「できるだけ部屋をきれいにしたいけれど、遊び盛りの子供がいるとそうもいかない…」「SNSで見かけた素敵な部屋をマネしてみたいけど難しそう…」そう思ったことはありませんか?
安心してください。実は、初心者でも簡単にきれいで素敵な部屋を作る方法があるんです。
この連載では、4000人以上にノウハウを伝えてきた理論派インテリアコーディネーターの荒井詩万さんによる、「マネするだけで素敵な部屋にする方法」を全9回に渡ってご紹介します。
【第1回】部屋の入口からの対角線を意識しよう
ワンルームだから、せまいから、賃貸だからと、部屋のことをあきらめモードになっていたら、それはとても損をしています。
長年、個人邸のインテリアコーディネートをしている私が断言しましょう。あか抜けているかどうかは、住んでいる部屋の条件と関係ありません。
それは、どんな部屋でも変えられる共通のルールがあるからです。
ひとつめは、もっとも大切なルールといっても過言ではありません。それは部屋の入口からの対角線を意識することです。
部屋はドアを開けたときに、「まず何が見えるか」ですべての印象が決まります。ですから、部屋の入口から奥に向かう対角線を意識して、家具を配置したり、小物を置いたりしましょう。
なぜ対角線なのか?それは人の目線に答えが隠されています。
部屋の主役になるものを置いてみよう
たいていの部屋は四角。入口のドアの対角が、入口から見ていちばん遠い場所です。人はある空間に入ったとき、無意識にいちばん遠い場所に目を向けるといわれています。
これは人間の本能で、ここは安心して過ごせる部屋なのかどうか、広さや状況を把握しているのです。
なので、ぱっと目につくこのスペースしだいで、部屋のすべてが決まってしまいます。逆にいえば、ここさえきれいにしておけば、きちんとした部屋という印象が残るのです。
ですからここには、部屋の主役になるモノを置いてみましょう。そして主役以外のモノは、対角線上からはずしましょう。
部屋の主役になるモノってどんなもの?
だいたいのお家ではこの対角線を意識しておらず、非常にもったいないことになっています。
以前伺ったお宅では、リビングのドアを開けると、対角にぶらさがり健康器がありました。家族でくつろぐための部屋なのに、まるでスポーツジムのよう。
たとえばこんなアイテムが部屋の主役候補です。
・大きめの観葉植物
・絵や写真、ポスター、ポストカード
・雑貨
・ソファとクッション
みなさんの部屋はいかがですか?ドアを開けて最初に目に入るモノはなんですか?ぜひ一度、部屋の対角線上に何を置いているか思い出してください。
親からもらったあまり好みではない収納家具、引っ越しからそのままになっている段ボール、結婚前から使っているプラスチックのラック…
主役級とはいい難いモノが、どんと占領していたら要注意です。「今さらどけるのは面倒」「そこにあることに慣れてしまった」と思うのも、ごもっとも。
でも、それらを一度、対角線上からはずしてみると、部屋の雰囲気が変わるはずです。
死角をうまく利用しよう
対角線上からはずしたモノはどうするのか。それは視界に入らない死角に移動します。
対角ではない隅やソファ脇などの死角は多少散らかっていても、目線に入りづらいので、そんなに気になりません。
じつは「片付けが苦手!」という人にも、このルールは朗報です。死角をうまく利用して、対角線上のモノを片付けてきれいにし、何を置くかを意識すると部屋がすっきりして見えます。
無理して部屋全体を片付けようとしなくても大丈夫。急な来客時にも役立つ便利なルールです。
※この連載は『今あるもので「あか抜けた」部屋になる。』(サンクチュアリ出版)からの転載です。
次回予告
掃除はしているはずなのに、部屋がごちゃごちゃして見える…。
そんな悩みを解決する方法とは?
次回は2021年5月31日(月)公開予定です。
お楽しみに!
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早く続きが読みたい方へ
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今あるもので「あか抜けた」部屋になる。
できるだけ部屋をきれいにしたいけれど、遊び盛りの子供がいるとそうもいかない…そんな悩みを解決するのにぴったりな一冊です。
真似するだけで勝手に部屋があか抜ける、黄金ルールが詰まっていますよ。ぜひお手にとってみてくださいね。
荒井詩万
著者