仕事をしながら子育てをする、いわゆる「ワーママ」が一般化してきた時代。
仕事も育児も家庭も、一生懸命頑張ることはとても素敵。だけど、手を抜けるところは、手を抜いてもいいと思うのです。ママになっても、自分の時間を確保して、やりたいことをやっていいと思うのです。
そこで今回は、4人の子供を育てるワーママのスガカズさんにインタビューを行いました。
本業だけでなく、副業でも自分のやりたいことを発信し続け、Instagramでもたくさんのママを励まし続けているスガカズさん。ワーママとしての考え方や、生活のコツとは?
4人の子供を育てるワーママ!
スガカズさんのプロフィール
11歳の男の子、8歳の男の子、3歳の女の子、2歳の男の子を育てる四児の母。長男はADHD&自閉症スペクトラム。次男はADHD。下の2人の子供は、保育園に通っています。
本業は、6時間勤務の時短社員。出社3日、自宅作業2日というフレキシブルな働き方をしながら、副業としてninaru babyを始めとするwebサイトで連載を持ち、さらにInstagramでもオリジナルの漫画を配信中です。
スガカズさんの1日のスケジュール
プロフィールを見ているだけでも、かなり忙しそうなスガカズさん…。まずは、平日の基本的なスケジュールを見てみましょう。
6:30 | 起床 |
7:20 | 朝ごはん |
8:00 | 小学生の2人が登校する |
8:50 | 出発(保育園の送りはパパ) |
10:00 | 出社 |
17:00 | 退社 |
18:10 | 保育園のお迎え |
18:40 | 帰宅 |
19:20 | 夕食 |
20:00 | 保育園組と一緒にお風呂 |
21:00 | 小学生組の宿題を見る |
21:30 | 保育園組から順番に寝かしつけ |
23:00 | 食事の後片付けや洗濯などの家事 |
24:00 | パパ帰宅、副業などの自由時間 |
26:00 | 就寝 |
息つく暇もない、タイトなスケジュール…。そして睡眠は4〜5時間!
こんなに忙しい中で、本業以外のことも行うスガカズさん。毎日どのように生活しているのでしょうか?そして、睡眠時間を削ってまでも自分の時間を確保している理由とは?
スガカズさんに、お話を聞いてみました。
ワーママ・スガカズさんにインタビュー
ースガカズさん、今日はよろしくお願いします!
スガカズさん
よろしくお願いします〜!私で参考になるかな…。
ー今日はお仕事はおやすみですか?
(インタビューは平日AM)
スガカズさん
いいえ、今日は午後から出社です。
そもそも私、凄くフレキシブルな働き方にしてもらっていて…。週3日は出社、週2日は自宅作業をしているんです。4人目が生まれて、育休から復帰するときにこの働き方にできないかお願いしました。
気持ち的には「これまで通りできます!」って言いたいのですが、正直できない。仕事も家も中途半端になってしまうなと。できないことはできないって、はっきり言ったほうがいいと思ったんです。
前例がある働き方ではないのですが、人事に事情を話したら理解してくれました。育児だけでなく、介護などでも将来的に必要になることだからと。他の人への前例を作ったという意味でも、思い切って相談してみてよかったなと思いました。
ちなみに、下の2人が通っている保育園にも、この働き方を了承してもらっています。
ーそうなんですね。自宅作業の日は、どのようなスケジュールで働いていますか?
スガカズさん
自宅作業の日は、始業時間は決めず、「1日のどこかで6時間働く」というのが基本的な働き方です。なので、午前中に子供を病院に連れて行ったり、習い事の送迎をしたりもしています。
もし子供の用事がお昼までかかってしまったら、12〜18時で休憩を取らずに働いたり。子供たちが寝た後にやることもあります。
ちなみに、自宅作業中に家事は絶対にやりません。子供の用事を済ませつつ、仕事をする感じにしています。
ー自宅作業は自分の思うように働ける反面、深夜まで働かなければいけないこともあるんですね
スガカズさん
まぁ、そうですね。なのでここまでフレキシブルにしてもらっていても、基本的に睡眠時間は4〜5時間くらい。大変に思われがちだけど、私自身は意外と平気なんです。
例えば土日は仕事もないので、深夜まで夜更かしせずに早く寝るようにしています。自分の中で型を決めてるから、平日は頑張れるのかもしれませんね。
ーなるほど。自分のペースを確立することは、たしかに仕事の面でも大切ですよね。
家事はとにかく頑張りすぎない!
ーところで、自宅作業中に家事をやらないとなると、いつされているんですか?
