ふるえるとり

何をしても離乳食を食べない娘が、食べるようになるまでの話。

こんにちは、ふるえるとりです。

Twitterで育児漫画を投稿しています。現在2歳の娘を育てています。

今回は、Twitterでたくさんの方からコメントをいただいた、何をしても離乳食を食べなかった娘が、離乳食を食べるようになるまでのお話を書きたいと思います。

離乳食を食べない赤ちゃんでした

ふるえるとり 離乳食を食べない

娘は離乳食の初期の頃、10倍粥とベビーフードのペーストはよく食べる子でした。

でも生後7〜8ヶ月の、離乳食中期あたりから、急に離乳食を食べたがらなくなりました。

離乳食の本を参考にして用意した量の、半分も食べてくれれば万々歳。

ちょっと食べた!と思ったら、あとは口を開かず、食べなくなることがほとんどでした。

離乳食を食べない時の対処法は全て試した

ふるえるとり 離乳食を食べない


ふるえるとり 離乳食を食べない

母乳はたくさん飲むわりによく動き回るからなのか、もともとスリムな体型だった娘。

周りの赤ちゃんは肉付きがよくて健康そうなのに、どうしてうちの子はこんなにスリムなんだろう。

娘の発達のことが心配で仕方がなくて、

「離乳食をちゃんと食べないと、もっと痩せちゃう!!」

と、とても焦りました。

娘にとにかく離乳食を食べてもらいたくて、市や病院の栄養相談に行ったり、相談ダイヤルに電話したり、ネットで調べたり、ママ友に聞いたり…。

相談できるところにはとにかく相談してまわり、離乳食を食べてもらう対処法を調べました。

娘に離乳食を食べてもらうために、私が試したのは主に次の6つのことです。

① おやつをやめる

「お腹を空かせてみて」とアドバイスをもらったので、日中のおやつや母乳を控えて、よく運動させました。

しかし効果なし。

ほとんど離乳食を食べないので、栄養を補うため、結局、食後に母乳を与えてしまいました。

② テレビを消して、おもちゃを片付ける

よく育児書などに、「食べることに集中するために、食事のときはテレビを消しましょう」と書いてありますよね。

我が家でも試しましたが、そもそも娘はじっと椅子に座っていることが苦手。

テレビを消しておもちゃを片付けるのは、逆効果でした。むしろ、教育テレビを見せながらの方が、ご飯を食べてくれました。

③ 笑顔で楽しい雰囲気作り

食事の時間が楽しいと思えるように、声かけと笑顔で雰囲気作りをしました。

私も一緒に食事をしてみましたが、これも効果なし…。

④ 夫が食べさせてみる

私ではなく夫にお願いしたら食べるかも?と思い、夫が私の代わりに食べさせてみましたが、効果なし。

食べたくないときは食べない、ということに変わりはありませんでした。

⑤ 食べやすい食材を使う

喉越しが良い食材と粘り気のある食材。特にオクラ、納豆、豆腐を多く使ってみました。

これは結構食べてくれて、唯一よく食べてくれる離乳食中期のメニューが、オクラと豆腐を混ぜ込んだお粥でした。

⑥ 可愛い見た目の食事作り

可愛い見た目の料理を作ったり、外食を試してみたり。食事に新鮮味を感じられるような工夫もしてみました。

可愛いピックに食材を刺すとちょっと興味を持ってくれましたが、量はほとんど食べませんでした。


とにかく、できることは全部試しました。自分ができることは、なんでもやったつもりです。

でもその結果、食べない。

私は料理が苦手で、調理をすることに楽しみをあまり感じないタイプなので、食べてくれないことに、ただただ疲れていました。

「せっかく用意したのに」

「こんなに調べて頑張っているのに、全部無駄になった」

そんな、時間と手間に対する徒労感でいっぱいの毎日。

ネットで素敵な離乳食の写真を見るたびに、

娘が食べないのは、そんな風に手をかけて作っていない自分のせいなのかも

と、自分を責めることもありました。

じゃあ頑張ってみよう、と手をかけて作ってみたものの、結局食べてくれず。

