この連載は、外科医のミューさんが、出産・育児に感じた様々なことを書きつづった日記。
第14回は、夫についての話。旦那さんは、ミューさんの育児のモヤモヤを知りません。でも、そのモヤモヤが溢れそうになったとき、それをそっと支えてくれるのも、また旦那さんなのでした。
夫は知らない、私のこの気持ち
離乳食がすすみ、頻回の掃除に嫌気が差していた時期がありました。
育児の大変な部分は母親がやって、父親は可愛いところしかしないという不満はよく聞きますし、私も「ああこういう感じのことを言うのかな」と自覚した時期でした。
離乳食の何がこんなに不満なんだろう、と数日自問していました。
まず自分は家事育児を専業でしていて、それについては不満はありませんでしたし、仕事をしている夫と育児を分担したいほどは負担にはなっていませんでした。
疲れて子供に眉をひそめてしまうのが嫌だったんだろうなと。
本当は雑念なく、ただただ可愛がってにこやかに接したいのに、面倒だと思ったり雑に扱ってしまったりしそうな自分が理想と違って、夫はそんな気持ちにならずに済んでいることが羨ましい。そんなときに描いた漫画です。
父親がにこにこ遊んでいるときは、それを座って眺めつつ、自分も一緒に遊んでいる気持ちで見るようになりました。
お世話しかできていなくても、もう1人が自分のやりたいことをできているのは、自分が頑張ってるおかげだと思えるようになって、すこし気持ちが楽になった気がします。
仕事に復帰した今、立場が夫婦逆になっていますが、この頃の気持ちを忘れずに、夫婦2人で合わせて育児を完成していけたらいいなと思っています。
ミュー
作者