スガカズさん
基本的に、家事は子供が寝たあとにしています。子供が多いので洗濯は毎日しないと間に合わないですしね。
ただ、洗濯物はたたみません!大きなクローゼットを買って、そこにハンガーで掛けています。クローゼットを導入してから1日1時間は時短になったんじゃないかな。
ハンガー掛けだと、子供たちにお手伝いを頼みやすいのも良いなと思います。私から子供たちに「ありがとう」と伝える機会にもなりますしね。
あとの家事は…食事は毎日作るけど、食器洗いは食洗機ですね。掃除は平日はしません!休みの日に、パパがまとめてやってくれます。
平日働き詰めのパパも本当は休みたいと思うので、掃除をする代わりに数時間の自由時間を持ってもらうなど、お互いを尊重しつつ、できるだけ助け合うようにしています。
ー食事も毎日作る…!4人も子供がいると、好き嫌いもバラバラで大変じゃないですか?
スガカズさん
毎日作ってるけど、本当に頑張らないようにしてますよ!彩りは気にしない。野菜は品目が担保されていればOK。買い物も平日は絶対にせず、土日に買ったものの中でやり繰りしています。
あとは、食べない子がいても気にしないですね。みんな給食をしっかり食べているので、食べないことにイライラしない。少しでも食べてくれれば満点だと思っています。
上2人と下2人の年齢が離れているので、もちろん味の好みや好き嫌いも違いますが、上2人はもう包丁や火を使える年齢なので「これが食べたい!」と言われたら「じゃあ自分で作ってみて」と言っています。下の子たちがご飯を食べている間に、好きに料理をしてもらうことも。私も楽だし、子供たちも楽しいしで、一石二鳥です。
そうすると、家族全員で食卓を囲むことは難しくなってくるのですが、小学生と保育園児では生活リズムが全然違うので、ある程度しょうがないなと思っています。それ以外の時間でコミュニケーションを取ればいいかなと。
ーたしかにそうですね。寝る時間も、小学生のほうが遅くて良いですしね。
スガカズさん
そうなんです。だから基本的に、下の子2人のお世話を早め早めに終わらせて、そのあと上の子2人の時間にしています。宿題なんかも、下の子たちがいると邪魔しちゃって進まないし、ある程度は生活を切り分けることも大切かなと。
上の子たちは、どうしても夜寝るのが遅くなっちゃうこともあるんですけど、8〜9時間は睡眠を確保できるようにしています。
ーそうして4人を寝かしつけたあと、漫画を…
スガカズさん
ですね。上2人がADHD(注意欠陥多動性障害)で、見た目や知能は普通の子と変わらないんですけど、やっぱり大変なことが多くて…実際にあったことを、発信しています。
「自分時間の確保は、やりたいことでもあり、使命でもある」
▲ スガカズさんのInstagram
ー睡眠時間を削ってまで漫画を書き続けるのは、大変ではないですか?
スガカズさん
そもそもInstagramや副業で漫画を描いているのは、理由があって…。私自身、上の子たちがADHDとわかったとき、頼れる人がいなくてつらかったんです。どうしたら良いかわからなくて。そんななか、ママ友に同じような境遇の人を紹介してもらって、凄く救われました。
ただこれはレアケースで、子供がADHDであることを公にできない人もいるから、同じ境遇の人とはなかなか出会えないんですよ。だから、自分の家庭がサンプルになればいいなと。同じようなママたちが、「自分と同じだ!頑張ろう!」と思ってくれる場所ができたら良いなと思って描いています。
ーママたちの力になりたいと思ってらっしゃるんですね。
スガカズさん
もちろん、自分にとってやりたいことでもあるのですが、やらなきゃいけないことでもあるなと、最近思っています。「連載を楽しみにして頑張っていた」と言ってくれる人もいて、使命感のようなものもたしかにありますね。
ただ、やっぱり自分の子供が最優先ではありますよ。休日はしっかり子供と向き合ってます。大きな公園にみんなで出かけて、バドミントンをしたり。
でも、伝えたいことはまだまだたくさんあります!これからもワーママをしながら、漫画は描き続けたいなと思っています!
ースガカズさん、ありがとうございました!
ワーママは工夫とバランスが大切
ワーママとして仕事と家庭で役割を持ちながらも、同じ境遇の人のために発信し続けるスガカズさん。自分の時間を確保するために、そのぶん家事の負担を最小限にしたり、自分の生活スタイルを確立させたりと、様々な工夫をされていました。
ワーママでも、自分のやりたいことをやるのは、素晴らしいことです。そのために時間を捻出することは、悪いことではないのです。
やりたいと思ったことには、どんどんチャレンジしてみてください。自分の時間を確保して、「ワーママだから…」という型にはまらず、あなたらしい生き方を選んでいけますように。ninaru babyは応援しています。
スガカズ
ワーママ
ポッケ編集部PICKUP育児エッセイ
作者