今さらすぎて人には聞けない「家事」のあれこれ…
掃除や洗濯って、どうやるのが正しいの?そんな疑問にお答えするコミックエッセイ「結婚一年生」をご紹介します。
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【最終話】アイロンがけの基本
シワのない服を着ている人は、それだけで印象がいいから不思議。夫のYシャツくらいはビシッとアイロンをかけてあげたいですよね。
1. 取り扱い絵表示にそってかける
生地をいためてしまわないよう、素材に合った温度でアイロンをかけましょう。
アイロン仕上げの絵表示も洗濯絵表示同様、2016年12月から新表示が導入されています。
2. スチームとドライを使いわける
ドライは主に、アイロン用スプレーや霧吹きを使うときや合成繊維にかけるときに使います。
スチームは、ズボンに折り目をつけたり、ウールなどのシワを伸ばすときに使います
3. アイロンをかける部分によってかけ方をかえる
シャツの身ごろやシーツは、一方向に軽くすべらすように。
折り目をつけるとき、面積の小さい部分は、真下に向かって軽く押さえる。
セーターなどをふんわりしあげたいときは、1センチほど浮かせてスチーム。
4. 細かい部分から広い部分へ
広い部分はシワができやすいので、細かい部分をかけてからの方が効率的です。
Yシャツはえりや袖口から、ズボンは裏返してポケットや腰まわりからアイロンをかけるようにしましょう。
5. アイロン後は冷ましてから
衣類が熱を持ったままだと、湿気でシワがつきやすくなります。
しばらくハンガーにかけて冷まし、温度が下がってからたたみましょう。
アイテム別アイロンのかけ方
ハンカチ
① 布目を見る
両端を持って横に引っ張る。伸びない方が縦糸の方向
② 両角
右上、左上の角をアイロンの先を使ってかける
③ 全体
縦糸方向にアイロンをすべらせる。型崩れしてしまうのでななめにはかけないで
Yシャツ
「形態安定加工」のものは、「肩→そで→右前身ごろ→後ろ身ごろ→左前身ごろ」のみでOK
① えり
先に裏からかける。えりの縫い目を引っ張りながら、両端から中心に向かってかける。終わったら表も
② 肩
縫い目を引っ張りながら、内側からかける。タック部分はキレイに整え、押さえるように
③ そで
えりを立て、アイロン台の角に肩部分を引っ掛けてかける。細かい部分はアイロンの先を使って
④ そで
そで下にある縫い目を元に形を整え、縫い目部分を脇に向かってかけたあと、そでぐり、そでやまの順にかける
⑤ 右前身ごろ
脇の縫い目を引っ張りながら、全体にかける。ボタンまわりはアイロンの先を使って押さえるように
⑥ 後身ごろ
ゆっくりと動かし、全体にかける。タック部分はキレイに整え、押さえるように
⑦ 左前身ごろ
前立てを引っ張りながら、全体にかける。最後にポケットを外側から内側にかける
スカート
① スカートのうら側
裏返して、縫いしろ部分を裾から腰に向かってかける。裏地もさっと
② スカートの表側
表に返し、全体を裾から腰に向かってかける。ウエスト部分がかけにくい場合はタオルを入れて
フレアスカート
布を引っ張り、布目を確認。アイロンは縦か横方向へ。ななめ方向にかけると生地が伸び、型崩れの原因に
プリーツスカート
ひだを整え、洗濯バサミで裾をとめてかければ、キレイなプリーツに
ズボン
① 裏の腰まわり
ズボンをひっくり返してポケット布、腰まわりをかける
② 裏の股下
縫い目を押さえながら、裾から腰に向かってかける
③ 前タック、ポケットロ
表に返し、バスタオルを中に入れる。前タックを整え、押さえるようにかける。ポケット部分もアイロンの先でしっかりと
④ ラインを整える
縫い目同士をキレイに合わせ、アイロン台の上に整えて置く。片方をめくって、裾から腰に向かってかける。めくった部分も元に戻し、同様にかける。終わったらして反対も
気をつけたいパーツ
フリル
ラインをつぶさないよう、あいている方の手で広げながら、アイロンの先を使って細かく動かす
ビーズやスパンコール
直接アイロンをあてないように。下にタオルを敷き、裏からスチームアイロンで軽く押さえる
テカってしまった衣類は…
あて布をしないでアイロンをかけたり、体重がかかったりすると、繊維が寝てしまいテカってしまいます。
ひどくなると元に戻らなくなるので、軽いうちにお手入れしましょう。
ウール
浮かせてスチームアイロンをかける。
学生服など
固めの歯ブラシで繊維を起こすようにこすったあと、あて布をして浮かせながらスチームアイロンをかける。
布団類・ベッドのお手入れ
寝床は人生の1/3近くを過ごす場所。いつでも気持ちよくしておきたいものが快眠できるよう、こまめに手入れするようにしましょう。
布団類
晴れた日の10〜14時に干すようにしましょう。ただし、その日の天気が良くても前日が雨だった場合は湿気が多いので干さないようにして。
また15時以降も湿気が多くなるので、取込み忘れには注意。羽毛布団は湿気をためにくく直射日光を嫌うのでこまめに干す必要はありませんが、たまに「陰干し」をするとふっくらとします。
布団の繊維が傷んでしまうので、取り入れるときは叩かずホコリを払う程度に。また、ダニは干しただけでは死なないので掃除機で吸い取るようにしましょう。
シーツ類
シーツ類は肌に直接あたるので、汗やよだれでかなり汚れています。
2〜3日に1回洗濯できればベストですが、難しい場合は週に1回を目安に洗うようにしましょう。
ベッドのマットレス
マットレスにもダニや湿気が⋯。でも布団と違って、マットレスは重くてそう簡単には干せません。
「マットレスとベッドシーツの間にベッドパッドを敷く」「ときどき立てかけて風を通す」だけでずいぶんと快適になります。
もちろんベッドパッドはこまめに(週に1回)取り替えるようにしましょう。
※この連載は『結婚一年生』(サンクチュアリ出版)からの転載です。
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結婚一年生
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入江久絵
作者