「おんぶ紐」と聞いて、どのようなイメージを持ちますか?最近はすっかり抱っこ紐が主流となったので、「昔使っていたもの」と思っている人も多いかもしれません。しかし、抱っこ紐にはないさまざまなメリットや使い心地から、おんぶ紐に注目するママも増えているんです!
そこで今回は、おんぶ紐を特集!おんぶ紐のメリットや使い心地、おすすめの商品をご紹介します。
おんぶ紐は昔ながらの日本の文化
出典: www.babywearing.jp街を歩くと、「抱っこ紐」を使っているママの姿をよく目にします。今この記事を読んでいるママも、実際に抱っこ紐を使っているという人がほとんどではないでしょうか。
しかし、抱っこ紐が日本で主流になったのは、ここ20年ほどの話。その前は、「おんぶ紐」を使って赤ちゃんをおんぶするのが一般的でした。
おんぶ専用の道具ができたのは、遠い昔と言われています。日本人のおんぶの歴史はさらに深く、もともとは着物のなかに赤ちゃんを入れ、そのうえから帯を締めるなどして固定していたと言われています。
そこから時代に合わせてさまざまなおんぶの方法が編み出され、現在のおんぶ紐が作られていきました。
つまりおんぶ紐は、日本の育児方法が受け継がれた、長い歴史のあるもの。最近は海外でも「Onbuhimo(オンブヒモ)」として注目を集めている、日本の文化とも言えそうです。
おんぶ紐のメリットとは?
そんなおんぶ紐、日本で長く愛され続けているのには理由があります。その理由となるおんぶ紐のメリットを、だっことおんぶの専門店「北極しろくま堂」のスタッフ、勝見さんに教えてもらいました!
\私が教えます!/
「北極しろくま堂」勝見 麻衣
北極しろくま堂スタッフ5年目。企画・広報担当。メルマガの編集とイベント出展、お電話でのアフターフォローを担当しています。抱っことおんぶを通じて、お母さんと赤ちゃんが笑顔になれるお手伝いができることをうれしく思います。
勝見さん
こんにちは。「昔ながらのおんぶ紐」を製造・販売している、北極しろくま堂の勝見 麻衣です。
私からは、おんぶ紐のメリットを3点、ご紹介しますね。
おんぶ紐のメリット 1.
赤ちゃんにママと同じ景色を見せられる
日本で昔から行われているおんぶは、ママの腰より高い位置に赤ちゃんのおしりが来ます。すると赤ちゃんは、ママの肩越しに、ママが見ているのと同じ景色を、ママと同じ視線の高さで見ることができるのです!
この状態は赤ちゃんの「共同注意(※)」という発達のひとつにもつながり、他の人の気持ちを理解したり、言葉を話したりすることにもいい影響を与えると考えられています。
他にも、おんぶ紐でおんぶされて外の風景を見たり、ママのやっていることを見たりすることで、情緒の発達や、何かを真似したいという興味・好奇心に大きな影響を与えるとも考えられています。
ママが料理や洗濯などの家事をしているとき、おんぶ紐でおんぶをして、その様子をぜひ赤ちゃんに見せてあげてください。「ママはこんなことをしているんだ」と、好奇心が刺激されますよ。
(※)共同注意…他の人と同じものに注意を向け、それを意識している状態のこと
おんぶ紐のメリット 2.
足元が見やすく、動きやすい
赤ちゃんを抱っこしていると、どうしても、ママは足元が見えづらくなります。また、前重心になることで、どうしても機敏には動きにくくなります。
一方おんぶ紐だと、赤ちゃんはママの後ろにいるわけなので、足元がはっきり見えますよね。そのため抱っこ紐に比べて、エレベーターや階段、ちょっとした段差がかなり楽になります。
都心部だと駅のホームに行くまでに長い階段があったり、歩道橋があったりすることも多いと思いますが、おんぶ紐ならすいすい動けますよ。
そして前重心になることもないので、おんぶ紐のほうが動きやすくなります。これは、リュックを前に背負っているか、後ろに背負っているかを考えてみるとわかりやすいかもしれませんね。アウトドア活動にもおすすめです。
おんぶ紐のメリット 3.
