妊娠・出産を機に、働き方について考え直すママは多いのではないでしょうか。
なかには、フリーランスで働くという選択をするママもいます。「子供の成長を見守りながら自宅で働きたい」「自分の好きなことを仕事にしたい」など、その理由は様々。
今回はママがフリーランスで働くことについて、実際にフリーランスカメラマンとして活躍中のママへのインタビューとあわせてご紹介します。
フリーランスで働くってどういうこと?
![メモ 女性 手](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/04140243/7e4a22519acb0420832f6a85e4fca934_1536069762-480x320.jpg)
「フリーランス」とは、特定の企業や団体に属さず個人で仕事を受け、仕事ごとに契約をする働き方のことです。
一昔前は、フリーランスといえば、ライターやデザイナー、カメラマン、イラストレーターといった職種が代表的でしたが、最近は様々な業種・職種でフリーランスとして働く人が増えています。
フリーランスを選ぶママも増えている?
会社員の場合、勤務日数や定時が決められていることがほとんどですが、フリーランスで働く場合は、自分でスケジュールを組んだり仕事を選択したりすることができます。
そのため、子育てを優先しながら働きたい、自分のスキルを活かしたい、というママにとって、フリーランスは魅力的な働き方といえます。
実際に、出産を機に自宅でできる仕事や特技を活かせる仕事を探し、たとえば、ハンドメイド作家や料理教室講師といった職でフリーランスとして活躍しているママも増えているそうです。
また、妊娠前からフリーランスで働き、出産後も同じように働き続けているママもいます。
フリーランスカメラマンとして活躍するママにインタビュー!
出産前からフリーランスカメラマンとして活躍し、出産後はキャンドル制作・販売も行っている2児(3歳・1歳)のママの櫻井さんに、子育てをしながらフリーランスで働くことについてお話を伺いました。
![櫻井 真里](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/09112353/caeb62e445b5f9ac55595e7510dffba8_1536492233-160x160.jpg)
櫻井 真里さん
ロサンゼルスで写真を学ぶ。帰国後、Satoshi Saikusa氏に師事し、独立。2012年から家族写真の撮影を中心とした「I’m home」の活動を開始。出産を機にキャンドルアーティストの資格を取得し、現在はキャンドルの販売やワークショップも行う。
フリーランスを選んだ理由
![ママの働き方 フリーランス コピーライト I'm home 家族写真](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/04112940/532137593db8629393d431f2568498e3_1536060579-480x318.jpg)
ー独立してフリーランスになろうと決めたのはどうしてですか?
それまでは、撮影スタジオや事務所に所属して様々な写真を撮っていましたが、家族写真を撮影することが自分に一番合っていると気づき、フリーランスの道を選びました。
ママがフリーランスで働くということ
ー妊娠・出産をしたとき、フリーランスで仕事をしていることはどう影響しましたか?
妊娠中や出産後は体調が変化するので、自分の体の調子にあわせて、休みや産後の復帰時期を自由に決められたことはよかったです。
また、自分でスケジュールを組んだり仕事量を調整したりできるため、育児との両立がしやすいとも感じています。事務所や撮影スタジオに所属していたら、今ほど子供と関わる時間は持てなかったと思います。
一方で、フリーランスは産休・育休手当がなく、また、子供が病気になって仕事を受けられないときなどは収入がなくなるため、少し不安に感じることもありました。
出産を機に働き方を考えて…
![ママの働き方 フリーランス コピーライト IRAM アロマキャンドル](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/03121118/ac12d37692fcf97045a420decc45203a_1535976678-480x262.jpg)
ー出産後にキャンドル制作に興味を持った理由は?
カメラマンの仕事は、毎回撮影場所が変わり、遠方まで足を運ばなくてはいけないことも多いため、産後しばらくは限られた撮影依頼しか受けることができませんでした。
その間に、自宅でできることを仕事にもつなげられたらと考えたときに出会ったのが、キャンドル制作でした。
夫に娘を預けられるときに、キャンドル教室に通って作り方を学び、日本キャンドル協会(JCA) 認定のキャンドルアーティストの資格を取得しました。その後、ホームページを作ってオンライン販売を開始しました。
ー現在、カメラマンとキャンドルアーティストの仕事のバランスはどれくらい?
