毎日、料理するのって大変ですよね。
料理研究家の高木ゑみさんによると、料理が大変なのは「考えている」からだそうです。
献立を決めるときに「何にしようかなあ…」と考えたり、冷蔵庫から食材を取り出すときに「あれはどこに置いたかなあ…」と考えたりすることが、毎日の時間と労力をムダにしているといいます。
ではいったい、どうすれば考えずにすむのでしょうか?
当連載では、全6回にわたって、考えなくても料理ができるようになる方法を紹介していきます。
第1回の今回は、考えなくても自然と食費が安くなる献立の決め方について。ポイントは「旬の野菜」「セール品の肉をまとめ買い」「冷凍」だそうです。
【第1回】節約したいときは、
「旬」「まとめ買い」「冷凍」
「旬の野菜」を使う
野菜をたっぷり取り入れたいけれど、たくさん購入すると高くなってしまう……。そんな人は旬の野菜を買いましょう。
野菜の旬は約3か月間で、その時期にたくさん収穫されるため、手ごろな値段で手に入ります。そして栄養価が高くおいしいのが魅力です。
たとえば、春はたけのこごはんや菜の花のおひたしを作ってみましょう。
ズッキーニは、冬は250円程度で高級品ですが、夏は100円で手に入るので、グリル焼きがおすすめです。
通年売っているトマトの旬は夏。冬は水っぽいのですが、夏は完熟していて最高のおいしさなのでメイン食材としても。値段も冬と比べて数十円〜100円違います。
おなじみのほうれんそうの旬は冬で、年間でもっとも栄養が多く、えぐみが減ってぐっと甘くおいしくなります。
セール品の「肉」をまとめ買いする
肉はよくセール品になります。ぜひまとめ買いをしましょう。
献立を考える前に、よく行く店舗のチラシやウェブサイトをチェックし、お買い得品を中心に献立を考えるのも、おすすめです。事前にチェックしておけば、セール品に目がくらんで、予定外のメニューに変更!なんていうことを防げます。
私は子どもを寝かしつけながら、スマートフォンで情報収集していますよ。
「冷凍」を活用する
旬の野菜やセール品の肉をまとめ買いしたときは冷凍です。それを毎日の献立に登場させます。
私は夕方のセールで半額になった国産牛のステーキを大量に購入し、冷凍しています。冷凍の肉があると思うと、気がラクになるのです。お買い得な旬の野菜をまとめ買いしたときも冷凍です。
にんにくやしょうが、ねぎ、みょうがなども冷凍しておきます。1回の料理で少量しか使わないですし、悪くなりやすいからです。
食パンは買ってきたその日に冷凍庫へ。日がたつにつれて味が落ちるので、おいしさを閉じ込めておくためです。冷凍については、あとでくわしくお話ししますね。
お住まいの地域や、天候、産地などで値段の違いはありますが、このルールが習慣になると、1食につき数百円の違いが出て、1か月で1〜2割の食費を抑えられるようになりますよ。
<つづく>
※この連載は『考えない台所』(サンクチュアリ出版)からの転載です。
次回予告
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2021年6月9日(水)公開予定です。
お楽しみに!
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作者