用お菓子のクッキーは、卵が使われているものがほとんど。息子のおやつは、いつも赤ちゃんせんべいでした。さすがにかわいそうなので、卵抜きのクッキー作りを開始。

せっかくなら、とことん健康的なレシピにしようと、全粒粉、なたね油、豆乳、てんさい糖などを使って焼いていました。

卵やバターを使わないと少しボソボソするのですが、卵入りのクッキーの味を知らない息子は、いつも美味しそうに食べていました。

それから、どうやって卵を食べられるようになっていったか、ちょっとうろ覚えなのですが、1歳10ヶ月のときの日記には、「ここ数週間、卵入りのパンやスクランブルエッグを食べさせているけど、全く問題なし!」と書かれています。

卵アレルギーと診断されてからほぼ1年で卵料理も食べられるようになったのです。

卵アレルギーの症状が出ても焦らないことが大切!

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卵アレルギーの症状が出たときは本当に焦ったけど、今あのときの自分に声をかけられるなら「焦らなくて大丈夫」と言いたいです。

アレルゲンとなる物質や子供の体質によってアレルギーの症状や度合いは違いますが、まずはママやパパが落ち着いて状況を受け入れ、その後の対処をしっかり考えていくことが大事だなと、自分自身の体験を通じて思いました。

※ こちらの記事は個人の体験談であり、治療方法として推奨するものではありません。食物アレルギーの治療は子どもの状況によっても異なるため、かかりつけ医に相談のうえ行ってください。


佐久間 祐子

佐久間 祐子

さくま ゆうこ

CM音楽プロデューサー、翻訳などの仕事を経て、妊娠・出産を機に一度は専業主婦に。長男が2歳のとき「こそだてハック」「ninaru baby」編集部に仲間入りしました。編集歴3年。
2018年秋に第2子を出産し、ひさびさの赤ちゃんとの生活に奮闘しながらも楽しんでいます。
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