PICKUP育児エッセイ

もうすぐ産まれてくる我が子に書いた手紙|PICKUP育児エッセイ#40

今回の作者は、1児の母である、さちさんです。

さちさんが出産予定日まであと2週間となったある日に、お腹の中のお子さんに書いたというお手紙をご紹介します。

現在妊娠中のママは、さちさんのようにお腹の中のお子さんに話かけていることや、思っていることを手紙に書いておくのはいかがでしょうか。子育て中のママは、お子さんがお腹にいる時に考えていたことを振り返ってみて、お子さんやご家族に共有してみるのもよいかもしれません。

手紙は、写真や映像におさめられないママの気持ちを記録に残しておく、素敵なアイデアですね。

お腹のなかの赤ちゃんへ

pick up 育児エッセイ さちさん
はじめまして。
あなたの食事を管理している母です。

最近、私が桜もちにハマっていることはお気づきでしょうか?
こっそり食べているので、2人だけの秘密にしてくれると嬉しいです。


あなたがお腹にきてもうすぐ10ヵ月になりますね。
お腹の居心地はいかがですか?

お腹の中にいるあなたは、動くのが大好きで、健診では色々な姿勢を見せてくれました。

妊娠後期に入ってからも自由に動いていましたが、今は下を向いてくれているみたいなので、少しほっとしております。


私のお母さん、あなたのおばあちゃんは、あなたの胎動を聞くのが大好きです。

「今動いてる!?」と、目を合わせるたびに聞いてきます。

(何回聞くつもりや・・・)

と思うこともありますが、胎動を聞くと「あんたと同じで元気な子やわ~」と言ってくれるので、私も和やかな気持ちになっています。

あなたのお父さんのこと

pick up 育児エッセイ さちさん

あなたがお腹にいることをお父さんが知ったとき「お子が産まれる~!」と楽しそうにはしゃいでおりました。

「名前何にする!?」と聞かれたので「まだ性別も分からんよ・・・」と答えたところ、「性別が分かるまでの赤ちゃんの名前!」とのことでした。

胎児ネームと言うらしいです。


私が「じゃあ”お子”で」と軽く言ったことで、そのまま「お子」に決まりました。
読み方は「おこ」です。


つわりや体調不良で苦しんでいるとき、お父さんはいつも私達に寄り添ってくれましたね。

苦手な料理を頑張り、忙しい仕事の合間に掃除や洗濯をしてくれました。


あなたがお腹にきてから、私はお父さんのことがもっと好きになりました。


お父さんが仕事で大変な思いをしているとき、あなたは胎動で励ましてくれましたね。

今までにない激しい胎動を聞きながら、「この子は絶対に優しい子!」と確信し、あなたの名前を決めました。

「お子」ではないので安心してください。

みんなであなたのことを待っています

pick up 育児エッセイ さちさん

おばあちゃんやお父さん以外にも、あなたの誕生を楽しみにしてくれている人がたくさんいます。

私達の家族はもちろん、親戚のおばちゃん、近所のおばあちゃん達までもが「赤ちゃんのために」と、とても親切にしてくれています。


これから先、1人ではどうしようもなくなるくらい辛いことや、産まれてきたことを後悔するような出来事も、もしかしたら起こるかもしれません。

でも、あなたがたくさんの人から愛されて産まれてくること、私達が、あなたの幸せだけを願っていることを、決して忘れないでください。


まずは、一緒に出産を乗り切りましょう!!


苦しい思いをさせないように頑張るので、あなたのペースで出てきてください。

余裕があればで大丈夫なのですが、気持ち早めに出てきていただけると、母は非常に助かります(笑)


お父さんは、あなたとゲームをすることを心待ちにしています。
私は、一緒にピクニックに行きたいです。


あなたは何がしたいですか?


これから先の人生を、一緒に楽しみましょう!!
もうすぐ会えるのを楽しみにしています。

2020.3.11 母より


記事提供:さち


さち

さち

作者


公務員からWebライターに。 「ママを笑顔に」をモットーに、育児ストレスの解消法や、子育ての楽しみ方、子どもあるあるを発信しています。 趣味はオムツを数えること。
note/Twitter(@sachi_hokensitu)/HP「さち保健室」


ポッケ編集部PICKUP育児エッセイ

ポッケ編集部PICKUP育児エッセイ

作者

ポッケ編集部がピックアップした育児エッセイを紹介するコーナーです。様々な作者さんによる育児エッセイをお楽しみください。