赤ちゃんの寝室は別でもいいの?専門家は親子別室をどう考えている?

日本で子育てをしていると、赤ちゃんと同じ寝室で寝るのが当たり前のように思うかもしれません。しかし、海外では真逆の場合もあります。

赤ちゃんの寝室は、ママと同室の方がいいのでしょうか?それとも別室でもいいのでしょうか?

そこで今回は、先輩ママたちにアンケート(※1)を取ると同時に、海外在住のママや専門家に話をうかがいました。赤ちゃんの寝室はママと一緒にすべきなのか、それとも別々でもいいのか、考えたいと思います。

赤ちゃんと寝室が別のママはたったの2%!

赤ちゃん 寝室 グラフ
今回、アンケートに答えてくれた先輩ママは750人以上。そのうち、「赤ちゃんと寝室を別々にしている」と答えた人はわずか2%しかいませんでした。

赤ちゃんと寝室が一緒のママが多いと思いますが、特に「寝室は一緒でなければならない」というルールがあるわけではありません。

そこで念のため、赤ちゃんと寝室を別々にしているママがどれくらいいるのか、アンケート(※)をとってみたところ、上記の円グラフのような結果がわかりました。

赤ちゃんの寝室問題、専門家の意見は?

ベビーベッド ベビールーム

ごくわずかではありますが、赤ちゃんと寝室を別々にしているママがいるのは事実です。

では、専門家は赤ちゃんとママの寝室を分けることについて、どのように考えているのでしょうか?

そこで、キャリア25年の助産師で、看護師でもある河井恵美先生に、赤ちゃんの寝室はママと同室がいいのか、それとも別々でもかまわないのか話をうかがってみました。

−赤ちゃんの寝室はママと一緒にすべきですか?それとも別々でもかまわないのでしょうか?

河井先生

河井先生

基本的には、どちらでもかまなわいと思います。

ただ、赤ちゃんと寝室を別々にする場合、そばにいてあげられないので、赤ちゃんの様子を確認するのが難しくなってしまいます。赤ちゃんのことが心配になったり、授乳のたびに別室に行かなければならないといった手間がかかることもあるでしょう。

そう考えると、そばにいる安心感という点も含めて、赤ちゃんと寝室は一緒にした方が心安らからに過ごせるかもしれませんね。

海外の赤ちゃんの寝室事情!

海外

日本では、赤ちゃんの寝室をママと一緒にしている人が圧倒的多数ですが、海外ではどうなのでしょうか?

今回、フランス・イギリス・シンガポール、それぞれに在住経験のあるママたちに、赤ちゃんの寝室事情を聞きました。

イギリスの赤ちゃんの寝室事情は?

イギリスの赤ちゃんの寝室事情は、イギリス在住で、日々アップする料理や離乳食の写真が人気のインスタグラマー・Minaさんにうかがいました。

−イギリスでは赤ちゃんの寝室はママと同室ですか?それとも別室ですか?

Minaさん

Minaさん

イギリスでは、赤ちゃんとママの寝室を別々にしている家庭が多いと思います。

−それはなぜですか?

Minaさん

Minaさん

添い寝をしてママの布団が赤ちゃんの顔にかかったり、ママの体が赤ちゃんに覆い被さったりして、窒息死に繋がる危険性があるからです。

だから、一緒の寝室で寝るとしても生後6ヶ月までで、ベビーベッドを横に置いて寝かせるよう指導されます。生後6ヶ月以降は赤ちゃん専用の寝室を用意して、ベビーモニターを備え付ける家庭が多いみたいですよ。

フランスの赤ちゃんの寝室事情は?

次に、フランス人の旦那様と4歳になる息子さんとパリで暮らしているブロガーのマダム愛さんに、フランスの赤ちゃんの寝室事情を聞いてみました。

−フランスでは赤ちゃんの寝室はママと同室ですか?それとも別室ですか?

マダム愛さん

マダム愛さん

赤ちゃんのための部屋を用意して、そこで1人で寝かせるのが一般的です。
生後2ヶ月くらいまではママと一緒の寝室で、ベビーベッドで寝かせる場合もありますが、添い寝は絶対にタブーだとされています。

−それはなぜですか?