カメラマンの仕事がメイン(全体の2/3くらい)で、キャンドル制作は撮影が入っていない日に進めています。
写真の撮影依頼は時期によって波があり、たとえば七五三のときは、毎週末どこかしらで撮影をしていて大忙しです。
反対に、行事やイベントがない時期や撮影依頼が少ないときは、キャンドル制作に集中します。イベントやマーケットに出店したり、ワークショップを開いたりすることもあります。
フリーランスカメラマンのママが家族写真に込める想い
![ママの働き方 フリーランス コピーライト I'm home 赤ちゃん ママ 親子](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/03120731/bb8ea8e50ac05a8d5beb1fd167013088_1535976450-480x318.jpg)
ー以前から家族写真を中心に撮影されていましたが、ご自身が出産してから変化したことはありますか?
自分が母となって、ママ目線で家族写真を撮れるようになりました。
どのママも「かわいい我が子の写真を残したい」と思うもの。出産をしたからこそ、その気持ちがよく理解できるようになり、また撮影するときに感情を入れやすくなりました。
ママがフリーランスで働けるのは、家族の協力があるからこそ
![ママの働き方 フリーランス コピーライト I'm home 女の子 男の子](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/04104745/3b18cdd1138037beeaa06315135b4c3e_1536058064-480x318.jpg)
ー仕事があるとき、お子さんはどうしているのですか?
上の子が2歳のときに認可保育園に入ることができたので、平日は預けています。下の子も1歳から同じ園に通っています。
ただ、撮影の依頼やキャンドルのイベントは週末が多く、日曜日は保育園に預けることができないため、そのときは夫にみてもらうことがほとんど。
撮影場所やイベント会場が自宅から近いときは、子供たちと夫も一緒に来てくれるので助かっています。家族の協力があるからこそ、フリーランスとして仕事を続けられていると思いますね。
写真もキャンドル作りも子育ても!
![櫻井さん IRAM キャンドル フリーランス ママ](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/09220822/d69e49e3969782e10e0f57c1942b8a5b_1536530900-480x320.jpg)
ー今後の目標や夢は?
これまで家族写真やマタニティフォトはたくさん撮ってきましたが、今後はニューボーンフォトの撮影も行っていきたいです。生後間もない赤ちゃんの写真を残したいというママの声をよく聞くので、家族の宝物となるような写真を撮れたらと思っています。
キャンドルは、子供がもう少し大きくなったら、もっと制作に時間をかけて、販売やワークショップの場を広げていきたいです。
出産後、写真撮影の仕事を受けられない時期にキャンドル制作の世界に飛び込んだ櫻井さん。ママになったから、そしてフリーランスだからこそできた選択。子育てをしながら自分のやりたいことを仕事にしている姿はイキイキとしていて素敵でした。
フリーランスはママが自分らしく働くためのひとつの選択
![櫻井さん IRAM キャンドル petit フリーランス ママ](https://d3p3fo45587dye.cloudfront.net/uploads/2018/09/09221123/cac7af72509c4ef95353d5932982c2b2_1536531082-480x320.jpg)
「子育てをしながら自分の好きなことを仕事にする」…。
そんな働き方を実現するために、フリーランスはひとつの選択といえます。
一方で、突然仕事の依頼がきたり打合せが入ったりすることが多いのも、フリーランスならではのこと。周りの協力や預け先の融通がきかないと、育児と両立するのは難しいこともあります。
また、仕事が軌道に乗るまでは安定した収入を得るのは厳しく、特に出産を機に新しいことを始める場合は、しっかりとした準備や覚悟が必要です。
フリーランスで仕事をすることのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、子育てとの両立、自分がやりたいこと、などを考えて働き方の選択していけるといいですね。