登場人物
あんこちゃん:天然パーマがチャームポイントの女の子なのよ。2019年2月末生まれなのよ。
キナコさん:あんこちゃんのマンマ。出産を機に、マイペースでヒュッゲな暮らしを模索中。趣味は工作。
マメオさん:あんこちゃんのパッパ。あんこちゃんを溺愛する心配性のゲーマー。
第3話
スイスの保育園事情
東京23区に住んでいるあんこちゃん。
生後6か月になる8月の入園を目指して、近隣の認可保育園にエントリーしてみましたが、もちろんそんな半端な時期に空きが出るわけもなく、待機児童の仲間入りとなりました。
「スイスにも待機児童問題はあるの?」とスイスママに聞いてみたところ、
選ばなければどこかしら入れる、もしくは待機しても比較的すぐに入れることが多いとのことでした(もちろん場所にもよるそうですが)。
うらやましい…!
しかも、スイスの保育園では外で子供を遊ばせる時間を大事にしていて、雨の日も雪の日も毎日みんなで外に遊びに行き、2〜4歳になると先生に指導されながら森で火をおこしてソーセージを食べたりするという、なんともうらやましい話を聞いて、安直にも「スイスの保育園に入れたい!」などと思ってしまいました。
自然あふれる環境で、のびのびすくすく育ってくれそう〜。
が、その後のスイスママの言葉を聞いて驚愕。
「でも、子供1人に月2800フラン(およそ25〜30万円)くらいかかるんだよね。うちは2人いるから、その倍なの…」
え…!!
あまりの額に、聞き間違えてしまったのかと思いました。
私が住んでいる区だと、認可保育園はだいたい月4〜5万円くらい、認可外でも6〜8万円くらいが相場。
「認可外はやっぱりどこも高いなぁ〜」なんて思っていたのに、スイスは桁違いでした。
スイスは世界の中でも物価が高い国の上位で(マクドナルドのセットは1000円以上がほとんどだそう!)、企業が払うお給料もそれに比例して多いと言われているけれど…
いざ子供を保育園に通わせるとなると、共働き夫婦の1人分の月給がまるまる保育園代に消えてしまうのが実状だそう。
なので、共働きをして子供を保育園に入れるか、主婦になるかは、産後のお母さんたちの悩みどころ。
ちなみに今回取材したスイスママの周りでは、パートタイムで職場復帰をして、週2、3日だけ保育園に預けるスタイルのママが半数くらい、あとの半数は専業主婦とのこと。
仕事と育児の両立は、日本だけではなく、スイスでもお母さんたちを悩ませるトピックのようです。
※保育園の価格は日本と同じように収入によって多少変動するそうです。また、シングルマザーや収入の少ない家庭には手厚い補助があるそうです。
新里 碧
作者