男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません!6歳:親子のイライラ解消法

[ PR ]

「男の子はやんちゃ」という話はよく耳にすると思います。ママにとって男の子は異性なので、子育てするなかで、わからないことや不安なことが多いですよね。

そこで今回は、子育てアドバイザーであり、3児(うち2人が男の子)の母でもある高祖常子さんの著書『男の子には「厳しいしつけ」は必要ありません!』より、多くのパパやママが感じる困った6歳の行動について、今こそ知っておきたい子どもと向き合う育児法を紹介します。

【1】ひらがなが書けない、書こうとしない。
字が書けないって大丈夫!?

ひらがな 練習 文字

やるときはやる男の子! でも、なかなかやらないんですよ。

わが家の場合、男、女、男の3人きょうだいですが、男の子2人は、保育園時代、字が書けませんでした。その点、真ん中の女の子は、2歳代のときに友だちのカゴを「○○ちゃんの!」と先生に伝えたりしていたようで、先生から「もう字が読めるんですか!」って驚かれた経験があります。

もちろん字の練習をしていたわけではなく、たぶん形で覚えていたみたいです。というのが、男の子と女の子の高祖家比です(笑)。でもご心配なく。小学生になるまで、ひらがなで自分の名前しか書けなかった男子2人は、成人して社会人として働いています。

もちろん個人差がありますから、早くから書ける男の子もいます。

男の子のやる気は、興味と遊びからがポイント。「小学校に入るんだから、ひらがなの練習をしなさい」と言われても一切響きません。まずは、就学前に自分の名前だけでも書けるようになっていたら大丈夫です。

自分の名前を呼ばれたり見つけたりするのは大好きですから、「たかしくんの“た”はどれかな?」などと聞いてみるのもいいですね。

4歳児の「電車の本しか読まない」というテーマで触れましたが、電車とか車とか、ヒーローとか、興味があるものから広げていくのが一番です。

モチベーションを上げて楽しく取り組む

6歳 7歳 男の子 文字 ひらがな 練習 ノート 鉛筆

「宿題しなくちゃ」と、「ちょっと面倒くさいけれどやった方がいいよね」と思って自分から取り組むようになってくるのは、小学校中学年くらいからでしょうか。これも個人差があります。

幼児期はとにかく、興味があるからやる、楽しいからやるというところを親も押さえましょう。たとえばいやいやドリルをやらせたところで、ちっとも覚えませんし、身につきません。楽しいから覚えたり、できるようになった達成感を味わうのです。

モチベーションを上げるために、わが子が好きなものや興味を持ちそうなものに関連させて、字を見つけたり、書かせてみましょう。書かせるときには「書きなさい」ではなく、「一緒に書いてみよう」と最初は手を添えてあげたりしましょう。

男の子は「うんこ」などの言葉が大好きですが、最近のドリルでもうんこをテーマにしたものが流行っています。男の子にひらがなへの興味を持ってもらうために、そんな視点も参考にしていただけたらと思います。

興味や関心からやる気のスイッチを入れる
「やりなさい」と言われても、なかなかやる気になりにくいもの。好きな絵本やお店の看板などに、名前を発見してみるのもクイズっぽくて面白いかも。興味があること、楽しいことから、学びたい気持ちを広げていきましょう。

→ ドリルをやりたがらずダラダラする子に、「困るのは自分だよ!」と、無理やりやらせようとする。

【2】もう年長さんなのに!
自分で支度せず、忘れ物も多い

登園 外出 荷物 リュック おでかけ 5歳 6歳

まず着替えに時間がかかる理由を考えてみましょう。6歳ともなると、そろそろ自分で着替えを準備できるころ。朝、服選びに時間がかかるのなら、夜のうちに「明日着る服を選んでおこう」と促してみるのも一案です。布団の横に着替えをそろえて、「起きたらすぐに着替える」を習慣化できます

ここで、男の子の服のこだわりに、ちょっとイラッとするケースもあるかもしれません。

いつも大好きなキャラクターの同じ服を選ぶということがあるかもしれませんが、そこは子どもの意思を尊重しましょう。親が服を買ってくるのではなく、子どもと一緒に服を買いに行くのもおすすめです。

手先も器用になってきているので、服が着にくくて時間がかかるということは少ないと思いますが、洋服が小さくなっていて着づらいことがあるかもしれませんから、確認してあげましょう。

園の持ち物については、幼稚園や保育園だとまだ親が準備していることも多いかもしれませんが、少しずつ子どもにもやらせましょう。

「忘れ物しないように準備して!」と言われても、何を準備したらいいのか、何を忘れちゃいけないのかがわかりません。

忘れ物をしない工夫● 一緒に準備する(入れるものを把握)

● 準備するものをわかりやすく絵に描いて貼り出す(視覚で確認)

● 「カバンに3個入れる」など、数を示すと「コップと歯ブラシと連絡帳」など、そろっているか確認しやすい

● 何度か一緒にやったら、子どもにやらせてみて親が確認する

● できていたら「ばっちりだね」とほめる

指示を明確に、わかりやすい工夫を

服 収納 子供 5歳 6歳

「タオルと歯ブラシとコップを入れてね」と3つくらいを同時に言われても、さっと用意するのは難しいことです。

毎日準備するものが同じ場合には「カバンに入れるもの」としてイラストを描いて、カバン置き場のそばの壁などに貼っておくのも一案です。

自分で用意できるようになるためにも、準備するものは子どもの手が届くところに収納するなど工夫しましょう。

小学生になっても、せっかく準備したのに部屋に置きっぱなしで忘れていくということもあります(汗)。用意したら荷物は出かけるときに必ず通る玄関に置いておくなど、 目について忘れないように生活動線を意識しましょう。

朝の支度をどうしたら自分でできるか
自分で身支度ができるように練習しましょう。そのためには、「何を準備するのか」がわかることが大事。そして、自分で準備しやすい環境を子どもと一緒に整えてみましょう。最初は一緒に、次に子どもにやらせてみて、できていたらほめるが基本です。

→ 自分で支度をしない子に、「なんでこんなに時間がかかるの!」と親が無理やり着替えさせる。

6歳男児の気になる行動をチェック!

いかがでしたか?書籍では、上記に加え6歳向けに以下のテーマやコラムを掲載しています。

● 突然の電池切れ… ぼーっとしていて不安

● 食事に時間がかかる。食べたくないのかな?

● 「小学生になりたくない」と言われ…新しい環境、どう納得してくれる?

[コラム]小1の壁、どう乗り越える?

[コラム]夫婦喧嘩にならないために話し合っておきたいこと

ぜひチェックしてみてください。

▼ 書籍の購入はこちらから

男の子に「厳しいしつけ」は必要ありません! 出典: www.kadokawa.co.jp

「男の子だからこうでなければ…」「男の子の親だからこうであらねば…」という固定概念や呪縛から開放されて、子どもがのびのびと育っていけるようなヒントを盛り込んだ1冊です。


書籍筆者:高祖 常子

書籍筆者:高祖 常子

こうそ ときこ


子育てアドバイザー。認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事、NPO法人タイガーマスク基金理事、NPO法人子どもすこやかサポートネット副代表ほか。厚生労働省の「体罰等によらない子育ての推進に関する検討会」委員など、子どもの人権を守るための委員を歴任。全国での講演、執筆、テレビ出演も。著書は『イラストでよくわかる感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。保育士、幼稚園教諭、キャリアコンサルタントなどの資格も持つ。3児の母。
https://www.tokiko-koso.com/