赤ちゃんと過ごす部屋は、ベビーベッドやベビ-サークル、ベビー用品を入れる収納など、赤ちゃんグッズで溢れてしまいがち。いかにも「赤ちゃんがいます」という印象になりやすいものですが、そんななか、家具や小物選びを工夫して、おしゃれで心地よい部屋作りをしているママも多いようです。
そこで今回は、赤ちゃんと過ごす部屋作りを工夫している先輩ママを取材。赤ちゃんと過ごすリビングや、赤ちゃん用の部屋作りをするときの参考にしてみてくださいね。
赤ちゃんと過ごす部屋をおしゃれに!
育児グッズで溢れさせないポイント
赤ちゃんが生まれても、「おしゃれな部屋を維持したい」「育児で長時間過ごす部屋だからこそ、自分が心地よいと感じる部屋作りをしたい」と思うママやパパも多いのではないでしょうか?
とはいえ、赤ちゃんと過ごす部屋作りの基本として、 背の高い家具を置かないこと、転倒の衝撃を軽減するフロアマットを敷くこと、ローテーブルなどにぶつかって怪我をしないようコーナーガードを設置することなどは、危機管理をするうえで押さえておきたいポイント。
これを踏まえたうえで、赤ちゃんと過ごす部屋をおしゃれかつ心地よくなるよう工夫してる先輩ママに、実際に取材を行いました。
今回取材したのは、インスタグラムでインテリアを紹介している先輩ママたち。次の章から、実例とともに赤ちゃんと過ごす部屋作りのコツをご紹介します。
赤ちゃんと過ごす部屋作り①
白で統一したシンプル&かわいいインテリア
はじめにご紹介するのは、rihokaさん(@ri_1135)です。まずは、インテリアのテーマを伺いしました。
▲白や木のやさしい色味の家具をチョイスしている、すっきりとした印象のシンプルなリビング。
ー赤ちゃんと過ごす部屋について、インテリアのテーマがあれば教えてください。
シンプルでかわいく、家族が過ごしやすいお部屋がテーマです。
ー赤ちゃんと過ごす部屋として、意識したことはなんですか?
上の子が2人いるのと、ペットもいるので、そもそもベビーグッズに場所を取れませんでした。なので、なるべく必要最低限のものだけを置くようにしています。
また、成長に合わせてレイアウトをすぐ変えられるように、物を増やし過ぎないことも心掛けています。
ーベビーグッズなどをあえて使用していないようですが、工夫した点を教えてください。
工夫したのは、テレビの横に設置したベビーコーナーです。母乳パッドやおむつを入れるケースは、部屋に合うものを選びました。ダイソーで購入した紙袋や、セリアで購入したカゴに入れています。
▲テレビ横に設置されたベビーコーナー。布や小物を活用して、インテリアの1つとして見せているのがポイント。
ー赤ちゃんや上の子と過ごすうえで、インテリアで気を付けたことはありますか?
実は、現在は写真から少しだけ変わっていて、ソファーの脚を外して低くしたり、バウンサーを置いたりしていて、下の子が過ごしやすいようにしています。上の子のときの経験などを生かして、お部屋作りしました。
上の子に傷つけられたフローリングにはフロアマットを敷いています。赤ちゃんやペットの安全対策にもなっています。
▲ペットが過ごすゲージにも木の囲みをつけ、部屋に統一感を出すことでスッキリとした印象に仕上がっています。
● 必要最低限のものだけを置く
● デザインがかわいい紙袋やカゴを育児用品の収納に使う
● 白のフロアマットで統一感を出す
● ソファの足を外して子供が過ごしやすい仕様にする
赤ちゃんと過ごす部屋作り②
差し色で遊ぶ北欧風のインテリア
次にご紹介するのは、レトロチックな家具の色合わせが印象的な、おさくitさん(@o39____it)のお部屋です。
▲ベビーベッドを囲むように置かれたワゴンやゴミ箱に、鮮やかな水色と黄色をチョイス。
ー赤ちゃんと過ごす部屋のインテリアについて、意識していることを教えてください。
過ごす時間が1番長い「住まい」が心地の良い空間であることを意識しています。夫婦が好みのインテリアを揃え、気持ちにゆとりが持てるよう生活感の少ない雰囲気作りを心掛けています。
まずはそれをベースに、安全面や使い勝手などを考慮しながら、ベースに合わせた赤ちゃん用品などを取り入れるようにしました。
ー配置している家具や小物の色にこだわりを感じました。色選びなどで意識したことはありますか?