どんなに時間をかけて工夫をしても、食べてくれない。自分の努力がなんだか報われない気がして、1日3回の食事が本当に憂鬱でした。

ある日突然、娘が離乳食を食べ始めた

何をしても離乳食を食べない…と悩む日々が、1歳半頃まで続きました。

ふるえるとり 離乳食を食べない


ふるえるとり 離乳食を食べない

1歳半を迎えた頃、娘が風邪を引いて熱を出し、数日間ゼリーやアイス、プリン以外はほとんど何も食べない時がありました。

その風邪がよくなった後、娘が突然モリモリと離乳食を食べ始めたのです。

病後で食べ物が美味しく感じたのか、体が餓えた状態になった反動なのか。

娘が食べてくれていることは、嬉しかったです。

でもそれよりも、

「え????なぜ?????」

という気持ちの方が強かったです。あまりにも突然すぎて、笑ってしまったくらいです。

まだ普通の量には及びませんが、なぜかこの日から、娘がご飯をよく食べる日が多くなりました。

今日も、お昼にうどんとポテトをもりもり食べてました。

そしてこの頃から、食べないときの次の食事はよく食べる、ということに気づいたので、あまり心配しなくなりました。

娘が好きなのは、うどんやラーメンなどの麺類、カレー、納豆ご飯、枝豆、パン。

確実に食べてくれるものと、チャレンジするものを出して、食べなければ諦めるようにしています。

そう、頑張りすぎることをやめました。

離乳食を食べないのは、結局個性なのかもしれない

ふるえるとり 離乳食を食べない

何をしても娘が離乳食を食べないことは、本当に辛くて苦しかったです。

でもいま思うのは、親がどんなに努力をしても、結局は子供の心身が発達して食べられるようにならないと、食べないのかなということ。

なぜなら、私はやれることはなんでもやったから。

それでも食べないのは、もはや個性・個人差だと、考えていいんじゃないかと思うのです。

悩んでいた当時の自分に対して、

「無理して食べさせなくても、食べたくなったら食べる。食べないのは自分のせいじゃない。多少食べなくたって、死にはしない!」

と、アドバイスしたいです。

とはいえ、そんな風に思えるのは、娘がご飯を食べてくれるようになった今だからです。

あの努力があったからこそ、食べられるようになったのかもしれません。

だから、娘のことを心配して、できることはなんでも試した当時の努力が、全て無駄だったとは言いません。

ただ、焦らなくてもいつか食べる日がくる。

「離乳食を食べないのは、親がどうこうできる範囲を超えた、個性なんだ」と思えていたら、もう少し気持ちは楽だったのかもしれないな、と振り返って思います。

ちなみに今の娘はとてもパワフル

とり 連載1

最近は、ご飯を催促してきたり、おかわりを催促してきたりすることも増えてきて、いまはそれがとても嬉しいです。

娘の体型は標準よりスリムですが、以前より頬にふっくらとお肉がついたように思います。

それに、ボールプールに周りがびっくりするほどの勢いで尻ダイブするくらい、とにかく元気でパワフルです。

どこからそのエネルギーが出てくるんだろう、と不思議に思うくらい元気です。

ご飯を食べるようになったと言っても、偏食・少食であることに変わりはなくて、野菜は食べてくれないし、気まぐれで食べないときもあるし、まだまだ課題は山積みです。

でも、それもいつか食べるようになると信じて、見守っています。

だってそれが、娘の個性なのだから。




ふるえるとり

ふるえるとり

作者

夫の転勤に伴いデザインの仕事を辞めて専業主婦となり、現在はむすめが寝ている隙にイラストや漫画を描く生活をしています。過度に心配性・小心者なのでいつもプルプルふるえていますが、そのくせズボラで適当です。お絵描きや手芸が好きです。好物は鶏皮の焼き鳥です。描いたイラストや漫画は、ブログとtwitter(@torikaworks)に載せています。