外科女医ミューのよもやま日記

あなたの瞳の中の世界|外科女医ミューのよもやま日記#7


この連載は、新人外科女医のミューさんが、出産・育児に感じた様々なことを書きつづった日記。
第七回は、子供の瞳に映る世界のはなし。せわしなく景色を見る子供の瞳を覗き込むと、いつもの風景がなんだか違って見えたようです。

あなたの瞳に映る世界は、きれいで優しい

ミュー日記


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私はいつも抱っこひもでお散歩に行っていますが、散歩中の子供は、私が声をかけても反応しないほどに周りを見ることに夢中になっています。

私がよそ見するわけにもいかないので(笑)、何を見ているのかなと子供の瞳を覗き込みながら歩きます。

空や木の陰が瞳の中を動き、子供の目にはいつもの空も街も新しく優しげなものとして映るんだろうなと想像すると、自分にもそう思えてきます。

そうして子供の瞳の中の世界に夢中になっていると、景色に飽きた子供が最後は私を見てきました。

子供の目に映り込む自分を見て、もしかしたら子供から見た私は、私が思っているよりもずっと優しげにお母さんらしく見えているのかもしれないな、と。

そう思えた瞬間、自分たちはこの街で1番幸せの塊なんじゃないかと、自意識過剰にも思ってしまいました。

子供の瞳の中、ぜひ覗き込んでみてください。


◆「外科女医ミューのよもやま日記」の記事一覧

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愛を注ぐということ|外科女医ミューのよもやま日記#3

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子供の名前をつけるということ|外科女医ミューのよもやま日記#4

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ぬくもりのはなし|外科女医ミューのよもやま日記#5

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子供の世界のはなし|外科女医ミューのよもやま日記#6

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幸せの満月のはなし|外科女医ミューのよもやま日記#8

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ミュー

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作者

30代消化器外科医。息子を出産後、一年間育休をとり復職しました。高齢者が好きで外科医になりましたが、出産後子供が愛しくなりました。うんちのことは専門だけど、子供のことはわからない。毎日手探りで育児をしています。漫画を描くのも大好きなので、仕事のことや育児のことをブログやツイッター(@myumyumoon)で描きます。