家具やインテリアを北欧テイストにしているので、アクセントになるようなカラーをチョイスしました。また赤ちゃん用品なので赤ちゃんや子供の色彩感覚を刺激するような明るめのカラーを意識しました。
IKEAやダイソーなどの商品なので、リーズナブルで揃えやすいのもポイントのひとつです。
ー絵本ラックを部屋の中心あたりに配置していますが、置き場所やこちらの絵本ラックを選んだ理由があれば教えてください。
▲ソファ横に置かれた絵本ラック。絵本を入れる部分の布が、赤・黄・青などそれぞれ異なるのが印象的。
ソファは黄色、ベビーチェアは赤色なので、同じ配色の絵本ラックに決めました。インテリアの中でも目立つ色味だったので、部屋の扉を開けてすぐ正面にポップなカラーが視界に入るように、面白みも込めて配置しました。
ーローテーブルをテレビサークル代わりにしている写真が印象的でしたが、このような対策をとったきっかけを教えてください。
▲テレビの前にローテーブルを置くことで、赤ちゃんや子供がテレビに近づかないようにガード。
テレビガードにするか迷いましたが、圧迫感が出るのとスペースを有効活用したい気持ちがあり、テレビガードの購入はやめました。
テレビをつけるときや遊びスペースを確保したいときは、テレビの前にローテーブルを置くようにして、普段はソファの前に配置。そこで食事をしたりお茶をしたりしています。
テーブルの上に乗ってテレビを触ろうとする時期もありましたが、注意してると乗らないようになるので大丈夫でした。
● 生活感の少ない雰囲気作りを意識する
● 家具は子供の色彩感覚を刺激する色を選ぶ
● 家具の配置に「面白さ」を取り入れる
● ローテーブルをテレビガードとして活用
赤ちゃんと過ごす部屋作り【小物編】
カラーボックスで洋服収納
ここからは、赤ちゃんと過ごす部屋作りにおいて工夫した、収納棚や収納ケースなどの小物をご紹介します。
おしゃれに見せるポイントをおさえて、小物選びの参考にしてみてください。
カラーボックスをラックとして活用!
赤ちゃんの衣類をまとめる収納棚で参考にしたいのが、カラーボックスに突っ張り棒を設置して、ハンガーラックとして活用しているyoshimi_boaさん(@yoshimi_boa)。
▲ダークブラウンのカラーボックスを2個並べ、1つは突っ張り棒をつけてラックに。それ以外は布地のボックスやカゴを使い、メリハリをつけているのが特徴。
「赤ちゃんと過ごす部屋作り」で意識したことや、収納棚を作ったときに工夫したことなどを伺いました。
ー赤ちゃんと過ごす部屋のインテリアについて、意識していることを教えてください。
「いかにも子供がいます感」を出さないことを意識しています。なので、キャラクターものは置いていないです。あとは安全第一で家具を置くようにしています。
ーカラーボックスを活用した理由はありますか?また、何かを参考にしたのでしょうか?
カラーボックスなら、後々、収納棚として様々な使い道があると思ったからです。カラーボックスに突っ張り棒をつけるのは、インスタグラムの投稿を参考にしました。
ーベビー用の収納棚としては大人っぽい色をチョイスしていますが、色へのこだわりはあったのでしょうか?
部屋がコンクリート打ちっ放しなのと、シックモダンなインテリアが好きなので、部屋の雰囲気に馴染むような色選びをしました。
● キャラクターものを置かない
● 部屋の雰囲気に合う色選びをする
● 後々、使いまわせそうな家具を選ぶ
おしゃれなカゴをベビー用の収納ケースに!
次に、小物選びで参考にしたいのが、サイズ違いのおしゃれカゴをおむつやベビー用品の収納ケースとして活用しているimt0506さん(@imt0506)。
▲大・中・小と、サイズ違いの3個のカゴに、おむつやスキンケアグッズを収納。
赤ちゃんと過ごす部屋をおしゃれで心地良いものにするために、部屋作りで意識している点や、カゴをおむつ収納ケースとして活用した理由などを伺いました。
ーインテリアのテーマなどはありますか?
