多くのママが1度は赤ちゃんに使ったことがあるベビーワセリン。その人気の理由は一体何なのでしょうか。そして「とにかく万能」という説もありますが、それって本当なのでしょうか?
ninaru babyでは、「ベビーワセリン」を使ったことがあるママやパパにアンケート(※1)を実施。気になるベビーワセリンの人気の秘密や、万能説にも迫りました。
ベビーワセリンは色々な部分に
使える便利さが人気!
ベビーワセリンを使っているママやパパに「使っている理由」を聞いてみたところ、グラフのような結果になりました。
ベビーワセリンと一口でいっても種類は色々ありますが、ほとんどの商品に共通していえるのが、配合されている成分がシンプルなところ。
香料、着色料、保存料などを含まず、100%ワセリンというタイプが多いのが特徴です。
また、クリームやローションとくらべて粘性が高く肌の保護に向いている点、保湿性が高く持続しやすい点など、用途の幅広さが魅力のようです。
ちなみに、「これから育児をするママやパパにベビーワセリンをおすすめしますか?」というアンケート(※1)をとってみたところ…
グラフから一目でわかるように、大半のママやパパが「おすすめする」と答えています。
ここからは、使っている理由の上位3位について、ママやパパたちから寄せられたコメントから、具体的な使用例や使ってみて良かったこと、おすすめするポイントなどをみてみましょう。
※商品によってワセリン以外の成分を含むタイプもあります。
ベビーワセリンがおすすめな理由その1:
色々な部分に使える
ベビーワセリンが「色々な部分に使える」と答えたママたちの、具体的な使用例と体験談をご紹介します。
主な使用例
- おむつかぶれ予防におしりに塗る
- 離乳食時にかぶれ予防として口周りに塗る
- よだれかぶれ予防に口周りに塗る
- 肌が荒れている部分に塗る
- 保湿のため全身に塗る
- 綿棒浣腸用の綿棒に塗る
こんな風に使っていました!
なみそさん
ベビーワセリンは、保湿目的というよりおむつかぶれ予防のために使っていました。赤くなってきたら、おむつ交換のたびにおしりに薄く塗布。同じように、よだれかぶれにも使用していました。
ベビーワセリンは肌の保湿や保護に体のどこでも使えるし、誰でも使えるのが良いです。爪切りの刃にベビーワセリンをつけて切ると、赤ちゃんの爪が落ちなくて便利でした。
まみこさん
shin0713さん
精製されたベビーワセリンであれば、綿棒浣腸にも使えます。よだれやうんちを弾くので、かぶれを予防するためにも使っています。
ベビーワセリンがおすすめな理由その2:
保湿効果が高い
ベビーワセリンを「保湿効果が高い」という理由で使っているママたちが、実際に感じた肌の変化を見てみましょう。
主な肌の変化
- 乾燥した肌がしっとりした
- 肌トラブルが起こりにくくなった
- 乳児湿疹が軽くなった
こんな変化を実感しました!
ゆずママさん
皮膚科で肌トラブルについて聞いたときに「ワセリンは多すぎるってくらいに塗るのがいい」と教えられました。お風呂上がりにプロペト(白色ワセリン)を塗ったら、子供たちの肌のカサカサやかぶれが軽くなりました。
少しベタベタしますが、乾燥のひどい部分に塗ると乾燥した肌が良くなることが多かったです。特に乾燥する部分には、ベビーローションやクリームを塗ってからワセリンをつけると、肌が良い感じになりました。
サクラさん
ゆゆねこさん
新生児のころ、肌が荒れてカサカサになっているところにベビーワセリンを塗って、保湿力の高さを実感しました!
ベビーワセリンがおすすめな理由その3:
低刺激で安心
ベビーワセリンを「低刺激で安心」という理由で選んだママたちが、ベビーワセリンに感じる安心ポイントをみてみましょう。
主な安心ポイント
- 赤ちゃんが舐めても害が少ない
- 病院でも使われている
- 肌トラブルがある部分にも使える
- ひっかき傷にも使える
- 新生児から使える
こんなところが良かった!
