今回から、Instagramの育児漫画が大人気のスガカズさんによる、新連載が始まります。スガカズ家には4人の子供がいて、長男と次男がADHD。スガカズさんは子供たちとどのように過ごし、どのようなことを感じているのでしょうか。連載第1回の今回は、スガカズ家の長男がADHDであるとわかったときのお話を中心にお送りします。
ADHDの子供を2人育てるママです!
はじめまして!スガカズと申します。今回から、連載を始めることになりました!
いつもは11歳、8歳、3歳、2歳の子供たちのママをしています。
そのうち、11歳の長男と8歳の次男はADHD(注意欠陥多動性障害)で、病院や通級(週1回の特別支援教室)に通いながら、普通級の小学生をしています。
知能指数は2人とも標準か少し上なのですが、パッと見は普通の小学生……に見えて、学校や家庭で生活の困難に出くわすことが多いです(★)。
ADHDは発達障害の一種で、日本語では「注意欠如・多動障害」といいます。気が散りやすい、不注意、過活動、落ち着きの無さ、衝動を抑えられないなどの特徴があり、情緒障害や学習障害を併発することもあります。学童期の子供の3~7%がADHDを持っていて、女性より男性の方が数倍多いと報告されています(※1,2)。
うちの子ちょっと周りと違うかも?と気づいた3歳児健診
長男が周りの子供と少し違うかも?と気づいたきっかけは、3歳児健診のときでした。
他の子供たちと同じように列に並んで待つことができず、興味のあるものにまっしぐら…!
その様子を見た保健師さんに、子供の「発達支援センター(★)」を紹介されました。
発達支援センターには心理士さんが常駐しており、カウンセリングや知能検査(長男の場合は、田中ビネーという検査でした)を受けました。
検査の結果、知能指数自体は年齢+1歳で、明らかに困ることが見受けられないことから、「小学校に入学してからまた相談に来てください」ということになりました。
発達支援センターとは、子供の身体的、または知的な発達に関して相談できる施設のことです。区や市などの自治体が運営していて、必要に応じて、詳しい検査を受けたり、発達の支援を受けたりすることもできます。運営している自治体によって支援の内容や対象が異なるので、詳しくはお住まいの自治体のHPなどでご確認ください。
その後小学校に入学した長男。学校生活を円滑に行えない(多動・不注意)、クラスメイトとの関わりが極端に少ないことから、発達障害の線がいよいよ濃くなりました。
1年生のときに発達障害の病院の予約を取ったのですが、病院の予約が埋まっていて、通えるようになったのは2年生になった頃。そこでやっと、ADHD(注意欠陥多動性障害)と、ASD(自閉症スペクトラム(★))と診断されました。
ちなみに次男のときは、3歳児健診では指摘されず、5歳頃から徐々に気が付き始めます。
ASDとは、広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ意味で、自閉症、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害を含みます。対人関係の障害、コミュニケーション障害、興味や行動のこだわりの強さが典型的な特徴です。約100人に1~2人存在し、ADHDと同じく、女性よりも男性の方が数倍多いと報告されています(※1)。
ちなみに最近の3歳児健診はというと…
それから時が経ち、昨年の9月。長女の3歳児健診に行きました。そこでもらった資料に、長男のときにはなかった項目が追加されていることに気がつきました。
「この時期の子供は、大人の指示に従ったり集団でみんなと同じ行動がとれるようになることをご存知ですか?」という項目です。
各市区町村によって違うとは思うのですが、子供の発達状況を親が早めに把握し、ADHDなどの発達障害を早期に発見できるよう、制度や行政の体制も変わってきているのかなと思います(★)。
子供がADHDであるかどうかは、3歳児健診などですぐにわかるというものではなく、時間をかけて慎重に検査や診察をして診断されるものです。診断は、子供の様子を観察したり、本人や親、教師などの関係者から話を聞いたり、身体検査をしたりして、総合的に行われます。
ADHDの子供たちとの日常をご紹介します!
次回より、ADHDの子供が2人いる、わが家の体験談をお話していこうと思います。
初めての育児は特に、自分の子供の成長に一喜一憂しがちですよね。特に子供の障害については、とってもナイーブな話だと思います。
そんななか、我が家の体験談が少しでも参考になったら幸いです。次回もよろしくおねがいします!
スガカズ
作者