帰省や旅行などで、新幹線にベビーカーを持ち込みたいときってありますよね。しかし「ベビーカーってどこに置けばいいの?置く場所ってあるの?」と不安に思うこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、新幹線にベビーカーを持ち込むときに多くのママが困っている「ベビーカーの置き場所」問題について、先輩ママたちのアンケートを元に解決策をいくつかご紹介します。
新幹線の「ベビーカーの置き場所」問題…
新幹線にベビーカーを持ち込むときに、一番困ることは何でしょうか?
編集部がママたちにアンケート(※)を実施したところ、約9割のママたちが「新幹線内でのベビーカーの置き場所に困る」と回答しました。
ベビーカーで公共交通機関を利用する際につきまとう、ベビーカーのスペース問題。新幹線の車内は意外と狭く、大きなベビーカーをどこに置いたらいいのか悩みますよね。
そこで編集部が、新幹線内のベビーカーの置き場所について調べてみました。
新幹線にベビーカー置き場はあるの?
そもそも、新幹線内にベビーカー置き場はあるのでしょうか?
残念ながら、新幹線には「ベビーカー置き場」という所定のスペースはありません。新幹線では、基本的にベビーカーを折りたたまずに置いておくことはできないのです。
「デッキに置けないの?」と思うかもしれませんが、筆者が鉄道会社に確認したところ、新幹線のデッキ部分にベビーカーを安全に留めておく場所はないとの回答でした。
タイヤにロックをかけていたとしても、走行中に動いてしまう可能性もあります。ベビーカーをデッキに置くことは控えた方が良いでしょう。
新幹線でベビーカーはどこに置けばいいの?
※東海道新幹線N700系の座席表を参照
鉄道会社は、新幹線にベビーカーを持ち込む人に対して、次の座席をおすすめしています。
車両の最前列の座席
新幹線の車両の最前列の座席は、他の座席よりも足元が広くなっています。そのため、他の座席よりはベビーカーを置きやすい席といえます。
目の前がか壁なので、前の席の人のリクライニングを気にする必要がないのも嬉しいですね。
車両の最後列の座席
車両の最後列の座席の後ろには、座席と壁との間にスペースがあります。このスペースに、折りたたんだベビーカーを置くことができますよ。
ただし、このスペースは最後列の座席を利用する人専用ではなく、あくまでも共有のスペースです。他の人が大きな荷物を置いていることもあり、必ずしもベビーカーを置くことができるわけではないので注意が必要です。
《先輩ママ教えて!》
新幹線にベビーカーを持ち込む時の工夫は?
アンケートによると、ママたちの多くが先ほど紹介した最前列または最後列の座席を利用していました。
しかし、その他にも次のような工夫をしている、ママたちの意見も集まりました。
車椅子スペースを利用する
▲東海道新幹線N700系の場合は、11号車12B・13Bがおすすめ
各新幹線には、車椅子優先の座席が用意されています。例えば、「東海道新幹線N700系」の場合、上記の図のように座席横に車椅子を置けるよう、通常座席が3列のところが2列になっています。
この座席を利用すると、ベビーカーを折りたたまずに乗せることができるので、この席を狙うママが多いようです。
ただし、この座席は車椅子優先なので、一般の人は当日まで予約することができません。他の座席を予約しておいて、当日に車椅子優先席が空席であれば、窓口で座席変更をしてもらうことが可能です。
東海道・山陽新幹線の場合は、エクスプレス予約を利用することで、当日の朝にネットで車椅子優先座席を予約することができます。
しかし、エクスプレス予約のサービスを利用するには、年会費1,080円がかかり、クレジットカードの登録が必要です。帰省などで新幹線を頻繁に利用するのであれば、入会を検討しても良いかもしれませんね。
ママの体験談
あかねさん
いつも最後列の通路側を予約します。東海道新幹線なら、11号車を予約。車イス用にスペースが広くなっているので、荷物や子どもを降ろすときに便利です。
やまじゅんさん
車椅子スペースのある車両の座席を予約しておいて、当日車椅子スペースの座席が空いていたら変更しています。
早めに座席を予約する
ベビーカーとたくさんの荷物を持って、自由席車両で席を探すのはかなり体力がいります。基本的には指定席を予約することをおすすめします。
先ほどご紹介した、車両の最前列と最後列の座席は大人気。子供連れ以外にも、足元を広くしたい人や、スーツケースなど荷物が多い人も、この席を予約する場合があります。
特に、長期休暇がある繁忙期は希望の座席がすぐに埋まってしまうこともあるので、早めに予約しましょう。
もしくは、繁忙期や混雑するピーク時間を避けて、平日の昼間などを利用するのも一つの方法ですよ。
ママの体験談
編集部ママ
子供と新幹線に乗るときは、絶対に車両の最前列か最後列を予約しています。みんなその席を使いたいので、早くからの予約は必須です…!
コンパクトなベビーカーを使う
赤ちゃんの腰がすわっているのであれば、新幹線に乗るときにはコンパクトなB型ベビーカーを使うのも1つの方法です。
A型ベビーカーは、折りたたんでもかなりの大きさがありますが、コンパクトなB型ベビーカーには折りたためば座席の足元や棚に置けるサイズのものもあります。
B型ベビーカー「ポキット」がおすすめ!
例えば「ポキット」というベビーカーの場合、飛行機内でも持ち込み可能なサイズにまでコンパクトに折りたたむことができます。
最軽量タイプの「ポキットエア」は税抜き27,000円とB型ベビーカーとしては比較的高額ですが、家族で遠出する機会が多いのであれば、1つ持っていると便利ですよ。
また、折りたたむと細長くなるバギータイプのベビーカーもおすすめ。家族で座席を2席予約すれば、気兼ねなく足元に置くことができますよ。
新幹線にベビーカーを持ち込むときの注意点
新幹線にベビーカーを持ち込む際には、次のことに気をつけましょう。
通路にベビーカーを置くのはNG
新幹線の通路にベビーカーを置くのは、他の人の通行を妨げるだけでなく安全上問題があるのでNGです。たとえ車内が空いていたとしても、ベビーカーを通路に置くのはやめましょう。
前の座席の人のリクライニング
ベビーカーを自分の足元に置く場合に気をつけたいのが、前の座席の人のリクライニング。
前の人が座席を倒すと、自分の足元はかなり狭くなります。また、ベビーカーのサイズが大きい場合、座席を全く倒せないこともあります。
お互いに気持ちよく座席を利用できるように、足元にベビーカーがあることを一言伝えると良いかもしれませんね。
空席に勝手にベビーカーを置かない
自分の隣の座席が空いていると、そこにベビーカーを置きたくなるかもしれません。しかし、その座席分の乗車券を支払っていない場合は使わないようにしてくださいね。
どうしてもベビーカーを置く場所がない場合は、車掌さんにベビーカーの置き場所を相談するのも1つの方法です。空席を探してくれたり、ベビーカーを預かってくれたりする場合もあるようですよ。
新幹線にベビーカーを持ち込む場合は早めの対策を!
新幹線の中は意外と狭いので、ベビーカーを持ち込む場合には工夫が必要です。今回ご紹介した座席は子供連れに人気なので、新幹線を利用するスケジュールが分かったら、早めに対応することをおすすめします。
赤ちゃんとの新幹線でのお出かけが楽しいものになるといいですね。
※1 アンケート概要
実施期間:2019年5月17日〜5月18日
調査対象:赤ちゃんをもつママ
有効回答数:185件
収集方法:webアンケート