赤ちゃんがスヤスヤと寝ている姿はかわいいもの。しかし、昼寝中にちょっと目を離した隙や、朝起きた瞬間、とんでもない場所に移動していてびっくりすること、ありますよね。
赤ちゃんはなぜ、寝ている間にそんなに激しく動くのでしょうか?寝相が悪いのは、何か意味があるのでしょうか?
今回は、日本小児科学会専門医の武井先生に、赤ちゃんの寝相について聞いてみました。
\私がお答えします/
小児科/高座渋谷つばさクリニック武井 智昭
日本小児科学会専門医。2002年、慶応義塾大学医学部卒。神奈川県内の病院・クリニックで小児科医としての経験を積み、現在は神奈川県大和市の高座渋谷つばさクリニックに院長として勤務。内科・小児科・アレルギー科を担当しています。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として診療を行っています。
赤ちゃんの寝相が激しい理由は?
ー赤ちゃんが寝ている間に、布団から飛び出していたり、頭を足が真逆の状態になって寝ていたりするのは、どうしてですか?
武井先生
体のバランスや位置、感覚が未熟であるためによく動きます。特に、生後5ヶ月くらいになると寝返りをはじめるので、寝ている間に練習しているということも考えられます。
また、赤ちゃんの寝る環境が合っていないときもよく動きます。ママやパパが思っているよりも赤ちゃんの体温は高いので、厚着をしたり、布団をかけすぎたりしていると、不快な状態から逃れようと動くこともあります。
そもそも、寝ている間に体を動かすというのは、眠りが浅いレム睡眠のときにおこります。赤ちゃんは大人よりも睡眠サイクルが短く、レム睡眠の時間の割合が長いため、「よく動く」という印象が強いのかもしれません。
寝相が激しいのは良いこと?悪いこと?
ーこうした寝相の激しさは、赤ちゃんにとって良いことなのでしょうか?それとも悪いということもありますか?
武井先生
体を自由に動かすことにより、寝ている間にボディーイメージを作るため、寝相が激しいこと自体は悪いことではありませんよ。
ただし、先ほどの通り服や布団で暑すぎる場合は、服を1枚脱がしたり、布団を薄手にしたり、寝る環境を見直してあげた方が良いかもしれません。
汗をかくと寝冷えをしてしまうので、不快な状態であれば、赤ちゃんが心地よい環境にしてあげてください。
赤ちゃんの寝相に意味はあるの?
ー赤ちゃんの寝相では、おしりを突き上げて寝ていることや、大の字になって寝ているなど、色々が姿が見られますが、何か意味はあるのでしょうか?
武井先生
赤ちゃんの寝相で性格が分かるという説も聞きますが、医学的には特には意味はありません。赤ちゃんの個性の1つとして考えてください。
寝ている環境に合わせて、赤ちゃんが寝やすい姿勢になっていることもありますよ。
赤ちゃんの寝相で注意するポイント!
ー赤ちゃんの寝相がひどく、ママやパパが気づかないうちに動いているということもあると思います。そんなときに、気を付けておきたいことはありますか?
武井先生
ベビーベッドや大人用のベッドから、落ちないように気を付けましょう。ベビーベッドの場合、柵の間に手足を入れてしまうこともあるので、ガードしておくと安心です。
また、ぬいぐるみや、やわらかい寝具などで窒息しないように注意してください。床に布団を敷いていると、布団から出て移動していることもあります。タオルやブランケット、ぬいぐるみなど、赤ちゃんに危ないものは近くに置かないようにしましょう。
ママも安心!赤ちゃんの寝相対策グッズ
赤ちゃんの寝相は個性の1つですが、寝相が激しいために危険な目にあう可能性があるということもわかりましたね。
ここでは、そんな赤ちゃんを守り、ママも安心できる、寝相対策グッズをご紹介します。
1. DEWEL 折り畳み式ベビーベッド
お昼寝用に床置きすることも、ベッドインベッドとしても使うこともできる優れもの。コンパクトに折りたためるので、帰省時に持っていくのも楽々。力強く寝返りすると動くこともあるので、あくまでも一時的なものとして、目を離さないで使ってくださいね。
- 税込価格
- 3,970円
2.KaRaDaStyle 体操 マット ヨガ トレーニング 折りたたみ 防音 プレイマット
こちらは、赤ちゃんや子供のプレイマットとしても使える人気商品です。ベッドから落下しないことが一番ですが、万が一のときのために、ベッド近くに敷いておくと安心。プレイマットとしても長く使えますよ。
- 税込価格
- 7,999円
赤ちゃんの寝相が激しいときは安全対策をすることも大切
赤ちゃんの寝相が激しいのは、ママたちの間ではあるある話。「寝相が激しくて動くことも成長の一環なんだ」という気持ちで、見てあげると良いですね。
ただし、寝相が激しいと危険なことがあるということも忘れずに。お昼寝中はこまめにチェックしにいったり、夜はガードを使うなどして、安全対策もしてみてくださいね。
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