大人気料理インスタグラマー・Minaさんによる、離乳食のストック作り講座。今回はその後編。
後編では、離乳食完了期の1週間のやりくり方法をご紹介します。
離乳食ストックで完了期の
1週間をやりくりしよう!
2日間で1週間分以上の離乳食ストックを作ったら、それをベースに1週間やりくりします。
もちろん、その場でイチから作る一品もありますが、メインとなるのは離乳食のストックを使ったものです。
とある1週間で実際に作った朝・昼・晩3食を例に説明しますね。
1日目
朝食
前日のストック作りで朝が少し辛かったので、さっそくストックからケークサレと蒸し野菜を解凍しました。
それらを盛りつけるだけの簡単朝ごはんです。
昼食
息子がお昼ご飯前に寝てしまったので、その間に晩ご飯用に鶏チャーシューを作りました。
できたてをほぐして息子のお昼ご飯に。薄味で作ったので大人用にはタレをかけました。
卵ご飯は、冷ましたご飯にストックしておいたほうれん草、溶き卵1/2個を混ぜ、ラップを敷いた耐熱皿に流し入れ、レンジで加熱。
ラップごと取り出し、食べやすい大きさに切りました。
夕食
ツナと白菜のとろとろ煮は大人のご飯から取り分けたものです。息子用にとろみをつけて食べやすくしています。
お味噌汁も取り分けたものです。
おやきは、ストックのマッシュポテトとブロッコリーに小麦粉と水を少しずつ加えて混ぜ、フライパンで焼いています。
2日目
朝食
トマトスープはストックの野菜だし、トマトペースト、鱈、人参、ブロッコリーで作りました。
昼食
お昼に外出したので、お弁当とおやつのバナナを持っていきました。
だし巻き卵だけ作り、その他はストックを使っています。
雑菌が繁殖しないよう、食材はしっかり冷ましてから蓋をします。
夕食
炒飯の具材はストックから。パプリカはあらかじめ皮をむいて柔らかく茹でてストックしたものなので、ご飯と具材を解凍して軽く炒めるだけでした。
大人のご飯の付け合わせにとうもろこしを茹でたので、息子にも取り分けてストックのほうれん草と少量のバターで和えました。
3日目
朝食
高野豆腐は薄切りで水戻し不要のものを使っています。
キャベツ、人参はストックから。すでに柔らかく煮てあるので、忙しい朝でも素早く卵とじが作れます。
昼食
シチューは切ってアク抜きしたじゃがいもを野菜だしで煮て、ストックの玉ねぎ、人参、ブロッコリー、ホワイトソースを加えて煮込んだものです。
ストックを使ったシチューの作り方は他にもあり、インスタグラムで紹介していますが、いずれもホワイトソース:野菜だし=2:1になるように作っています。
野菜だしが薄い場合はコンソメを入れたり、月齢に応じてバターを加えても美味しいですよ。
オートミールパンは、オートミールにバナナと豆乳を加えてふやかしたあと、レンジで温めてから冷ましたものです(詳しくは前編をご覧ください)。
夕食
鮭とキャベツのバター蒸し、じゃがいも、お味噌汁は大人のご飯から取り分けたものです。
このとき、味付けなしで蒸し焼きにした鮭を2切れ、ラップに包んで離乳食ストックに追加しました。
4日目
朝食
クリームスープは野菜だし+ホワイトソースです。
オートミールパンには、ストックのスイートポテトのマッシュを加えています。
昼食
ストックを使ってご飯のおやき(ご飯、トマトピューレ、とろけるチーズ、小麦粉を混ぜたもの)と、じゃがいものおやき(マッシュポテト、鮭、青海苔、水、片栗粉を混ぜたもの)を作りました。
息子がご機嫌で、おもちゃで遊んでいるときは、いつもより少し時間をかけて離乳食を作っています。
夕食
炊き込みご飯、筑前煮、豚ひき肉とキャベツの重ね蒸しは大人用に作ったものですが、薄味なので息子に取り分けました。
炊き込みご飯はたくさん炊いて、小分けにして離乳食のストックに追加しました。
5日目
朝食
味噌バター蒸しは、切ってアク抜きしたじゃがいもを少量の味噌とバターで蒸し焼きにした後、3日目の夕食時にストックに追加した鮭とアスパラを冷凍のまま加え、さらに蒸し焼きにしたものです。
昼食
