【徹底比較】Sサイズの紙おむつ・テープタイプ9種類の違いを検証！

新生児用からSサイズのおむつに変えるときに「種類によっておむつのサイズ感が違う」という噂を耳にして、「違うおむつにしてみようかな」と考えるママが実は多くいます。

しかし、全てのおむつを買って実際に比較してみるのは難しいですよね。

そこで今回、「そんなママたちのおむつ選びのヒントになれば…」と、編集部でSサイズのテープタイプのおむつ9種類を徹底比較してみました。

背中漏れ・横漏れが気になりはじめる

Sサイズのおむつ選びで重視する点についてninaru babyがアンケート（※1）を行ったところ、「おむつかぶれ」が最も多く、次いで「背中漏れ・横漏れしにくい」でした。

新生児サイズのおむつ選びでも同様のアンケート（※2）を行いましたが、最も多かったのはSサイズと同じく「おむつかぶれ」、次に重視する点は「肌触り」「吸水性」という違いがみられました。

成長するにつれてミルクや母乳を飲む量が増えることもあり、新生児期と比べて漏れが気になるママやパパが増えたことがわかりました。

Sサイズのおむつテープタイプ9種類を比較！

今回は、以下の9種類のおむつを使って、それぞれのおむつの吸水性・ギャザーの伸縮性・おしっこラインの見やすさ・コスパについて比較してみました。

比較したSサイズのテープタイプのおむつ

• ウルトラプラス
  
• パンパース さらさらケア
  
• パンパース はじめての肌へのいちばん
  
• メリーズ さらさらエアスルー
  
• ムーニー エアフィット
  
• ナチュラルムーニー
  
• グ～ン はじめての肌着
  
• グ～ン はじめての肌着 マシュマロ仕立て
  
• ホワイト
  

各項目で評価が高かった順に点数をつけ（※）、最後に総合点が高いおむつ上位5種類を紹介すると同時に、体型別におすすめのおむつを紹介します。

※以下、パンパースさらさらケア＝パンパース、パンパース はじめての肌へのいちばん＝パンパース 肌へのいちばん、メリーズ さらさらエアスルー＝メリーズ、ムーニーエアフィット＝ムーニー、グ～ンはじめての肌着＝グ～ン、グ～ンはじめての肌着 マシュマロ仕立て＝グ～ン マシュマロ仕立てと略して表記します。