マダム愛さん

マダム愛さん

いろいろな理由がありますが、最大の理由は、1人で寝ることで早く自立心が育めるからだと言われています。
子供を子供あつかいせず、小さいけれど大人と同等の立場としてあつかうフランスの文化では、子供の自立がとても重要視されているんです。

ー文化的な理由なんですね。

マダム愛さん

マダム愛さん

1人で寝かせる方が雑音などがないので熟睡できる、というのも理由の1つです。実際、フランスの多くの赤ちゃんは、生後2〜3ヶ月頃には朝まで寝るようになります。
あと、寝室は夫婦の場所なので子供は入ってはいけないという、いかにもフランス人らしい考えもあります。

シンガポールの赤ちゃんの寝室事情は?

最後に、先ほどご登場いただいた河井先生に話をうかがいます。実は河井先生は、シンガポールに住んで10年になるのです。

−シンガポールでは赤ちゃんの寝室はママと同室ですか?それとも別室ですか?

河井先生

河井先生

家庭によって違いますね。
産後のママを訪問することがあるんですが、赤ちゃんと一緒の寝室で寝ている人もいるし、別室で寝ている人もいます。パートナーが欧米系の家庭でも、同室と別室の両方がありますね。

−シンガポールは本当に家庭ごとに違いそうですね。

河井先生

河井先生

シンガポールはお手伝いさんがいる家庭も多いんですが、そういう家庭では、夜はお手伝いさんに赤ちゃんと一緒に寝てもらうことも珍しくありませんね。

あと、シンガポールでは、「産褥アマさん」と呼ばれる産後専門のヘルパーさんがいて、産後1ヶ月ほど通いや泊まりで家に来てくれるのですが、その間は産褥アマさんに赤ちゃんと一緒に寝てもらうというママもいますよ。

赤ちゃんと寝室を分けるときの注意点は?

ベビーモニター

では、実際に赤ちゃんとママの寝室を別々にする場合、どのような点に注意すればいいのでしょうか?

再び河井先生に聞いてみました。

−赤ちゃんとママの寝室を別々にする場合、どんなことに気をつければいいでしょうか?

河井先生

河井先生

赤ちゃんと寝室を別々にする場合、そばにいてあげられない分、注意が必要ですよ。
赤ちゃんがうつ伏せになって窒息するのを防ぐため、ベビーモニターを設置したり、ドアを開けておいて声が聞こえるようにしたりして赤ちゃんの様子がわかるようにしておきましょう。

−異変が起きたときに、いち早く気づけるようにするわけですね。

河井先生

河井先生

夜中に起きたときは、赤ちゃんの様子を見に行くようにするのも大事ですね。
また、月齢の浅い赤ちゃんは窒息が心配なので、まわりに何も置かないようにして、赤ちゃんの顔に落ちてくる可能性のあるものは遠ざけるようにしましょう。
赤ちゃんは自分で払いのけることができないので、ガーゼやティッシュでも窒息するリスクがありますよ。

赤ちゃんの寝室は様子を見ながら決めよう

赤ちゃん 睡眠

結論としては、赤ちゃんとママの寝室は一緒でもいいし、別々でもいいということのようです。

実際、国によっても考えが異なっていて、赤ちゃんと寝室を一緒にしているママが圧倒的に多い日本のような国もあれば、イギリス、フランスのように別々が多数を占めている国もあります。

ただし、寝室を別々にする場合は、一緒のときよりもより注意深く赤ちゃんの様子を気にかける必要がありますよ。

赤ちゃんの寝室で迷っている方は、赤ちゃんの様子や自分の考えをもとに、同室するか、別室にするか決めてくださいね。

※ アンケート概要
実施期間:2018年12月9日~12月9日
調査対象:アプリ「ninarubaby」を利用中のママ
有効回答数:776件
収集方法:Webアンケート


取材協力:河井恵美

取材協力:河井恵美

助産師・看護師


看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。救急、外科外来等も経験し、看護師教育や思春期教育にも関わっていました。助産師の仕事が大好きで、25年以上この仕事をしています。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。2008年から夫の仕事関係により、シンガポールに住んでいます。2人の子どもを育てつつ、現地の産婦人科に勤務し、日本人の妊産婦さん方に関わっています。インターネットでエミリオット助産院開設中。

取材協力:Mina

取材協力:Mina

料理インスタグラマー


イギリス在住2年目の専業主婦です。夫と息子との3人暮らしで、日々の料理や離乳食をインスタグラム(@mina.s1222)に投稿しています。

取材協力:マダム愛

取材協力:マダム愛

ブロガー


フランス人の夫と3歳になる息子とパリで3人暮らし中。ブログ「マダム愛の徒然日記」やインスタ(@madameaiparis)では、フランスのいいところや不思議なところ、写真などを紹介しています。