西洋アンティークな雰囲気が好きで、ヴィンテージ調の家具やグッズで統一しています。
ーおむつやベビー用品の収納ケースに、こちらのカゴを選んだ理由を教えてください。
見た目も可愛く、置いてあるだけでもインテリアになるからです。中が見えないので、育児で忙しく整理整頓ができないときでも、スッキリみえるのが良いです。
育児が落ち着いてから、ほかの用途で長く使えるようなおしゃれなグッズを意識して選んでいますよ。
▲ベビー用品を収納したカゴを重ねている様子を撮った1枚。
ー赤ちゃんと過ごす部屋作りで、意識していることは何ですか?
パパ・ママ好みの家具はそのまま使い、子供が安全に過ごせるように工夫しています。例えば、絨毯はそのままで上にプレイマットを敷いたり、家具の四隅でケガをしないように保護したり。舐めても安心な素材のものを探すということは重視しています。
新たに購入するものがあるときは、インテリアに合うものを探して選ぶようにしています。
ー収納以外でも、こだわって選んだものはありますか?
リビングではなく寝室で使っているものですが、授乳クッションの柄選びにもこだわりました。
他にも、マザーズバッグは周りのママとかぶらないデザインを選んだり、服に合わせやすいものを選んだりしています。
● 見た目がかわいくインテリアに馴染む家具やグッズを選ぶ
● 赤ちゃんが成長してからも、他の用途で活用できる小物を選ぶ
● パパ・ママの好みの家具はそのまま使いながら安全性を配慮する
赤ちゃんと過ごす部屋作り【裏技編】
フロアマットで和室を洋室にチェンジ!
最後にご紹介したいのは、フロアマットを使って和室を洋室にチェンジして、赤ちゃんと過ごす部屋を作ったというYJIKさん(@toma_chan_391013)。
▲もともと和室だったというお部屋。フロアマットで洋室風にしつつ、小物や収納棚で統一感を出しています。
YJIKさんから、和室を洋室に作り替えた理由やコツを教えてもらいました。
ー和室だった部屋を、なぜ洋室にしようとしたのですか?
赤ちゃんスペースが和室しかなく、手軽にイメチェンかつ畳の保護もしたくてフロアマットを敷き、洋室風に作り変えました。
ー写真のお部屋を作るときに、意識したことはありますか?
色のテーマは、可愛くなりすぎないブルー基調。リビングの真横にある部屋なので、襖を開けた時にリビングと馴染む色合いにしました。あとは、壁にマスキングテープアートをして可愛くしました。
ー収納棚へのこだわりがあれば、教えてください。
カラーボックスはニトリで2つ買い、余った板とネジを真ん中に固定して大容量にしました。100円均一の突っ張り棒をつけて、ハンガーラックにもしています。突っ張り棒の落下防止には、ダイソーの粘着タップを使っています。
ーワゴンや収納ケースはどこで購入されたのでしょうか?
ワゴンはIKEAで購入しました。セリアやダイソーのカゴやケースを活用しています。特に、ワゴン上段は収納ケースを組み合わせたらシンデレラフィット!とても使いやすいです。ワゴンのサイドには、ダイソーのフック付きのカゴをつけて、取りだしやすくしました。
▲ワゴン上段は、セリアで購入した蓋つきボックスとカトレケース L型、ダイソーのPP素材収納バスケットとリモコン立ての1番小さいサイズがジャストフィット。
上のお部屋の写真は以前のもの。最近は子供が成長して物が増えてきたので、さらにカスタマイズしました。カラーボックスを増やし、現在は下の写真のようになっています。
▲カラーボックスを追加しても違和感がないのがポイント。収納ケースは多いものの、圧迫感がない見せ方が魅力です。
● フロアマットを敷いて洋室風にしながら、畳も保護する
● 隣接する部屋と馴染む色を意識する
● マスキングテープアートで遊びも取り入れる
ママ・パパの好みの部屋を赤ちゃん仕様に楽しくカスタム!
いかがでしたか?今回ご紹介したそれぞれの方に共通していたのがこちら。
● おしゃれな見た目のカゴやケースを育児用品の収納に使う
● フロアマットはインテリアの色に揃える
● キャラクターグッズを極力置かない
● 後々、使いまわせそうな家具を選ぶ
好みのインテリアをベースにしながら、家具の色やデザインを工夫して、赤ちゃんと過ごす部屋作りをしている様子がわかりましたね。
赤ちゃんと過ごす部屋を「おしゃれで心地良い部屋にしたい」と考えているママやパパは、今回のアイディアをぜひ参考にしてみてください。