考えない台所

食品売り場で何度もウロウロせずに済む方法|考えない台所#2

料理研究家の高木ゑみさんによる、時間と労力をムダにしない料理の方法を紹介する連載の第2回です。

今回は、スーパーの食品売り場を何度もウロウロせずに、1回で買い物を済ませられる買い物メモをご紹介します。

↓第1回はこちら

食費が1〜2割抑えられる献立作りのコツ|考えない台所#1

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【第2回】
買い物メモは店のレイアウト順に書く

考えない台所 第2回

おそらく多くの人が、買い物前に食材をリストアップして、そのメモを片手にスーパーなどへ行っているでしょう。でもその方法、ムダに時間がかかっているかもしれません。

ここでは、食品売り場を何度もウロウロせずに、1回でレジへ進めるルールをご紹介します。

私は以前、買い物にとても時間がかかっていました。メモの順序どおりに野菜を手に取り、次は乾物、肉……と目あての食材を買い物かごに入れ、レジに並んでいるときに、見落としていた食材に気づき、また売り場に戻ったりしていました。

最短距離・最短時間で
買い物が終わるメモの書き方

小さなスーパーでも、行ったり来たりすることは大変なタイムロス。その原因はずばり、思いついた食材をズラズラとリストアップしたメモの書き方にあったのです。

しょうが、肉、りんご、玉ねぎ、食パン、ブロッコリー、いちご、ドレッシング……。このようなメモだと、それぞれの売り場で購入するものを、毎回、上から順に確認していかねばなりません。取りもれが生じる原因にもなります。

そこで、最短距離・最短時間で終えられる、メモの書き方をご紹介します。

それは、配置される棚の順に、買い物リストを書くことです。まずは、リストアップする際に、よく行く食品売り場がどんなレイアウトになっているかを思い出してみてください。

私のよく行くスーパーは、地下が肉・魚・野菜・調味料・缶・乾物・粉やレトルト・日用品・冷凍となっており、地上が乳製品・米やパン・インスタント食品・飲み物・惣菜、というレイアウトとなっています。

その棚を思い出しながら、地下の入口から地上の出口までをムダなく歩ける配置順にリストを作成していきます。

初めて立ち寄る食品売り場は?

毎回同じお店に行くとは限らない!という声が聞こえてきそうですね。でも安心してください。初めて訪れる食品売り場でも効率よく買える方法は、次のリスト順です。

  1. 野菜・果物
  2. 鮮魚・精肉
  3. 惣菜

なぜこの順なのか。それは食品売り場には、共通した秘密があるからです。それは商品の配置の仕方です。食品売り場のレイアウトは、ほとんどの店で「野菜・果物」「鮮魚・精肉」「惣菜」の順となっています。

考えない台所 第2回

「野菜・果物」の売り場が、入口からいちばん手前にある理由。それは季節ごとに食材の変わる青果を店頭に置くことで、店の品ぞろえや鮮度を、効果的にお客さんへ伝えられるからです。

その次に、「鮮魚・精肉」が配置される理由。それは、もっともよく買われる食材なので、店の正面奥に配置し、レジに向かうまでに、さまざまな商品を見てもらい、購入してもらうためです。

最後に「惣菜」が、いちばん奥に配置されています。パンなども置かれているでしょう。これは、メインの食材を手にしたあと、「もう1品」を考えるときに訪れる場所なのです。

最初から惣菜を置くと、そこだけで完結してしまうお客さんがいます。店内を、まんべんなく見てもらえるよう、入口からいちばん遠いところに配置しているのです。

その他の商品は、店によって異なりますが、「加工食品・たまご・冷凍食品」などは、鮮魚・精肉コーナーから、少しなかに入ったところに陳列する店が多いです。

今日から、買い物メモの書き方を少し工夫してみてください。売り場をグルグルせずに、スピーディーに買い物を終えられるようになるはずです。

<つづく>

※この連載は『考えない台所』(サンクチュアリ出版)からの転載です。

次回予告

あなたはまな板をどうやって使っていますか?野菜を切っては洗い、肉を切っては洗い、また野菜を切っては洗うという作業をくり返していませんか?

これだととても効率が悪いし、食材が水っぽくなってしまいます。そこで次回は、洗うのが1回で済むまな板の使い方についてご紹介します。

2021年6月23日(水)公開予定。

お楽しみに!

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高木ゑみ

高木ゑみ

作者

料理研究家・台所改善コンサルタント。1985年、東京都生まれ。イギリス、オーストリア、アメリカへの留学で世界各国の料理に出会い、大学在学中から様々なレストランで調理を学ぶ。料理教室でのアシスタント等をした後、料理教室「ガルシェフ料理塾」を主宰。同時にメニュー・商品開発、出張料理、企業とのタイアップなども精力的に行う。著書に『考えない台所』など。