今さらすぎて人には聞けない「家事」のあれこれ…
掃除や洗濯って、どうやるのが正しいの?そんな疑問にお答えするコミックエッセイ「結婚一年生」をご紹介します。
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【第4回】お風呂やトイレのお掃除
浴室
高温多湿の浴室は、カビにとっては最高の環境。カビだらけで真っ黒にならないよう、カビの元を絶ちましょう。
浴槽
使うたびに洗いましょう。汚れが乾かないうちの掃除がラクなので、できればお湯を抜いてすぐに洗いましょう。
① ぬるま湯で浴槽全体をぬらす
②「浴室用洗剤」を湯面と底の角の部分を中心にかける
③ 30秒ほどおいてからスポンジで軽くこすったあと、洗い流す
※木製の浴槽は、普段は水洗いだけ。ヌルヌルが気になるときは、漂白剤入りのクレンザーでこすり洗いします
洗い場、壁、ドアガラス、洗面用品
壁や洗面器などには、シャンプーなどの石けんカスが残りがちです。それらがトリートメントに含まれる髪の保護成分と合わさると、ヌルヌルやカビの原因になってしまいます。
できれば毎日、浴槽を洗うついでに一緒に掃除を。「浴室用洗剤」をかけ、スポンジで軽くこすります。
すみっこは使い古した歯ブラシなどでこすって。毎日の掃除がムリな場合は、洗い場や壁についた泡だけでも水で洗い流しておきましょう。
シャワーカーテン
シャワーカーテンの全体的な汚れを落とすには、取り外して薄めた「漂白剤」につけます。その後水洗いして、陰干しすればキレイに。
排水溝
石けんカスや髪の毛などが詰まる排水溝は、バイ菌が大好きな場所。
ヌルヌルして、黒ずんでくるので、最低でも週に1回は掃除しましょう。
① 取り外せるものは外して、手でゴミを取り除く
②「カビ取り剤」を吹きかけて数分おく
③ シャワーで洗い流し、残った汚れをスポンジや使い古した歯ブラシでこすり落とす
カビを防ぐテクニック
カビのできる条件
カビは適度な「温度」「湿度」「栄養分」「酸素」がそろうと発生します。逆に、このうちどれかを断ち切ることができれば、カビは生えません。
酸素以外の要素をなくすよう、日頃から次のことに気をつけて。
湿気を防ぐ
お風呂から出たら、次の人が入る間も浴槽のフタをして湿気が出るのを抑えます。
みんなの入浴が終わったら、窓を開ける、換気扇をまわすなどして、浴室内の水気をできる限り早く追い出します。
入浴後はお湯→水の順にかける
まずは,壁や床に残った石けんカスをお湯で洗い流します。
そのままだと温度が高くカピにとっては好案件なので、その後水をかけて温度を下げます。
カビが生えてしまったら
黒ずんだカビは時間が経てば経つほど落ちにくくなるので、見つけたらできる限り早く落とします。
カビ取り剤は強いので、換気をしっかりしながらゴム手袋、マスク、できればメガネをかけて掃除します。
① カビをしっかり落とすための下準備として、「浴室用洗剤」で石けんカスなどの汚れを落とす
② 水気を拭き取り、しっかりと乾かす
③ カビ部分に「カビ取り剤」をスプレー
④ 10分(しつこいカビは30分)ほど置いてから、水で洗い流す
※目線より高い場所に生えたカビは、洗剤が目に入らないように注意が必要。スポンジや雑巾に洗剤をつけてカビにぬりつける方法でおこなってください
洗面所
髪の毛や石けんカスなど、汚れがたまりやすい場所です。
洗面台は「浴室用洗剤」をスプレーし、2〜3分置いたあとにスポンジや使い古した歯ブラシで軽く磨いて汚れを落とします。
最後にから拭きすればピカピカに。鏡は「ガラス用洗剤」を使って磨きます。
洗面所の床は髪の毛が多く落ちるので、ペーパーモップでこまめにお掃除。週に1回程度は、固く絞った雑巾で水拭きを。
トイレ
汚れがついたらすぐに掃除しましょう。オシッコやウンチはすぐに落ちます。
問題は、便器のフチの裏側につく黄ばみや黒ずみ。こびりつく前に汚れを落とします。
便器の内側
普段は、気になるところをブラシでこする程度で大丈夫ですが、週に1回は黄ばみ・黒ずみ対策でしっかりケアをします。
「トイレ用消臭・洗浄剤」を汚れにかけ、ブラシでこすります。その後トイレの水を流せばOK。これでダメなら、湿布法を試してみて。
① 汚れ部分にトイレットペーパーをかぶせる
②「トイレ用漂白剤」をまんべんなくかける
③ 30分ほど置いたあと水を流す
便器の外側・床・壁
トイレ内の掃除に雑巾を使いまわすのはちょっと抵抗がありますよね。
洗い流せるタイプのトイレ用ウエットシートなら、汚れを拭いたらそのまま捨てられるので便利です。
「ドアノブ→ペーパーホルダー→壁→水洗タンク→便器のフタ→便座の表面便器の外側→スリッパの裏→床→便座の裏面→便器の内側」と汚れの軽い順に拭きます。
水うけ
ただ水を流しているだけなのに汚れていく水受け。
普段は、ウエットシートで拭くだけでいいですが、次第に水中のカルシウムや鉄分などがホコリと一緒になって、黄ばんだり黒ずんでいくので、定期的なお手入れが必要です。
黄ばみ
① 水受けの穴を布などで栓をしてふさぐ
② 60〜70Cのお湯をはって「還元系漂白剤」を入れる
③ 20〜30分ほどおいて、スポンジやブラシで軽くこする
④ 栓をはずし、タンクの水を流す
黒ずみ
① クレンザーをかけて、使い古した歯ブラシでこする
② 水は流さず、布で拭き取る
③ それでも落ちない場合は、目の細かい耐水性のサンドペーパーで軽くこする
※強くこすると傷つくので注意
ウォシュレット便器は注意!!
洗剤成分に弱いプラスチックを使用していることが多いので、洗剤を選ぶときは用途に「便座」と表記してあるものを。
<つづく>
※この連載は『結婚一年生』(サンクチュアリ出版)からの転載です。
次回予告
次回は、今さら人にきけない「洗濯」のポイントをご紹介します。
2021年7月28日(水)公開予定。
お楽しみに!
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入江久絵
作者