「布おむつって面倒でしょ?」と思っているママは多いのではないでしょうか?
そうなんです。紙おむつよりも手間が増えます。でも、悪いことばかりではなくていいこともありました。
紙おむつで悩んだ末、布おむつを長女に使った編集部辻の体験記をご紹介します。
まずは自己紹介から
ぽっちゃりボディの女の子、I子。我が家の長女です。
この写真は生後10ヶ月くらいのときです。当時、私は専業主婦で、時間に余裕がありました。
超がつくほどの敏感肌でおむつ替えを頻繁に…
低月齢の頃からおしっこに敏感で、おしっこをちょっとすると必ず泣く子でした。紙おむつのおしっこサインが反応するかしないかのギリギリでも、泣く。
おむつ替えは、生後半年になっても毎日10〜15回くらい。
泣いて知らせてくれるのは本来とても良いことなのですが、母としてはおむつ替えの頻度の高さに疲れてしまうときも。
「おむつがパンパンになるまで替えない」という友達をうらやましく思ったこともあります。
おしりふきにも一苦労
肌が敏感なので、おしりが真っ赤になることも多々ありました。市販のおしりふきが合わなくて、ベビーコットンに水を含ませて使っていました。
敏感肌のI子でしたが、産院でも紙おむつを使っていたので、当たり前のように紙おむつを使っていました。
布おむつって古い時代のものだと思っていて、「布おむつを使う」という選択肢は全くなかったのです。
布おむつとの出会いは、友達の家だった
「先輩ママから布おむつをもらったから、始めてみようと思って…」
たまたま行った友達の家で、布おむつの話になりました。へー、布おむつって選択肢としてアリなんだ。ふむふむ。
また、別の友達の家に行ったとき。
室内のタオルハンガーに、布おむつがたくさん掛かっているのを見て、布おむつへの関心が高まりました。
もしかして、敏感肌のうちの子には紙おむつより布おむつの方が合っているのかも…?
けっこう大ざっぱな性格です
出産するまで、食事にも家事にもこだわりがなかった私。
妊娠を機に、食への意識が高まり、自然派おそうじに興味を持ち、子供のために地球環境を良くしたいとまで思っていた時期でした。
私の興味の対象とI子が敏感肌だったこと、まわりで布おむつにチャレンジする友達が少なからずいたことで、布おむつ生活がゆっくりとはじまりました。
布おむつへのスイッチを決めるも何から始めていいのやら
布おむつといっても、何から揃えたらいいのか、どのくらい必要なのかさっぱりわかりません。
近所のお店のベビー用品フロアに行って、布おむつをよく知っていそうなベテランっぽい店員の方に何が必要か聞いたり、ひたすら検索したり。
最初に揃えたのは布おむつ10枚、布おむつカバー2枚。それと、使用済みおむつを入れるバケツ、洗濯用の重曹、洗濯板。がっつり揃えるほど布おむつを続ける自信もなかったので、最低限からスタートしました。
▼ 最初に買ったもの
紙おむつよりも布おむつは大変なのか
「布おむつ=大変」というイメージを当初はもっていましたが、実際にはじめてみると「そんなに大変じゃない」というのが第一印象。
というのも、紙おむつのときでも1日10〜15回くらい取り替えていたので、布おむつにしたからといって取り替える頻度はそんなに変わりませんでした。
布おむつにして良かったこと
- おしっこしても泣かなくなった
- おしりがかぶれなくなった
- おしっこが出るタイミングが何となくわかった
- おむつカバーは色々なデザインがあって、選ぶのが楽しかった
- むちむちボディにもっこりおむつ姿が可愛かった
- 晴れた日に布おむつを洗濯して干す絵がさわやかで気持ちよかった
意外なことに、紙おむつでおしっこをするたびに泣いていた娘が、布おむつに替えたらおしっこをしても泣かなくなりました。
布おむつのほうが、気持ち悪くて泣くような気がするのですが…。
もちろん、布おむつ生活はいいことばかりでなく、大変なこともありました。
布おむつにして大変だったこと
- おしっこが漏れて部屋が汚れることも
- 忙しいときだとイライラすることも
- 外出時に布おむつをつけているとハラハラする
- 洗濯、干す、たたむが増えた
中でもおしっこ漏れがしやすいのは、布おむつ生活で一番困ったことでした。
部屋でおしっこが漏れてしまったときは、除菌スプレーをシュっと。「フローリングも一緒に磨けていい機会だ」と自分に言い聞かせていました。
布おむつの洗濯、私は大変じゃなかった
布おむつの洗濯、おしっこの場合は軽く洗って重曹水につけおき。琺瑯(ホーロー)バケツとかに入れると可愛いんだろうな、と思いつつも蓋付きで色々使えるオムニウッティを愛用していました。
うんちの場合は、トイレで流してそのまま軽く荒い、重曹水につけおき。洗濯したら太陽のもとで干して除菌!当時使用していた布おむつを今見ても、シミ汚れや黄ばみは全然ありません。
私は家事のなかでも洗濯が好きなので、布おむつの洗濯はあまり苦になりませんでした。でも正直、好きじゃない人や仕事しながらだと大変だと思います。
▼ 洗濯に使っていたアイテム
洗濯板やオムニウッティは、今でも家で活躍中です。オムニウッティは靴下のつけおきや洗面所の踏み台になっています!
「外出時は紙おむつ」と割り切る
普段は布おむつ生活をしている一方、「外出時は、ほぼ紙おむつを使う」と割り切っていました。
家の近くの児童館に数時間行く程度なら布おむつ+防水の布おむつカバーを使っていました。使用済みのおむつは、スーパーの袋に二重に入れて持ち帰ってから洗濯。
でも、そういった手間や「漏れたらどうしよう」という不安があるなら、「外出時には布おむつは使わずに、紙おむつにする」と割り切ってしまうのがおすすめです。たまに紙おむつにしても、娘の場合は以前のようにかぶれることはありませんでした。
「布おむつ=おむつはずれが早い」わけではなかった
布おむつから、トレーニングパンツへと移行した娘。小さい頃はあんなに敏感だったのに、いつのまにかおしっこが出てもお知らせしなくなりました。
おむつはずれは2歳半
おむつが外れたのは、たしか2歳半頃。すごく早かったわけでも遅かったわけでもありません。「布おむつだったから、おむつはずしがすんなりいった」という話をよく聞きますが、うちの場合は普通に苦労しました。
一つ良かったこととしては、布おむつ時代から夜のお漏らしはほぼなかったこと。そのためトイレトレーニング中も夜はバッチリでした。ただそれが、布おむつと関係があるのかないのかは全くわかりません。
布おむつの使用はマイペースが◎
振り返ってみて、布おむつにして一番良かったことは、おむつかぶれがなくなったことです。おもらしさせまいとして、おしっこサインを見逃さないように子供を見守れたことも良かったかもしれません。
育児って、人生でそんなに何度もできることではありません。試してみたいと思ったら、やってみるのもアリだと思います。
ただし、あくまでもマイペースで!「全部ちゃんとやらなきゃ」と思わずに、できるところからチャレンジしてみるのがおすすめです。