赤ちゃんを泣き止ませるプロといえば…保育士さん!赤ちゃんが泣く理由はさまざまだと思いますが、どんな風に赤ちゃんと接し、泣き止ませているのでしょうか?
保育士さんに聞いた泣き止みテクニックを、おもちゃとあわせてご紹介します。
赤ちゃんが泣いているとき、保育園ではどうしていますか?
保育園で赤ちゃんが泣いてしまったとき、どのように対処しているのでしょうか?2人の保育士さんにお聞きしました。
抱っこが一番。そのあと一緒に遊びましょう
れいこ
先生
0歳で、特に月齢が小さい頃は、視覚がぼんやりしています。おすわりができない時期は一人で遊ぶのは難しいですよね。
なので、おもちゃを使って赤ちゃんを泣き止ませるというより、保育者やママ、パパがおもちゃで遊んであげることで赤ちゃんを落ち着かせるのがいいですよ。
例えば、絵本を読んであげる、歌を歌ってあげる、話しかける、音が出るおもちゃを使うなどです。
でも一番はやはり抱っこ。抱っこしてあげると安心します。ママが立ち上がると赤ちゃんん視界も変わり、気分転換になります。可能であればお部屋を変える、または少しお外に出るのもいいですよ。
温もりで安心を。気分を変えてあげましょう
0歳頃は、その場にママがいないことに気がついて泣いてしまうこともあります。おもちゃで泣き止ませるというよりは、おんぶや抱っこで温もりを与えて安心させてあげるのが一番。抱っこして外の風に当たったら泣き止むことも。
室内でも外の景色を見せながら「わんわん来たね」「ブーブーいるね」など話しかけることもあります。抱っこしながらガラガラのような音が鳴るものを使って、気を紛らわせることもありますよ。
かおる
先生
ただ赤ちゃんにおもちゃを与えると泣き止むのではなく、抱っこして安心させてあげたり、景色を変えて気を紛らわせたり、一緒に遊んであげたりすることが大事なんですね。
次からは、保育園ではどういったおもちゃを活用しているのかご紹介します。
0歳児が泣いたときに活用するおもちゃ
メリー
かおる
先生
ねんね期の赤ちゃんのベッドには、メリーが取り付けてあります。
赤ちゃんは眠いときに泣くことが多いので、メリーのように音が出るもので気を紛らわせると、いつの間にか寝ている子もいますよ。多種のメロディーがあると、赤ちゃんの気が紛れるようです。
握るおもちゃ、歯固め
れいこ
先生
赤ちゃんがまだ小さければ、握るおもちゃや歯固めも使用します。歯が生えてくるとむずむずして、ご機嫌斜めになる子もいます。
歯固めは、おっぱいやミルクを飲んでいる感覚と近いようで、落ち着く子が多いですよ。
音が出るおもちゃ
れいこ
先生
マラカスや太鼓のような、音が出るおもちゃでさっと気を紛らわせることも多いですね。
ただ、赤ちゃんはおもちゃを上手に扱えるわけではないので、当たっても痛くないもの、口に入れても安心なものを渡してあげたいですね。
やさしい音の軽いチャイム
かおる
先生
コロンコロンという優しい音に、赤ちゃんも安心して泣き止むことがあります。落ち着いたら優しく話しかけてあげましょう。
くしゃくしゃした音
れいこ
先生
新聞紙やビニール袋をくしゃくしゃした音を聞くと、赤ちゃんが泣き止むことも。しかけがついた布絵本のくしゃくしゃ音も同様です!
1歳児が泣いたときに活用するおもちゃ
1歳ってこんな時期
れいこ
先生
1歳になると、相手やモノをしっかりと認識したり、座ったり立ったり歩いたりして視野がどんどん広がります。モノ対赤ちゃん、人対赤ちゃんといったように遊びの幅も広がります。好奇心・関心が0歳よりグッと広がる時期ですね。
かおる
先生
0歳頃は生理的なことから泣くことが多かったのですが、1歳頃になると、思い通りに行かないことで泣く場面も増えます。
1歳半から2歳頃にかけては、構うとかえって泣くことも。あえて「関係ないよ」というフリをしたり、他の話をしたりすると、スッと泣き止むこともありますよ。
音が出る絵本
れいこ
先生
音が出る絵本(歌が流れるタイプや、ピアノの音が出るタイプ)で気を紛らわすと泣き止むことがありますよ。
音が出るおもちゃ
いたずら一歳やりたい放題
れいこ
先生
気を紛らわすと泣き止む子なら、いたずら一歳やりたい放題もおすすめです。
ぬいぐるみを使って話しかける
れいこ
先生
「こんにちはー!〇〇ちゃん。 どうしたのかな?一緒に遊ぼうよ」「いないいないばぁ~」などと、その子の好きなぬいぐるみで話しかけるのも効果的です。
みんなの泣き止みおもちゃも紹介中!
今回は、保育園で活用している泣き止みおもちゃや、赤ちゃんが泣いたときに保育士さんがどう対応しているかをご紹介しました。
下記では、193人のママたちから寄せられた泣き止みおもちゃを公開しています!あわせて参考にしてみてくださいね。
取材協力:佐藤 令子
保育士
親和女子大学 児童教育学科 発達教育学部 卒業。
保育士と幼稚園教諭の免許取得後、現在は保育園で4歳児クラスを担当。子供が大好きで、子供目線でどう一緒に目の前の遊びを楽しむか、そして一緒に楽しむことを大切にしています。「人に優しく、自分を大切にできる子育て」が目標。プライベートでは、小学1年生の女の子の母。
取材協力:中川 薫
保育士
保育士歴15年。
保育園、知的障害者支援施設を経て、現在は中学校のスタディメイトとして発達障害を持つ子どもの支援をしています。子どもがわかりやすく安心して学校生活や学習ができるようなサポートを提供。男の子と女の子の2児の母。