ユポンママさん
低刺激だし余計な成分が入ってないので、赤ちゃんが爪で引っ掻いた傷にも塗れて便利でした。
成分がワセリンだけなので、赤ちゃんが万が一ワセリンを塗ったところを舐めてしまっても、大きな害になる心配がないです。
むにゅさん
yukariさん
病院ですすめられたので、それだけでも安心感はありました。ベビーワセリンを使ってみると、保湿力が高くて良かったです。
ママたちに人気のベビーワセリン
ここでは、アンケートに答えてえくれたママやパパたちが「実際に使って良かった」と感じたベビーワセリンをご紹介します。
1. 健栄製薬 ベビーワセリン 60g
出典: general.kenei-pharm.comドラッグストアや育児用品売り場でもよく見かける、健栄製薬のベビーワセリン。成分は白色ワセリン100%で香料・着色料・パラベンは含んでいません。
パッケージには、赤ちゃんのひじやかかと、腕や足の関節部分のほか、ほっぺたの周りや唇にも使えると記載してあります。一般的なワセリンと比べて伸びが良い点が好評ですよ。
- 参考価格
- 347円
2. ピジョン ワセリン 60g
出典: products.pigeon.co.jp育児用品で広く知られる「ピジョン」のベビーワセリンです。ママたちにはお馴染みのメーカーですよね。こちらも香料・着色料・パラベン不使用で、成分はワセリンのみ。
パッケージには、肌や唇などの保護・乾燥対策という用途が記載されています。べたつきが少なく、1年を通して使いやすいのが特徴です。
- 参考価格
- 844円
3. サンホワイト 50g
高品質の白色ワセリン100%の「サンホワイト」。純度が高いので、おむつかぶれをした部分に塗ることができ、しっかり水や汗から肌をカバーしてくれます。
乾燥を防ぐと当時に外的刺激からしっかり守り、さらに潤いを保つのが良いところ。大人も一緒に使えますよ。
- 参考価格
- 964円
4. ワセリンHG 100g
こちらのワセリンは、純度が高いだけではなく低価格なところが見逃せないポイントです。ワセリンは色々な部位に使うことができるので、赤ちゃんのうちは使用頻度が高くなることが。
手頃な価格で購入できるので、手軽に使えるのがうれしいですよね。自宅用・携帯用と、分けて持つものおすすめです。
- 参考価格
- 377円
ベビーワセリンが万能ってホント?
アンケート結果では「どんな部分にも使える」という意見のほか、一般的にもよく言われている「万能」というコメントも多くみられました。
果たして本当に「万能」なのか、日本皮膚科学会認定の専門医で、子供の皮膚・スキンケアにも詳しい巣鴨千石皮ふ科の院長、小西先生に伺ってみました。
小西先生
ワセリンは肌を守ったり、赤ちゃんのおしっこやうんち、汗などを弾くことができるのが特徴です。
炎症を抑えるものではないので、直接治すことはできません。
全てに「効く」というわけではなく、いろんなことに使いやすいという点では「万能」と捉えられるかもしれませんね。
ベビーワセリンと普通のワセリンの違いは?
また、ベビーワセリンの人気商品には、ベビーワセリンのほかに「プロペト」という名称の白色ワセリンも登場しました。
この違いは名称だけなのでしょうか。ベビーワセリンと一般的なワセリンの違いも聞いてみました。
小西先生
ベビーワセリンと一般的なワセリンに大きな違いはないと思います。
ただ、ワセリンには純度の違いがあり、純度が低いものを黄色ワセリン、それよりも純度が高いものを白色ワセリン、さらに純度が高いものをプロペト。さらにもっと純度が高いものもあります。
黄色ワセリンだからといって肌によくないわけではありませんが、純度が高い方が良いという場合は「ベビー用」と書かれていないものでも、使うことができますよ。
ベビーワセリンは使いやすいものを選ぼう
ベビーワセリンには直接傷を治す効果はありませんが、肌を守ったり、肌トラブルを予防したり、悪化を防ぐことに役立つ優れもの。
赤ちゃん以外にも、ママのリップケアや洗い物でダメージを受けやすい手のケアに使っているケースも少なくありませんよ。
幅広い使い道があるので、家庭に1つ準備しておくと便利ですね。
取材協力
巣鴨千石皮ふ科
大学や総合病院などで培った経験を活かし、2017年5月に出生地である巣鴨に新規開院。「目に見える異変は何でも相談できるホームドクター」として、プライマリーケアに重点をおいた診療を行う。
※1 アンケート概要
実施期間:2018年9月18日~9月21日
調査対象:0~1歳の赤ちゃんがいるママ・パパ
有効回答数:419件
収集方法:Webアンケート
※表示価格は、時期やサイトによって異なる場合があります。詳細は必ずリンク先のサイトにてご確認ください。