今回の作者は、1児の母である、さちさんです。
さちさんが出産予定日まであと2週間となったある日に、お腹の中のお子さんに書いたというお手紙をご紹介します。
現在妊娠中のママは、さちさんのようにお腹の中のお子さんに話かけていることや、思っていることを手紙に書いておくのはいかがでしょうか。子育て中のママは、お子さんがお腹にいる時に考えていたことを振り返ってみて、お子さんやご家族に共有してみるのもよいかもしれません。
手紙は、写真や映像におさめられないママの気持ちを記録に残しておく、素敵なアイデアですね。
お腹のなかの赤ちゃんへ
はじめまして。
あなたの食事を管理している母です。
最近、私が桜もちにハマっていることはお気づきでしょうか?
こっそり食べているので、2人だけの秘密にしてくれると嬉しいです。
あなたがお腹にきてもうすぐ10ヵ月になりますね。
お腹の居心地はいかがですか?
お腹の中にいるあなたは、動くのが大好きで、健診では色々な姿勢を見せてくれました。
妊娠後期に入ってからも自由に動いていましたが、今は下を向いてくれているみたいなので、少しほっとしております。
私のお母さん、あなたのおばあちゃんは、あなたの胎動を聞くのが大好きです。
「今動いてる!?」と、目を合わせるたびに聞いてきます。
(何回聞くつもりや・・・)
と思うこともありますが、胎動を聞くと「あんたと同じで元気な子やわ~」と言ってくれるので、私も和やかな気持ちになっています。
あなたのお父さんのこと
あなたがお腹にいることをお父さんが知ったとき「お子が産まれる~!」と楽しそうにはしゃいでおりました。
「名前何にする!?」と聞かれたので「まだ性別も分からんよ・・・」と答えたところ、「性別が分かるまでの赤ちゃんの名前!」とのことでした。
胎児ネームと言うらしいです。
私が「じゃあ”お子”で」と軽く言ったことで、そのまま「お子」に決まりました。
読み方は「おこ」です。
つわりや体調不良で苦しんでいるとき、お父さんはいつも私達に寄り添ってくれましたね。
苦手な料理を頑張り、忙しい仕事の合間に掃除や洗濯をしてくれました。
あなたがお腹にきてから、私はお父さんのことがもっと好きになりました。
お父さんが仕事で大変な思いをしているとき、あなたは胎動で励ましてくれましたね。
今までにない激しい胎動を聞きながら、「この子は絶対に優しい子!」と確信し、あなたの名前を決めました。
「お子」ではないので安心してください。
みんなであなたのことを待っています
おばあちゃんやお父さん以外にも、あなたの誕生を楽しみにしてくれている人がたくさんいます。
私達の家族はもちろん、親戚のおばちゃん、近所のおばあちゃん達までもが「赤ちゃんのために」と、とても親切にしてくれています。
これから先、1人ではどうしようもなくなるくらい辛いことや、産まれてきたことを後悔するような出来事も、もしかしたら起こるかもしれません。
でも、あなたがたくさんの人から愛されて産まれてくること、私達が、あなたの幸せだけを願っていることを、決して忘れないでください。
まずは、一緒に出産を乗り切りましょう!!
苦しい思いをさせないように頑張るので、あなたのペースで出てきてください。
余裕があればで大丈夫なのですが、気持ち早めに出てきていただけると、母は非常に助かります(笑)
お父さんは、あなたとゲームをすることを心待ちにしています。
私は、一緒にピクニックに行きたいです。
あなたは何がしたいですか?
これから先の人生を、一緒に楽しみましょう!!
もうすぐ会えるのを楽しみにしています。
2020.3.11 母より
記事提供:さち
さち
作者
公務員からWebライターに。 「ママを笑顔に」をモットーに、育児ストレスの解消法や、子育ての楽しみ方、子どもあるあるを発信しています。 趣味はオムツを数えること。
note/Twitter(@sachi_hokensitu)/HP「さち保健室」
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