こぐま居候中。

たとえ宇宙人だとしても通じ合える|こぐま居候中。#13


登場人物

こぐま居候中。登場人物 がじゅまる

こぐまさん:こころやさしいこぐま。悩めるみつこの良きパートナー。スプーンがうまく持てない。

みつこ(28):日々の家事や育児に奮闘する悩める主婦。掃除は苦手だけど、ふきんの煮沸消毒がマイブーム。

はちろう(1):おっとりのんびりマイペース男子。こぐまさんの肉球はグミでできていると思っている。

第13話

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こぐま居候中。 第13話 がじゅまる

作者のあとがき

むかし、犬を飼っていた。
ミニチュアダックスフンドだ。

ある日家に帰ると、犬が尻尾を丸めて、申し訳なさそうな顔をしていた。
まごうことなき、真の、申し訳なさそうな顔。
犬ってこんな顔するんだ、と中学生の私は少し感動すらした。

なんだ?と思って台所を見ると、ゴミ袋が食いちぎられて、ゴミがそこら辺に散乱していた。
そこで「ああ、犬も自我があるんだな」と思った。

もしそこで犬が何でもないそぶりをしていたら、犬だし仕方ないか、と思っていたかもしれない。
でも、していたのだ。
ものすごく申し訳ない顔、やらかしました〜って顔を。
わかってるならやるなよ…って思った。

自我を持った生き物に対しては、仕方ないな、とは思えない。
赤ちゃんにも、自我が芽生えたら、もう期待してしまう。
だから子供の言動に対してイライラしてしまうのも、無理がないと思う。

赤ちゃんに自我が芽生えてからは、育児という言葉を超越した、人と人とのやりとりになっていく。
(個人の見解です)




がじゅまる

がじゅまる

作者

「のらりくらり」「なるようになる」「怠惰」をモットーにしたい主婦。今日も自分なりの正しさを探してはソワソワ、右往左往しながら過ごす日々です。好き嫌いせず何でも食べるところが長所です。2014年、最高にクールでシュールな娘を出産。私の日常にすっと入り込んできた不思議な彼女とのやりとりをインスタグラム(@gaju__maru)で絵日記にしています。