赤ちゃんが手足を使って床を這うズリバイ。一般的には生後7~8ヶ月頃にしはじめますが、この時期になっても赤ちゃんがズリバイをしないと、「成長に影響はないのかな」と心配になることもありますよね。
そこで今回は、赤ちゃんのが生後7~8ヶ月頃にズリバイをしなかったという先輩ママに、その後の成長についてインタビューを実施。専門家にも、見解を聞いてみました。
ママの悩み
「いつまで経ってもズリバイしない…」
![赤ちゃん 後追い うつぶせ](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/12/13145733/49add3455797b1085bffb1d2a12c9a0f_1544713052-480x335.jpg)
赤ちゃんが生後7~8ヶ月頃に「ズリバイをしない」と悩むママは、周りの子の成長を目の当たりにしたときに感じることが多いようです。
![Aママ](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/08/14111900/e67fa8d62131a3d090ef6dd754a4f4d1_1534245540.png)
Aママ
児童館とかに行ったときに同じくらいの月齢の子がすでにズリバイをしていて…「うちの子はまだだけど、大丈夫かな…」と心配になりました。練習をさせてもできるようにならなくて、どうしてだろうと不安でした。寝返りをするのも遅い方でしたね。(30代1児のママ)
先輩ママに聞いた!
ズリバイが遅かった・しなかった子のその後
ズリバイをしないでおすわりで移動
![出産 親子 手 赤ちゃん](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2019/08/14152808/ab94427ced77f70dd830d0ddf846239f_1565796488-480x320.jpg)
![Cママ](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/08/13180620/01974b67a6bc594a3a38233e7874fd34_1534183580-80x80.png)
Cママ
うちの子はズリバイしないまま大きくなりました。周りの子はズリバイをしていましたが、うちの子は座ったまま器用に移動していました。ズリバイではないけど、本人が困っていなそうなので、まあいいかなと見守っていました。
その後、たっちもできるようになって歩けるようにもなりました。今はもう中学生ですが、成長には特に影響なく、元気に過ごしていますよ。(30代 2児のママ)
ズリバイは遅かったけど突然するように
![Aママ](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/08/13180620/44e1263144059ff6a6a6bb74ac41e668_1534183580-80x80.png)
Aママ
なかなかズリバイをしないので心配でしたが、ある日急にし始めました。ズリバイができたら、立て続けにハイハイ、そしてすぐにたっちもできるように!一気にできるようになったので、ズリバイしたい気分ではなかっただけなのかな。
ハイハイしているときにお尻をフリフリするのがかわいかったです。それを見る期間がほとんどなくて逆にさみしかったですね(笑)今思えば、当時は心配しすぎだったなあ。(30代 1児のママ)
今回ご紹介した先輩ママの体験談では、ズリバイをしなかった子も遅かった子も徐々に歩けるようになったとのことでした!
しかし、なかには「ズリバイをしないと筋肉の発達に影響がある」という説があるのも事実。実際のところどうなのか、次の章で専門家の先生に聞いてみました。
専門家に聞いた!
ズリバイはできなくても大丈夫なの?
ズリバイをしなかった場合の成長の影響について、日本小児科学会専門医である武井先生に見解を伺いました。
![武井先生](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/05185418/3760373e32e525cffa77c6030aa911bb_1536173657.png)
武井先生
赤ちゃんがズリバイをしなくても、赤ちゃんの成長に影響はありませんよ。最終的には歩行ができるようになるので、筋力なども正常に発達します。
ズリバイの練習もあえてする必要はありません。自然と移動する方法を獲得し、歩けるようになっていきます。赤ちゃんのペースを見守ってあげてくださいね。
成長には個人差があるもの
赤ちゃんの成長ペースを見守ろう
育児本などには「生後7~8ヶ月頃にはズリバイをはじめる」と書いてありますが、あくまでも成長の目安の1つです。赤ちゃんの成長には個人差があるので、早い子もいれば、ゆっくりな子もいます。
今回の記事では、ズリバイをする時期が遅かったり、しなかったりしても、成長に大きな影響はないことがわかりました。あまり心配しすぎず、赤ちゃんのペースを大切にしながら見守ってあげてくださいね。
なかには、足裏を押してあげる・手の届きそうな場所におもちゃを置く・少し離れた位置でママやパパが声をかけて促すという方法もあります。遊びやスキンシップの一環として、試してみるのもおすすめですよ。
![取材協力:武井 智昭](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/05185418/3760373e32e525cffa77c6030aa911bb_1536173657.png)
取材協力:武井 智昭
小児科/高座渋谷つばさクリニック
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。