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【連載第7回】きょうだい児だった私が思う、きょうだい児との接し方|後編

こんにちは、スガカズです!

前回は、障害のある兄弟を持った子供、いわゆる「きょうだい児」が直面しやすい問題「①きょうだい児の相手をする時間が取りづらい」「②きょうだい児にタスクを与えすぎてしまう」について、体験談をもとにお話ししました(詳しくは前編でご覧ください)。

今回は、その問題に対して、私がどのように向き合い、どのように接しているのかについてお伝えします。

自分がきょうだい児として
育った経験をヒントに!

私の兄には障害があり、私自身もきょうだい児として育ちました。きょうだい児に親の手が届きにくいというのは確かにその通りで、母は兄の世話や用事が多く、私と一緒にいる時間は少なかったように記憶しています。

でも親戚や祖父母が私の面倒を見てくれていたことや、どんなときでも母が褒めてくれたことで、不満に思うことも少なく育ちました。

この経験をヒントに、きょうだい児の育児では次の2つを意識するようにしています。

【きょうだい児の育児で意識していること】
① 「お母さんは自分を見てくれている」と子供が思える時間を作る
② 子供の「できないこと」ではなく「できたこと」に注目する

ここからは具体的にどのようなことをしているか、お話ししていきますね!

「お母さんは自分を見てくれている」と
子供が思える時間を作る

長男・次男とは、サポートのために一緒にいる時間が多くなりますが、定型発達と見られる下2人の子供たちとは、一緒に過ごす時間があまり取れないのが現実です。だから私は、意識的に「お母さんはあなたたちを見ているよ」と感じてもらえる時間を取るよう心がけています。

子供と1対1になる時間を確保する

スガカズ きょうだい児との接し方

私は、週に1回は、4人の子供たちひとりひとりと私だけの時間を作るようにしています。

習い事の送迎でもちょっとしたお買い物でもOK!大事なのは、時間の長さではなくて、子供と私が「1対1」になることだと思っています。

「子供が喜ぶことをする時間」と決めておく

あらかじめ一緒にいると決めている時間は、子供が喜ぶことをしてあげるようにしています。

スガカズ きょうだい児との接し方

私はお風呂の時間を「きょうだい児と一緒に過ごす特別な時間・空間」と決めています。閉ざされた空間だからこそ、話がしやすく、子供が甘えてくれるんです。

私がお風呂で「今からチャンスタイムで~す!」と言ったら、お母さんと楽しく過ごす時間の始まり。この合図だけでもなぜか喜んでくれます(単に言葉の響きが良いだけなのかも…笑)。

私自身も子供たちとしっかり向き合える時間が取れるので、こういった空間だと、「ありがとう」や「大好き」など、どんどんポジティブブワードを伝えてあげられます。

この時間で「お母さんは自分たちを認めてくれる」と感じてもらえたらと思っています。


スガカズ きょうだい児との接し方

限られた時間の中でも「しっかり見ているんだよ」と実感してもらえるよう、子供の喜ぶことや認めて欲しいと思っているポイントは、普段の生活から意識して見ています。

これはきょうだい児ならでは…というわけではないですが、子供との時間を充実させるためにも、しっかり把握しておきたいと思っています。

子供の「できないこと」ではなく
「できたこと」に注目する

むかし、発達障害の次男に対して、「こんなこともできないのか」とイライラした経験があります。

発達障害の子には、いつもならできることでも、うまくできないタイミングがあります。そのタイミングに直面したときは、仕方のないこととはいえ、どうしてもイライラしてしまいます。

そんな状態で次男に声掛けをしていたので、けんかのようになり、当然うまくいかず。そんな日々が続いた結果、信頼関係が崩れてしまいました。


スガカズ きょうだい児との接し方

信頼関係を取り戻すためにも、いっぱい褒めてあげようと思い、障害を持った子供に対して、当たり前のことでもいいから「できることに注目する」ようにしました。

そうすると、私自身イライラすることが減り、気持ちに余裕を持って次男と接することができました。おかげで、次男との信頼関係も良くなっていったんです。

この経験から、きょうだい児の2人に対しても、できることに注目して接しました。

子供がまだできないことも、一生懸命取り組もうとしているなら、挑戦できていることを褒めるように。子供に対してハードルばかりあげないで、今できることを率直に褒めてあげるようにしました。

すると、彼らはほかの兄弟のことを褒めてくれるようになりました。


スガカズ きょうだい児との接し方

できないことに注目すると、ついイライラしてしまいます。でも考え方を変えて、できることに注目すると、子供の行動を冷静に見られるようになりました。

それにより、以前より彼らの頑張りがより見えるようになりました。子供たちのおかげで、できることに注目することの大切さに気づけました。

きょうだい児に手がとどきにくくても、
やり方次第で親子関係は築ける

障害を持つ子供の親じゃなくても、「子供に手をかける時間が思うように取れない」「子供にたくさんタスクを積んでしまう」などという悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。

「お母さんが自分を見てくれないのは兄弟のせい」「お母さんは怒ってばかりいる」といった思いを、私は子供に持たせたくないと考えています。

そのために私は、我が子みんなとしっかり向き合って認めるための、時間づくりや仕掛けづくりを大事にしています。

とはいえ、全ていつもできているというわけではありません。たくさん失敗しながら、今の状態に落ち着いています。

できない日だってあって当たり前。そんなときは、できることから少しずつやってみればいいのだと思っています。


スガカズ

スガカズ

作者

11歳♂8歳♂3歳♀2歳♂の子供を育てる四児の母。長男はADHD&自閉症スペクトラム。次男はADHD。Instagram(@sugakazu)では「わが家のADHD(でこぼこ)男子たち」シリーズを展開中。