トマトクリームリゾットはご飯とストックの鱈、玉ねぎ、 パプリカ、トマトピューレを解凍して鍋に入れ、牛乳と煮込んだものです。
夕食
さつまいもご飯は炊いたものではなく、ストックの蒸したさつまいもを混ぜたご飯です。ラップに包んで丸めています。
6日目
朝食
4日目の夕食時にストックした炊き込みご飯を解凍しました。
オムレツは耐熱容器に溶いた卵を入れ、ふんわりラップをし、レンジで加熱して作っています。
昼食
野菜だしでパスタを茹で、ストックのホワイトソース、鮭、玉ねぎ、ほうれん草を加えてクリームパスタを作りました。
スクエアスイートポテトは、マッシュしたスイートポテトを四角に成型して、表面に卵黄を塗ってオーブンで焼き、一口サイズに切り分けたものです。
夕食
チキントマトライスは、鶏肉を細かく刻んで炒め、ストックの玉ねぎ、パプリカ、ご飯、トマトペーストを加えてさらに炒めたものです。
ハッシュドポテトは本来は揚げるものですが、今回は細かく刻んだじゃがいもを小麦粉をつなぎにして、オリーブオイルで焼きました。
7日目
朝食
ご飯のおやきは、具材を混ぜたご飯に水と小麦粉を大さじ1ずつ入れ、クッキングライナーを敷いたフライパンで焼いて作りました。
おやきは手づかみでも手がベタベタになりにくいので、後片付けが楽ですよ。
昼食
1日外出だったので、お昼ご飯とおやつ用に野菜と果物を組み合わせたパウンドケーキを焼きました。バターと砂糖は使わずに作っています。
取り分けして食べやすいように、一つひとつラップに包んで持っていきました。
夕食
チキンポテトは、細かく刻んで少量の醤油で炒めた鶏肉を青海苔とストックのマッシュポテト、人参と混ぜ、フライパンで焼きました。
卵サラダはマヨネーズではなく、ヨーグルトで和えています。
離乳食のストック作りのコツは?
離乳食のストック作りで押さえておきたいコツやポイントは以下の通りです。
大人用のご飯の取り分けについて
お味噌汁など薄味で作れるものや、油分が少なく柔らかいものは大人用に作ったものを取り分けて息子に与えています。
反対に、離乳食のストックからツナや鯖のほぐし身などを大人のご飯のおかずとして使うこともあります。
離乳食のストックの保存期間について
離乳食ストックは、冷凍保存した場合、1週間〜10日で使い切るようにしています。
離乳食ストックの解凍方法について
離乳食のストックを解凍するときは電子レンジの加熱機能を使っています。
ただし、温めすぎると水分が飛んで固くなってしまうので、こまめに停止して、解凍具合を確認することが重要ですよ。
離乳食のストック作りの注意点は?
離乳食のストックを使ってやりくりする場合、常温で自然解凍すること、解凍したものを再度冷凍すること、食べ残しを保存することは絶対に避けた方がいいと思います。
なぜなら、雑菌が繁殖するとされているからです。
そのため、離乳食ストックはまとめて茹でたり蒸したりオーブンで焼いたりして、短時間で効率よく作ることが大切です。
離乳食のストック作りはできる範囲で!
離乳食のストック作りは、とにかく楽しく続けることが大切だと思います。
息子は今では何でも食べるようになりましたが、以前は長い間イスに座っていられなかったり、食べるのを嫌がって泣きじゃくったりすることがありました。
何とか食べてほしいと思って作ったものも、握りつぶされ床に捨てられ、何度も悲しい思いをしました。
そんなことが続くと、楽しいはずの食事中もつい不安な顔になったり、眉間にシワが寄ってしまったり…。
そんな悲しい顔のママに食べさせられても、美味しくなかっただろうと猛反省しています。
だからこそ、「食べてくれるかなぁ」「これとこれの組み合わせは好きそうだなぁ」と、息子の喜ぶ顔を想像しながら離乳食のストック作りをするようにしています。
この記事を読んでくださったみなさんも、どうか頑張りすぎず、心の余裕を持って離乳食を進めていってほしいと思います。
今回ご紹介した離乳食のストック作りの方法が、少しでもお役に立てればうれしいです!
前編はこちら!
ポッケ先輩ママメンバー
作者