赤ちゃんのおしゃぶりはいつから?先輩ママにアンケート&デメリットも解説!

赤ちゃんらしいアイテムというイメージのある「おしゃぶり」。実際いつから使うものなのでしょうか?

そこでninaru babyでは、おしゃぶりに関するアンケートを実施(※)。先輩ママたちがおしゃぶりをいつから使っているか、使った理由などを、小児科医の武井先生による解説とともにご紹介します。

おしゃぶりはみんな使っているの?

おしゃぶり いつから

1,200人超のママたちに聞いてみたところ、なんとおしゃぶりを使ったママは約50%

「おしゃぶりを使う」と答えたママが若干多いものの、おしゃぶりを使わないと回答したママたちと、ほぼ半分に割れました。

おしゃぶりには、使うメリットとデメリットがありますが、ママたちはそれぞれどんな視点でおしゃぶりを「使う」「使わない」を判断したのでしょうか。

まずは、おしゃぶりを使ったママの声を聞いていきましょう。

おしゃぶりはいつから使った?新生児が使ってもいいの?

おしゃぶり いつから

そもそもおしゃぶりは、いつから使うものなのでしょうか?

おしゃぶりを使ったママたちに、「いつからおしゃぶりを使ったのか」を聞いてみたところ、新生児からおしゃぶりを使っているママが最も多い結果となりました。

新生児期以降でも、生後1ヶ月、生後2ヶ月と低月齢の頃からおしゃぶりを使っているママが多いようです。

実際、おしゃぶりはいつから使っていいものなのでしょう。小児科医の武井先生に聞いてみました。

武井先生

武井先生

おしゃぶりをいつから使うかに、特に決まりはありません。新生児から使えるタイプのおしゃぶりであれば、新生児から使用して大丈夫ですよ。

商品に書かれている対象月齢を確認して、時期にあったものを使いましょう。

なるほど、おしゃぶりをいつから使うかは、使う商品にもよるのですね。基本的には、新生児から使用して良いとのことでした。

【先輩ママの体験談】
おしゃぶりを使った理由やメリットは?

新生児の頃からおしゃぶりを使い始めたママが多いようですが、そもそもなぜおしゃぶりを使い始めたのでしょうか?

おしゃぶりを使い始めた理由やメリットについても、ママたちに聞いてみました。

おしゃぶりは泣きやまないときの救世主!

赤ちゃん おしゃぶり いつから

ママたちがおしゃぶりを使い始めた理由の多くは、「赤ちゃんが泣きやまなくて大変だったから」

何をしても赤ちゃんが泣きやまないと、ママは疲れてしまいますよね。

「おしゃぶりをくわえると泣きやむことが多い」という理由で、ぐずったときの救世主としておしゃぶりを使っているようです。

匿名さん

匿名さん

朝昼夜どの時間もすごく泣くので、おしゃぶりを使ってみました。夜泣きがひどかったり、外出先で泣きやまなかったり、いざというときにおしゃぶりがあると便利です!

あいぽさん

あいぽさん

おっぱいを十分に飲んでも泣きやまないので、試しにおしゃぶりをあげたら泣きやんでくれました。

どうしても泣きやまないときにしか使っていませんが、おっぱいを吸われ続けるのは辛いので助かります。

のんたろうさん

のんたろうさん

初めての外出のとき、泣かないようにとおしゃぶりを使いました。外出先や車の中などで、泣きやまないけどすぐに授乳ができないときに便利です。

おしゃぶりがあると寝つきがいい!

赤ちゃん おしゃぶり

おしゃぶりを使う理由としてもう1つ多かったのが、「寝つきがよくなるから」でした。

なかなか寝てくれないときや、ぐずって起きてしまうときに、おしゃぶりをくわえるとすぐに寝る赤ちゃんが多いようです。

りるさん

りるさん

なかなか寝てくれず、夫婦でイライラしてしまっていたので、おしゃぶりを使い始めました。夜中なかなか寝てくれないときにすぐ対策できるので、とても便利です。

匿名さん

匿名さん

ぐずって寝付けないことが多かったので、試しにおしゃぶりを使い始めました。眠いのに寝れないときや、夜中のミルク後におしゃぶりをさせると、泣かずに寝てくれることが多いです。

みーさん

みーさん

寝つきをよくするために、おしゃぶりを使い始めました。ぐずったときに使うと精神的に安定するようで、夜泣きのときに使うとすぐに寝てくれるので助かります。

おしゃぶりで赤ちゃんが泣きやむ・寝る理由

おしゃぶりをくわえると、赤ちゃんは泣きやんだりすぐに寝てくれたりするようですが、それはなぜなのでしょうか?小児科医の武井先生に伺いました。

武井先生

武井先生

おしゃぶりは口元を安定させるため、おしゃぶりをくわえると赤ちゃんは精神的に安定します。

そのため、おしゃぶりをくわえると安心して寝つきがよくなったり、泣きやんだりする赤ちゃんが多いのでしょう。

【先輩ママの体験談】
おしゃぶりを使わなかった理由やデメリットは?

