「お金は大切なことはわかっている。でも、どうやって貯めればいいのか、どのくらい貯めればいいのかわからない…」
この連載では、そんなママやパパに向けて「すこしずつお金と仲良くなる方法」をお伝えしていきます。
FP(ファイナンシャルプランナー)の佐々木愛子さんに、シングルマザーとして苦労したご自身の経験を踏まえて、やさしく教えていただきます。
そもそも、お金って貯める必要があるの?
ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種
佐々木 愛子
10代で妊娠・出産・結婚を経験。離婚後無一文で子育てをスタート。お金の知識がないまま若くしてママになったため、「出産一時金とは…?」「児童手当とは…?」と、何から何までわからないことだらけ。生活費や子供の教育費を稼ぎながら独学で金融について勉強し、保険会社勤務時代はリーマンショック直後500世帯以上と契約を結ぶ。独立系証券IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)を経験後、個人事務所設立。10代のうちから金融、経済について学ぶ大切さを訴え活動している。
毎日忙しくしているママは、「お金」について考える時間も体力もないかもしれません。目下心配なのは、日々の生活や仕事、何より24時間休みの無い子供のお世話。お金のことを考える余裕がないのは当然です。
でも賢いママなら、薄々気づいているはず。たとえば出産後、病院に支払ったお金、そして健康保険組合などから戻ってきたお金…なんと多額なことか!
しかし驚くのはまだ早い。これからの20年間、育児には総額で「とてつもない」お金がかかります。入園/入学など、イベントがあるたびに「とてつもない」お金を工面していく必要があるのです。
「育児だけで必死なのに、そんなことまで頭が回らないよ!」と思ったそこのママ、大丈夫です。
正しい知識と行動を身に付ければ、お金は「勝手に」貯まります。
目まぐるしい早さで日常が過ぎてゆくママにとって、この「勝手に」というポイントがとても大切なのです。
休息は贅沢ではなく必要なもの
そのために、お金を貯めよう
友達とのランチ、少しおしゃれして出かける日、夫やパートナーとの旅行……。戦場のような日々を送るママに、休息は決して欠かしてはいけないもの。ママにとって、休息は贅沢ではなく、必要なものなのです。
ママの心や体がつかれていては、お世話をする子供にも影響が及ぶのは明らか。しかしお金の余裕がなければ、必要な休息をとることもむずかしくなります。
実際、私が若くして母親になった頃は、産前産後うつで日々つらいものでした。原因のすべてが経済的な事情という訳ではありませんが、お金に余裕が無かったことに加え、マネーリテラシーが無いせいで自信を持って将来を見通せず、漠然とした不安を抱えていたことが大きかったと思います。
だからこそ、「お金を貯める」こと、ひいては「お金を運用する」ことが大切なのです。
…と、言われたところで、どうやって貯めたら良いのかなんて分からないですよね。どうしていいかわからず、行動する前に諦めてしまう方が多いのが事実です。
だけど、諦めないでください!この連載で少しずつ学んで、少しずつ行動に移せるようになっていきましょう。いま一歩踏み出せれば、ママにも、お子さんにも、明るく楽しい未来が待っているはずですよ。
次回予告
次回は、その一歩目の踏み出し方をご紹介します。お金を貯めることで、どんな楽しいことがしたいか、どんな楽しい未来があるか…想像しながら公開をお待ち下さい!
佐々木 愛子
執筆