【災害時の備蓄、育児の負担軽減に】液体ミルクに新商品が登場!

テレビのニュースなどで、日本でも液体ミルクの販売が開始されたことを知った人も多いのではないでしょうか。

ninaru baby編集部では、ママたちが赤ちゃんや家庭の状況に合わせて液体ミルクを上手に活用できるように、液体ミルクの販売状況をレポートしていきます。

今回は、2019年3月下旬に先行発売(※2019年4月から全国で発売)される液体ミルク「明治ほほえみ らくらくミルク」についてご紹介します。

2019年3月
「乳児用液体ミルク」の販売がスタート!

防災グッズ

阪神淡路大震災や東日本大震災など、平成の30年間は、大規模な自然災害に幾度となく見舞われてきました。

2000年以降は、毎年のように大規模な自然災害が発生しています。いつ、自分の身の回りに災害が降り注ぐかわかりません…。

小さな子どものいる家庭では、とくに、いざというときに備えた防災対策が必要とされます。

赤ちゃんは、空腹をガマンすることはできません。抵抗力が弱く、消化能力も未熟です。

そのため、大人のように、手に入るものを食べたり飲んだりして飢えをしのぐことはできません。

平成が終わろうとしている今、やっと、やっと日本でも乳児用液体ミルクの販売が開始されました。

熊本地震を体験したママの声
「赤ちゃんにミルクを与えられなかった…」

明治 記者会見

粉ミルク「ほほえみ」を販売している明治の担当者は、熊本地震を体験したママからこのような発言を聞いたそうです。

「赤ちゃんに、ミルクを十分に飲ませてあげられなかった」

ー清潔な水を確保できなかったー
ー哺乳瓶を消毒できなかったー
ー缶が落ちて粉ミルクが飛び散ってしまったー

清潔で安全な水が手に入っても、お湯を沸かすことができなければミルクを調乳することができなかったかもしれません。

そんなママたちの声をもとに、開発されたのが「明治ほほえみ らくらくミルク」です。

災害が多い国だからこそ
「備蓄に向いた液体ミルクの開発を」

明治ほほえみ らくらくミルク 商品写真

明治が液体ミルクを開発するにあたって、とりわけ大切にしたことが2つあったそうです。

1つめは、備蓄に向いたパッケージで提供すること。

2つめは、赤ちゃんが普段飲んでいるミルク「ほほえみ」と変わらない栄養を摂取できること。

約1年、保管できるスチール缶

「明治ほほえみ らくらくミルク」には、スチール缶が使用されています。一見、缶ジュースみたいですよね。

スチール缶は、酸素や光といった外からの刺激に強い特長があります。また、地震などで棚から落ちても破損しにくく丈夫なため、災害用の備蓄に最適です。

無菌のままミルクを充填し、さらにレトルト滅菌をすることで、約1年という長期の賞味期限も実現しました。

「明治ほほえみ」と同等の栄養成分

災害時であっても、安心して赤ちゃんにミルクを飲ませてあげたいですよね。

液体ミルク「明治ほほえみ らくらくミルク」は、「明治ほほえみ」と同等の栄養成分を実現しているそうです。

液体ミルクは、どう飲ませればいいの?

缶ジュースと同様の形状なので、赤ちゃんにはそのまま飲ませられません。

  1. 缶を開けて液体ミルクを哺乳瓶に注ぎます
  2. 乳首をつければ完了

※缶の注ぎ口が汚れていたら、拭きましょう
※缶を開ける前に、軽く缶を振りましょう

とても簡単ですが、いざというときは慌ててしまう可能性も。「明治ほほえみ らくらくミルク」はパッケージの表面に使用法の説明が書かれているので安心ですよ。

「明治ほほえみ らくらくミルク」の価格は?
どこで買えるの?内容量は?

明治ほほえみ らくらくミルク

「明治ほほえみ らくらくミルク」は、2019年3月下旬から一部の施設で先行販売が開始されます。

そして、2019年4月下旬からは、全国での販売が開始されます。

ドラッグストアやスーパーマーケット、ベビー用品専門店でも取り扱われるため、日々のお買い物のついでに購入できるのもうれしいポイントです。

容量 価格
240ml 215円(税別)
※メーカー希望小売価格

缶を開けたら、飲み残しは捨てることが推奨されています。たっぷり飲む赤ちゃんにちょうどいいサイズですが、月齢が低い赤ちゃんには少しもったいない気も…。

「今後、使い勝手や容量の改良は検討していきたい」と明治の担当者も言っていました。いろいろなサイズが販売されるようになるといいですね。

続々と販売される液体ミルク
ママやパパの反応は?

低月齢ママ座談会

これだけの災害に見舞われながらも、赤ちゃん用品の備蓄はまだまだ十分とは言えない状況だそうです。

ある調べで、このような結果が出たそうです。

おむつ ミルク 備蓄データ

粉ミルクを備蓄している家庭は、なんと30%程度。おむつの半分以下です。

粉ミルクだけでなく、哺乳瓶や調乳用の水など、ストックするものの量が膨大になってしまうことがハードルのようですね。

液体ミルクの販売が開始されて、ママやパパの意識はどのように変わったのでしょうか?

わが家では、妻と災害への対応についてまさに話し合いをしていたところでした。まだ離乳食が始まる前なので、母乳とミルクが子どもの栄養源の全てなんですよね。

スーパーやドラッグストアに置かれていたら目にする機会が多いので、備蓄への意識が高まると思います。実際、店頭で見かけたら1週間分購入し、ストックする予定です。

240mlで230円程度ならそれほど高くないので、授乳室がない場所へお出かけするときに試してみたいなと思います。(生後3ヶ月の男児のパパ)

今、妊娠中なので、液体ミルクの報道はしっかりチェックしています。

上の子が小さかったときは、粉ミルクやおむつを備蓄していた程度。哺乳瓶の消毒や調乳用のお湯までは考えが回っていませんでした。開けてそのまま飲ませられるのはとても便利ですね。

飲みなれた味のミルクじゃないと飲まない赤ちゃんもいるので、こうして複数のメーカーから販売されるのはとても安心できます。

今後、いろいろなサイズ展開や、乳首も付いているタイプなどが販売されたらいいなと期待しています。(2歳の男児のママ)

小さな命を守ためにできることから始めよう

赤ちゃん ミルク

海外では液体ミルクがすでに普及していて、日本は約40年もの遅れをとっていると言われています。

ですが、メーカーの企業努力によって、長期保管が可能な液体ミルクを手軽に購入できるようになりました。

いつ、どこで災害が起きてもおかしくありません。

救援物資が届くまでは、自力で生き延びなくてはならない。その日数は、3日とも2週間とも言われています。

小さな命を守るために、できることから始めてみませんか?