一方で、約半数のママたちはなぜおしゃぶりを使わなかったのでしょうか?

「おしゃぶりを使わなかった」と回答したママたちに、その理由を聞いてみました。

癖になりそうだから

おしゃぶり 赤ちゃん

おしゃぶりをくわえるのが癖になって、卒業させるのが大変そう、というママが多くいました。

おしゃぶりじゃないと泣きやまない、寝付けない、となって欲しくないようです。

かえママさん

かえママさん

癖になって、おしゃぶりがないと寝れなくなると困ると思ったので、おしゃぶりを使いませんでした。

はみーさん

はみーさん

上の子がなかなかおしゃぶりを卒業できなかったので、下の子にはおしゃぶりが癖になって欲しくないと思って…。

たぬみさん

たぬみさん

おしゃぶりを使い始めるのは簡単だけど、やめるときが大変なイメージがあるので使いませんでした。

歯並びが悪くなりそうだから

赤ちゃん 歯 乳歯

続けて多かったのは「おしゃぶりをすると歯並びが悪くなると聞いたことがある」という回答でした。

ことさん

ことさん

おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなると聞いたことがあるので、おしゃぶりは使いませんでした。

sayakaさん

sayakaさん

出っ歯になるのが心配だったのと、ずっとおしゃぶりをしているとコミュニケーションが取れないので、おしゃぶりは使わなかったです。

ほにょママ

ほにょママ

おしゃぶりを使うと歯並びが悪くなると聞いたことがあり、あまりいい印象がなかったので使っていません。

日本小児歯科学会によると、おしゃぶりを長期間使っていると、歯並びや噛み合わせに影響が出る可能性が高いことが分かっています(※1)。

嫌がってくわえなかったから

赤ちゃん 泣く 新生児

赤ちゃんがおしゃぶりを嫌がった、という答えも多く集まりました。

おしゃぶりが嫌いな赤ちゃんもいるので、嫌がる場合は無理に使わないようにしましょう。

マッシーさん

マッシーさん

おしゃぶりを2つ買ってみたものの、どちらも口から出されたので使っていません。

47さん

47さん

うちの子は指しゃぶりの方が好きだったようで、おしゃぶりを嫌がりました。

かよよん

かよよん

おしゃぶりをくわえさせても、すぐにペッと吐き出して嫌がったので、それ以来使っていません。

【専門家に聞いた!】
おしゃぶりを使うときはここに注意!

ここまでおしゃぶりのメリットとデメリットをご紹介してきましたが、それでは「おしゃぶりを使おう!」という場合、何か注意することはあるのでしょうか?

おしゃぶりを使うときの注意点について、武井先生に伺いました。

武井先生

武井先生

おしゃぶりは口に入れるものなので、不衛生だと何か病気に感染する可能性があります。衛生面での観点から、おしゃぶりは1日数回、洗ってから消毒することをおすすめします。

また、おしゃぶりのデメリットとしては、歯並びや噛み合わせへ影響がでる可能性があること、口がふさがっているのでママ・パパとのコミュニケーションの機会が減ること、などがあります。

おしゃぶりを使う場合、可能であれば早めに卒業した方が良いと思います。

おしゃぶりはいつまで使っていい?

小児科医の武井先生によると、おしゃぶりは早めに卒業したほうがいいとのことですが、一体いつ頃までに卒業すればいいのでしょうか?

日本小児歯科学会によると、おしゃぶりは1歳半頃からやめる準備を始めて、2歳過ぎまでには卒業することが推奨されています(※2)。

やめられるスピードには個人差があるものなので、早い段階からやめられるように準備を進めていきたいですね。

おしゃぶりは上手に使おう!

赤ちゃん おしゃぶり

おしゃぶりは、困ったときにママをサポートしてくれる便利なアイテム。おしゃぶりを使うことで赤ちゃんが泣きやみ、ママの精神的な負担が軽くなるのであれば、おしゃぶりを使ってみるのもおすすめですよ。

一方で、歯並びやコミュニケーションの観点からはデメリットもあります。常に使うのではなく、使うタイミングを限定して、おしゃぶりを上手に活用できるといいですね。

※ アンケート概要
実施期間:2019年2月11日~2月13日
調査対象:新生児〜4歳の子供をもつママ
有効回答数:1,224件
収集方法:Webアンケート


取材協力:武井 智昭

取材協力:武井 智昭

小児科/高座渋谷つばさクリニック


日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。