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【連載第6回】きょうだい児だった私が思う、きょうだい児との接し方|前編

わが家には、前回ご紹介した障害がある兄弟のほかに、定型発達の兄弟(※1)がいます。

障害を持つ兄弟がいる定型発達の子供は、「きょうだい児」と呼ばれています。世間一般的に、きょうだい児には手が届きにくいといったイメージがあります。

実は私も、きょうだい児として育ちました。その経験から、親としてきょうだい児に対してどう接するべきかを考えることができました。

今回は、そんなきょうだい児2人への接し方について、2話に渡ってお話ししたいと思います。

※1 障害などの特性が出てくる時期が子供それぞれで違うので、100%定型発達児とはいえません

「きょうだい児」とは?

スガカズ きょうだい児との接し方

「きょうだい児」とは、障害を持った兄弟姉妹がいる子供のこと。わが家では、長男がADHD(注意欠陥多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム)、次男はADHDの障害を持つのに対して、弟妹は定型発達なので、弟妹がきょうだい児に当たります。実は私も障害を持った兄がおり、きょうだい児なんです。(詳しくは連載5話目をご覧ください。)

親としては、どうしても障害を持つ子供の世話に手がかかるため、定型発達のきょうだい児の対応がついおざなりになってしまいがち。

それゆえ、きょうだい児は、親の目をもっと惹きたいといった気持ちが、多動などの行動として現れたり、自分の気持ちを内面にしまい込んで心身に負荷をかけてしまう子もいるようです(※2)。

きょうだい児の育児で発生しがちな問題

子供が心身ともに安定して成長するには、親の愛情は大切。しかし、きょうだい児を育てるには、次のような問題に直面しやすいんです(私自身も直面しています)。

問題①きょうだい児の相手をする時間が
取りづらい

スガカズ きょうだい児との接し方

例えばお風呂に入るにしても、下の子たちの場合だと「お風呂に入る!」と自ら行動しようとしますが、上の子たちは何かに集中することが多いので、親の声かけが必要になってきます。

上の子に時間がかかるので、その分下の子の相手をする時間が取れなくなってしまいがちです。


スガカズ きょうだい児との接し方

また、発達障害を持つ長男や次男に対しては、宿題に集中しやすい環境づくりや、個別でサポートが必要な時があります。どうしても長男・次男には、マンツーマンで対応する時間が必要です。

日常的に上の子に時間がかかるので、下の子たちは「お母さんはお兄ちゃんたちのところにいる事が多い」「私(僕)だって頑張っているのにお母さんは見てくれない」と不満に思ってしまう可能性があるのです。

問題②きょうだい児に
タスクを与えすぎてしまう

スガカズ きょうだい児との接し方

上の子達の支援をしている間に、下の子が自分から行動してくれていることがあります。

正直、ありがたいの一言です。とてもありがたいのですが、親にとってきょうだい児は「自分で何でもできて当然」という存在になってしまいかねないんです。

うちは4人兄弟ですが、上の子2人が障害を持ち、下の子2人は定型発達。本来なら甘えたい年齢の下の子なのに、下の子を頼りにしてしまいそうになります。

その状態が続くと、「親から頼りにされているから、何でも自分でやらなくちゃいけない」と、負担に思ってしまう可能性があるんです。

次回は私なりのきょうだい児への
対応法をお伝えします

きょうだい児に対して、どうしても手がかけられない瞬間は、正直あります。

だけど、障害があるない関係なく、みんな大事な子供。心身健康に成長してもらうためにも、これらの問題に向き合わなければなりません。

私自身はどのようにこの問題と向き合っているのか。どんなことを大切にしてきょうだい児を育てているのか。次のお話で具体的にお伝えしたいと思います。

※次回後編は、10月23日公開予定です!


スガカズ

スガカズ

作者

11歳♂8歳♂3歳♀2歳♂の子供を育てる四児の母。長男はADHD&自閉症スペクトラム。次男はADHD。Instagram(@sugakazu)では「わが家のADHD(でこぼこ)男子たち」シリーズを展開中。