寝返り防止はするべき?注意点は?寝返り防止クッションは必要なの?

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赤ちゃんが寝返りをし始める頃になると、窒息や転落のリスクを回避しようと、寝返り防止をするママもいると思います。

しかし多くのママたちがしている寝返り防止対策は、かえってリスクがあるということを、知っていますか?

そこで今回は、助産師の河井先生に、寝返り防止の対策と注意点について教えてもらいました。

寝返りによる窒息事故が心配…

赤ちゃん 寝返り防止

赤ちゃんが寝返りをし始める頃になると、心配になるのがうつぶせ寝による「窒息」の事故。

編集部にも、ママたちのヒヤッと体験談がたくさん集まりました。

ちーさん

ちーさん

寝返りしながら転がって、クッションに顔が埋まっていたことがありました。

しおり

しおり

親子で同じところに寝ていますが、私が先に起きて家事をしている間に、静かにうつ伏せになっていることがあります。

うつ伏せが好きなのか、泣かないので私が気づかず、ヒヤヒヤしたこともあります。

あゆみん

あゆみん

知らないうちに寝返りをしていて、布団と毛布の間に挟まっていたとき、ヒヤッとしました。

みーやん

みーやん

目を離した隙に寝返りをしてタオルでぐるぐる巻きになっていて、ひやっとしました。

赤ちゃんが寝返りし始める時期は、赤ちゃんからさらに目が離せなくなるのです。

赤ちゃんの寝返り防止対策はしてますか?

赤ちゃん 寝返り

こうしたヒヤッと体験があると、ママが目を離した隙に赤ちゃんが寝返りをしないように、寝返り防止をしようと考えるママも多いと思います。

寝返り防止はしていますか?
はい 85人/いいえ 86人

ninaru babyでママ171人にアンケート(※)をとったところ、約半数のママたちが、寝返り防止対策をしていました

寝返り防止対策は必要なの?

寝返り防止対策をした方がよいのか、助産師の河井先生にお話を伺ったところ、意外な答えがかえってきました。

多くのママたちが寝返り防止をしているようですが、寝返り防止はした方がよいのでしょうか?

編集部 石川

編集部 石川

河井先生

河井先生

寝返りをし始めると、寝返り返りができるまでは、知らないうちにうつ伏せになって窒息してしまうのではないかと心配になると思いますが、寝返り防止はしない方がよいでしょう

え…それはなぜでしょうか?

編集部 石川

編集部 石川

河井先生

河井先生

グッズを使って寝返りを防止しようとすることで、かえって窒息などのリスクが高まるとされているからです。

アンケートの結果を河井先生にみてもらったところ、どうやらママたちの多くがやっている寝返り防止対策は、実は危険な方法であることがわかったのです。

寝返り防止、その方法はここが危ない!

そこでここからは、多くのママたちがやっている寝返り防止対策の、危険ポイントを解説していきます。

「タオルでガードして寝返り防止」のここが危ない!

赤ちゃん 寝返り防止

ママたちのアンケートで多かったのは、丸めたタオルで寝ている赤ちゃんを囲むという方法。

赤ちゃんが寝返りできるスペースを狭くして、寝返り防止しているようです。

赤ちゃんの脇の下に丸めたタオルを置く、赤ちゃんの横にタオルで巻いたペットボトルを置く、というママも多く見受けられました。

注意 !

万が一寝返りした場合、タオルに赤ちゃんの顔が埋まって窒息してしまう危険があります。

「クッションでガードして寝返り防止」のここが危ない!

赤ちゃん 寝返り防止

タオルの代わりに、大きめのクッションで寝返り防止をする、という回答も多く集まりました。

大きめのクッションを周りに置くことで、赤ちゃんの動きをガードしようとしているようです。

注意 !

クッションは柔らかいので、赤ちゃんの顔が沈み込んで窒息の危険があります。

「大きなぬいぐるみで寝返り防止」のここが危ない!

クリスマス おもちゃ ぬいぐるみ

ママたちのなかには、大きなぬいぐるみを使って赤ちゃんの動きを制御している人もいました。

赤ちゃんが寝返りする方向にぬいぐるみを置くことで、寝返り防止をしているようです。

注意 !

赤ちゃんは自力で払いのけられないので、万が一赤ちゃんの顔を覆ってしまった場合、とても危険です。

寝返り防止は寝る環境を整えるだけ!

グッズを使った寝返り防止は、かえって窒息のリスクを高めてしまう危険性があることがわかりました。

とはいえ、一瞬たりとも赤ちゃんから目を離さないことは難しいですよね。

では、寝返りによる赤ちゃんの窒息のリスクを減らすには、どうしたらよいのでしょうか?

編集部 石川

編集部 石川

河井先生

河井先生

寝返りをしても赤ちゃんの顔が沈み込んで窒息しないように、寝具は硬めのものを使いましょう。

万が一赤ちゃんの顔に覆いかぶさっても、顔に密着して窒息することがないように布団やブランケットは軽いものを使うといいですね。

また、赤ちゃんが寝ている周りには、クッションやぬいぐるみなど窒息の原因となるようなものを置かないなど、寝る環境を整えてあげることも大切ですよ。

寝返り防止クッションは使ってもいいの?

最近は、様々な寝返り防止グッズも販売されています。

寝返り防止対策として、赤ちゃんの寝返りのスペースをなくす寝返り防止クッションを使うのも1つの方法ですよ。

ファルスカ ベッドインベッド エイド

要出典 ファルスカ ベッドインベッド エイド 出典: www.o-baby.net

前述の通り、タオルやクッション、ぬいぐるみなどを使って寝返り防止をするのは危険ですが、上記のような寝返り防止専用のクッションであれば、正しい方法で使うことで、寝返り防止につながると考えられます。

注意 !

使用上の注意をよく読んで、正しい方法で寝返り防止クッションを使いましょう。

寝返り防止による事故を防ごう!

赤ちゃん

うつぶせ寝による窒息の心配はありますが、間違った方法で寝返り防止をすることで、かえって事故につながる可能性があります。

赤ちゃんが寝返りをし始める頃には、寝具や寝室などの環境を整えることで、窒息のリスクを減らしましょう。

※ アンケート概要
実施期間:2018年11月17日~11月19日
調査対象:生後2ヶ月〜2歳6ヶ月の子供をもつママ
有効回答数:171件
収集方法:Webアンケート


取材協力:河井 恵美

取材協力:河井 恵美

看護師、助産師


看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。救急、外科外来等も経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。2008年から夫の仕事関係により、シンガポールに住んでいます。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方に関わっています。インターネットでエミリオット助産院開設中。