※点数は1位＝9点、2位＝8点、3位＝7点、4位＝6点、5位＝5点、6位＝4点、7位＝3点、8位＝2点、9位＝1点とします。

Sサイズのおむつ9種類の吸水性を検証

吸水性の実験では、生後1～3ヶ月の赤ちゃんの1回分のおしっこ量の目安である80ccを、30秒間隔で3回ずつおむつに浸透させました。

3回目を吸収しきったおよそ10秒後にティッシュを置いて5秒間押しつけ、おむつの湿り気、吸収した後の感触やポリマーの厚みを実際に触って検証。

同時に、1回ずつの吸収する速さを目視で確認しました。

吸水性のテスト結果

上位3位のおむつの特徴は、1回ずつの吸収が早く、表面をなでるだけであれば時間をおかなくてもサラサラな触り心地でした。

1位のパンパース 肌へのいちばんに関しては、水を含んだポリマー部分の表面がコットンのような触り心地で、編集部内でも「赤ちゃんが気持ち悪くなさそう」という声も。

すべてのおむつに共通した気になる点は、足の付け根のギャザーに水が溜まりやすいこと。

そのなかでもパンパース、パンパース 肌へのいちばん、ナチュラルムーニーは、他と比べてギャザー部分に水っぽさを感じにくいこともわかりました。

Sサイズおむつ9種類の湿度を体感

湿度の実験では、37度のお湯100mlをおむつに浸透させた後に手におむつを装着。おむつの上から厚手の布を被せて、5分後におむつの中の湿度を計測しました。

しかし、全てのおむつが湿度94〜95％という結果で大差がないという結果に。

少しでも違いがわかるように、おむつに入れていた手の蒸れ具合から「不快に感じるか感じないか」「肌に湿り気が残るか残らないか」を基準に順位付けをしました。

1位のナチュラルムーニーは、吸水性実験に続き上位にランクイン。

吸水性の実験では水を浸透させた後の表面の湿りが気になりましたが、ここでは上位に。

不快感が少なかったおむつの感触

吸水実験で吸水の早さがいまいちだったメリーズやパンパースが、湿度の実験では2位。どちらも指の間が蒸れていないという共通点がみられました。

おむつにはそれぞれ通気性も備わっているため、吸水性がいまいちだとしても蒸れやすいとはいえないことがわかりました。

おしっこラインの見やすさをチェック

おしり周りを清潔に保つためにも、おしっこをしたらできるだけ早く交換してあげたいですよね。そんなときに役立つのが「おしっこライン」。

おむつの種類によって「おしっこサイン」「お知らせライン」と呼ばれることもあります。

ここでは、9種類のおむつのおしっこラインの見え方・特徴・見やすさを順位付けしました。

写真で見ても一目でわかるように、パンパース、パンパース 肌へのいちばんは太めのラインの色がくっきりと変化しました。

メリーズは、ライン付近にはデザインを入れないという配慮をしていることもあり、ラインの変化がよくわかりますね。

Sサイズのおむつ9種類の伸び率を計測

伸縮性のテストでは、お腹周りと足の付け根のギャザーを、伸ばす前と後でそれぞれ計測し、前後差から伸び率を算出しました。

お腹周りの伸び率の計測結果

おむつのお腹周りは、おむつの背面側（テープが付いている方）の通常時のサイズと伸ばしたときのサイズを測り、伸び率を算出。

足の付け根の伸び率の計測結果

足の付け根の部分は、おむつを開いた状態でギャザーを含む前後の全長を測ります。その後、ギャザーが伸びきるまでひっぱった状態で再び測り、伸び率を算出。

ギャザーの伸び率をみるときに注意したいのが、伸び率の高さだけではなく、通常時のサイズもみておくことです。

パンパース・パンパース肌へのいちばんは通常時のサイズが大きいうえに、ギャザーがそれぞれ1.2倍以上伸びるので、よく動く大きめの赤ちゃんにおすすめ。

メリーズはお腹周りは小さめですが足の付け根周りの伸び率は高いので、小柄～標準体型でも足の付け根周りのサイズだけ気になるという赤ちゃんに良さそうというのがわかりますね。

Amazonで購入したときのコスパを比較

おむつは毎日何枚も使うものなので、日々の出費も考えておきたいもの。

ここでは、Amazonでおむつを購入したときの1パックの価格から、1枚当たりの値段を算出し、コスパを比較しました。

※2018年8月現在のAmazon価格です。プライム会員・定期便は対象外。ウルトラプラスはAmazonでの販売がないため、公式オンラインショップの価格を記載しています。

Sサイズおむつ徹底比較を総まとめ！

ここでは、これまでご紹介した実験から総合評価の高いおむつ上位5位までをご紹介します。

また、Sサイズの個々のおむつの大きさやギャザーの伸び率から、体型別におすすめのおむつをまとめてみました。

高得点のSサイズおむつ

※吸＝吸水性、湿＝湿度、ライン＝おしっこライン

Sサイズのおむつを体型別に振り分け

赤ちゃんの体型と、うんちやおしっこの量もチェック！

赤ちゃんは成長するごとに体重や体型が変わると同時に、おしっこやうんちの量も多くなっていきます。

「新生児の頃に比べて足の付け根だけきつそう」「お腹周りだけ緩そう」「おしっこやうんちがよく漏れるようになった」と感じ、他のおむつの種類が気になったときは、今回の比較を参考にしてみてくださいね。

ただし、おむつの種類によっては、素材自体が肌に合わないというケースも珍しくありません。

メーカーによってはサンプルを送ってもらうことができるほか、数種類のおむつを試すことができる少量セットの通販などもあります。

迷ったときはサンプルを活用して、1度はかせてみるというのもおすすめですよ。

※実験結果の見解は、編集部が複数人で確認したものをまとめています。／比較したおむつは、各メーカーで2018年8月現在販売されているものです。

※1 アンケート概要
実施期間：2018年8月13日～8月20日
調査対象：生後1・2・3ヶ月の赤ちゃんがいるママ・パパ
有効回答数：110件
収集方法：Webアンケート

※2 アンケート概要
実施期間：2018年8月13日～8月20日
調査対象：生後0ヶ月の赤ちゃんがいるママ・パパ
有効回答数：106件
収集方法：Webアンケート

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佐野 美由紀

さの みゆき

不動産関係の編集・美容系フリーマガジンの編集を経て、2016年から「こそだてハック」「ninaru baby」に編集者としてジョイン。1児の男の子を育てています。流行りのグッズを買ってみたい・とにかく比較して気に入った1点をみつけたい性分です。
https://eversense.co.jp/member/sano-miyuki