ママの体への負荷が軽減される
おんぶ紐を上手に使うと、ママの体への負担がかなり軽減されます。
「上手」というのは、背中の高い位置で、ママと赤ちゃんが密着しておんぶができている状態です。「まんが日本昔話」のおんぶのシーンを思いだしてもらえると、イメージしやすいのではないでしょうか。
上手におんぶをすると重心が高くなるので、ママは体全体で赤ちゃんの重さを支えることができ、楽に感じられると思います。
例えば登山をするときのリュックも数十キロありますが、重い物は上の方に入れるのが鉄則です。そちらの方が体全体で支えられ、重い荷物を楽に背負うことができるんですよ。
ー勝見さん、ありがとうございました!
おんぶ紐派ママに直撃!
おんぶ紐って、正直どうなの?
おんぶ紐には様々なメリットがあることがわかりましたが、実際に使ったママはどのように感じているのでしょうか?
おんぶ紐の使い方や便利さ、そしてデメリットを、実際に今、おんぶ紐を使っている先輩ママにもインタビューしてみました!
yukaさんのパターン
取材当時、生後7ヶ月の女の子を育てていたジジさんにインタビューしました!
BuddyBuddyのおんぶ紐愛用してます。昔ながらのおんぶ紐に近いですが、家で使うには便利!
メリット:背負うのが簡単。赤ちゃんの位置が高く、エルゴなどのように埋もれない。
デメリット:肩で支えるので、肩が凝りやすい。胸が強調される(一応目立ちにくい結び方はあり)。https://t.co/Ar3ohIL4mf— yuka@娘7m (@yuka36304769) 2019年3月4日
なぜおんぶ紐を購入しようと思ったんですか?
生後4ヶ月になって、お昼寝の時間が短くなったり、まだ1人遊びも上手にできなかったりで、家事がやりにくくなったんです。抱っこ紐では、どうしても台所仕事ができなくて。そこで、おんぶ紐を購入しました。
届いた日に使用してみましたが、とても使い勝手がよく、今でも使っています!
おんぶ紐はどんなときに使っていますか?
主に使っているのは、夕飯を作るときです。その間に娘は私の背中で夕寝をしてくれるので、寝かしつけも必要なくて楽ですよ。娘も、おんぶ紐を気に入っていると思います。
おんぶ紐のデメリットはありますか?
肩には少し負担がかかるかな…。その代わり、腰へのダメージはないです!
編集部おすすめおんぶ紐!
それでは最後に、おすすめのおんぶ紐をご紹介します!
パステルひも式 子守帯(おんぶ紐)
赤ちゃんのお尻が入る部分がゆったりしていて、赤ちゃんをしっかりホールドできるおんぶ紐。足入れもついていて、安定感のあるおんぶができす。
ベビー用品らしい、可愛らしいパステルカラーが印象的。かわいいデザインにこだわりたいママにおすすめです。
- 対象年齢
- 首すわり〜14.9キロまで(3歳くらいまで)
- 抱っこ
- 可
おんぶ紐ではなく、
抱っこ紐でおんぶをするという選択肢も
おすすめのおんぶ紐をご紹介しましたが、抱っこ紐のなかには、おんぶができるものもあります。
おんぶをするシチュエーションが限られるという人は、おんぶができる抱っこ紐を選ぶのも一つの手ですよ。
ただし、おんぶ紐はおんぶに特化して作られていますが、抱っこ紐のおんぶはサブ的な役割。抱っこ紐でおんぶをすると、どうしても赤ちゃんをおんぶする位置が低くなり、ママの腰に負担がかかる可能性もあります。
体への負担を感じたら、できればおんぶ紐に切り替えたいですね。
おんぶ紐で
赤ちゃんと背中のコミュニケーションを
おんぶ紐はママの背中と赤ちゃんのお腹がぴったりと密着し、お互いのあたたかさを感じることができます。
おんぶをしている間、ママは赤ちゃんの様子を見ることはできませんが、背中から赤ちゃんを感じるというのも、立派なコミュニケーション。今しか楽しめない赤ちゃんとのコミュニケーションを、楽しんでくださいね。