女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典 #5 便秘体質を改善!

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なんだかイライラする、肌が荒れる、疲労感が抜けない…病院に行くほどではないけどなんだか調子が悪い「なんとなく不調」を抱えていませんか?

この連載では、その「なんとなく不調」を食事を通して改善する方法を、KADOKAWAから発売中の書籍『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』からご紹介します。

↓前回のお話はこちら

女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典 #4 冷えやすい体質を改善!

女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典 #4 冷えやすい体質を改善!

#5 「肺」が弱ると
便秘体質になる!

使用不可:食薬事典

イラスト:Eriy

便秘や下痢をしやすい人を、漢方では「肺」が弱っていると考えます。そして「肺」にダメージを与える行動を「久臥」と呼び、怠けて横になる状態を表します。

そんなときは深呼吸しながら、公園の植物や海岸の砂などに触れたり、素足で歩いてみたりすると気分転換になります。

食事では、ぬるぬる・トロトロした食感のものを取り入れましょう。こうした食材は、腸や免疫を整える水溶性食物繊維を多く含んでいます。

便秘体質におすすめの「食薬」は
感触を楽しむ食薬

レンコン スープ

便秘体質におすすめの「食薬」は、調理中の感触も楽しめて、ぬるぬる・トロトロの食感が特徴の料理です。

毎日、便秘薬を飲んだり、ダイエット代わりに下剤を飲んだりして、腸をいじめていませんか?本来の感覚を取り戻し、悪循環をリセットしましょう。

薬だけに頼るのではなく、食感も特徴的なおいしい「食薬」を頼ってくださいね。

症状別!おすすめ食材

便秘で下腹部が出っ張る

杏仁豆腐
とりたい食材

・杏仁
・葛粉

便秘薬に頼ると、腸の機能が低下して便秘が慢性化します。やがて、薬を飲まないと腸内の水分は体に吸収され、コロコロと硬い便になり、もっと排泄しづらい状態になっていきます。これを漢方では「陰虚燥結」と考えます。

そこで、腸を潤して便通を促すデザートをとり入れましょう。

おすすめレシピ:
杏仁豆腐

杏仁霜大さじ2と葛粉大さじ1と1/2、オリゴ糖大さじ4を水100mlに溶き、豆乳300mlを足して鍋に入れます。とろ火で10分ほど加熱してトロトロになったら、バットに入れて冷やせば出来上がり。

温かいまま食べてもおいしいです。

のどが弱い

ショウガ
とりたい食材

・レンコン
・ショウガ

のどが突出して弱い人は少なくありません。こうした症状を感じやすい人は、漢方では「肺陰虚」であると考えます。体中が乾燥しやすく、特に粘膜に症状が出やすいタイプです。

のどの炎症を抑える食材や、抗菌作用がある食材をチョイスするとともに、食感やのどごしの良い食事を意識するといいでしょう。

レンコンのようにさまざまな食感が楽しめる食材を、ぜひ食卓にたくさん登場させてみてください。

おすすめレシピ:
ショウガたっぷりレンコンもち

すりおろしたレンコン、ショウガ、ネギ、ニラなどの具材、塩・コショウを混ぜ、おからパウダーで生地の硬さを調整してから丸めます。フライパンで両面を焼いたら出来上がり。

おなかにガスがたまる

わらびもち
とりたい食材

・オオバコの種皮
・オリゴ糖

「おなかにガスがたまりやすい」という悩みを抱えている人は、意外と多いものです。さまざまな原因が考えられますが、共通するのは腸内環境が乱れて「気滞」が起きていることです。

まずは腸内環境を整え、「気」の巡りを整える食材を選ぶことをおすすめします。

腸内の老廃物がスッキリ排泄されると、悪玉菌が減って善玉菌が優位になります。「気」の巡りが良くなることで、おなかの張りも解消するでしょう。

おすすめレシピ:
オオバコの種皮でつくる わらびもち

少量の水にオオバコの種皮大さじ1を溶かし、300mlの水を少しずつ加えます。

すべてなじませたら、鍋か電子レンジで加熱してかき混ぜ、保存容器に入れて冷やしたら出来上がり。

食薬で「なんとなく不調」から抜け出そう!

次回のテーマは「」。不眠体質の人が陥りがちな不調やおすすめの食材をご紹介しますね。

また書籍には、今回ご紹介した以外にもさまざまな症状に合わせた食薬が紹介されています。たとえば…

● 傷つきやすい
● 乾燥肌・小ジワが気になる
● 食べすぎてしまう

など!食材の効能についてもさらに詳しく書かれています。

女性特有の不調を解決する内容が満載です。ぜひチェックしてみてくださいね。

女性の「なんとなく不調」に効く 食薬事典

要出典 食薬事典
出典: www.kadokawa.co.jp

「病院に行くほどではない……でも気になる!」そうした女性の“なんとなく不調”は、この本でスッキリ解決!

不調や基礎体温から悩みを検索して、自分にあった「いま食べるべき食薬」がわかる1冊です。

女性に多く見られる「5つの体質」から導く55の不調解消メソッドを大公開!


書籍筆者:大久保 愛

書籍筆者:大久保 愛

おおくぼ あい


薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで薬膳を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書に『1週間に1つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
https://www.horipro.co.jp/okuboai/