こぐま居候中。

息子の愛しくて切ない成長|こぐま居候中。#26

登場人物

こぐま居候中。登場人物 がじゅまる

こぐまさん:こころやさしいこぐま。悩めるみつこの良きパートナー。スプーンがうまく持てない。

みつこ(28):日々の家事や育児に奮闘する、職場復帰を控えた兼業主婦。掃除は苦手だけど、ふきんの煮沸消毒がマイブーム。

はちろう(1):おっとりのんびりマイペース男子。こぐまさんの肉球はグミでできていると思っている。


↓前回のお話はこちら
待ちわびた慣らし保育初日のお迎え時間|こぐま居候中。#25

待ちわびた慣らし保育初日のお迎え時間|こぐま居候中。#25

第26話

こぐま居候中。第26話  がじゅまる1 こぐま居候中。第26話  がじゅまる2 こぐま居候中。第26話  がじゅまる3 こぐま居候中。第26話  がじゅまる4 こぐま居候中。第26話  がじゅまる5 こぐま居候中。第26話  がじゅまる6 こぐま居候中。第26話  がじゅまる7 こぐま居候中。第26話  がじゅまる8

作者のあとがき

子離れについて、少し考えてみる。

まず、こどもは自分とは全く別の生き物だと、理解していなくてはいけない。

多くの母親が産後しばらく、赤ちゃんと24時間一緒に過ごす生活を送っているだろう。

自分が寝ている時意外、常にと言っていいほど、視界に赤ちゃんがいる。

そのうち自分と赤ちゃんとの境目がなくなる。

赤ちゃんが泣けば自分も悲しいし、赤ちゃんが怪我をすれば自分も痛い。

ほとんど自分の分身のよう。

初めて赤ちゃんと離れて過ごした時、不思議な引力で引っ張られているような感じがしませんでしたか?
私はしました。

「自分は赤ちゃんのことを何でも知っている」

そんな気になるのも無理ない。
どろっどろに濃い時間を過ごしていたんだから。


でもね、こどもはどんどん世界を広げていく。

親の知らないところで知らないものを見て知らない感情を手に入れる。

自分の分身は、もう別の人間になっている。
それはなんだかとても寂しいけれど、ふつうのことだ。

顔も考え方もしゃべり方も似ているかもしれないけど、全く違うひとだ。

近い将来、いくら話し合っても意見がくいちがう日が来るかもしれない。

全く理解できないかもしれない。
全く理解できないって、思われるかもしれない。

でもそれって、とってもふつうのこと。

次回予告

みつこさん、職場復帰します。

保育園の送迎、お仕事に、帰宅してからの家事。
はりきるみつこさんですが…

2020/10/13(火)更新予定です。お楽しみに!


がじゅまる

がじゅまる

作者

「のらりくらり」「なるようになる」「怠惰」をモットーにしたい主婦。今日も自分なりの正しさを探してはソワソワ、右往左往しながら過ごす日々です。好き嫌いせず何でも食べるところが長所です。2014年、最高にクールでシュールな娘を出産。私の日常にすっと入り込んできた不思議な彼女とのやりとりをインスタグラム(@gaju__maru)で絵日記にしています。